HOME 国内

2023.05.19

前田恋弥が現役引退「縁に恵まれた」市船橋高時代に800m高校新&IH中距離2冠
前田恋弥が現役引退「縁に恵まれた」市船橋高時代に800m高校新&IH中距離2冠

前田恋弥(写真は21年日本選手権)

男子中距離の前田恋弥(Kao)が現役を引退することを自身のSNSで発表した。

前田は1996年4月12日生まれの27歳。千葉県出身。市原五井中時代には全中やジュニア五輪に出場し、3年時には全中800m2位、1500m3位と活躍した。名門・市船橋高でさらに力をつけると、1年目から同学年のライバルだった加古川東高(兵庫)の高柳俊隆とともにインターハイ800mで入賞するなど注目された。

高2でインターハイ800m4位、国体800m3位。3年目の甲府インターハイでは800mと1500mの2冠を達成した。これは佐藤清治(佐久長聖高・長野/99年)に続く史上6人目(当時)。さらに国体800mでは1分48秒08をマークし、川元奨(北佐久農高・長野)の持っていた高校記録を更新した。全国高校駅伝では2区を走り、7分59秒で区間賞を獲得し、こちらも佐藤清治に次ぐ2人目(当時)の8分切りを果たしている。

広告の下にコンテンツが続きます

卒業後は明大に進み、19年にカネボウ(現・Kao)に入部。1500mでは3分43秒04の自己新を出すなどしたが、思うような結果は残せなかった。

20日の東日本実業団がラストレースで、「人の縁に恵まれてここまで競技を続けることができました。今ままで応援ありがとうございました」と感謝を綴っている。前田が高校中距離界で放った輝きは、その後の男子中距離の活況へとつながる大きな一歩だった。

男子中距離の前田恋弥(Kao)が現役を引退することを自身のSNSで発表した。 前田は1996年4月12日生まれの27歳。千葉県出身。市原五井中時代には全中やジュニア五輪に出場し、3年時には全中800m2位、1500m3位と活躍した。名門・市船橋高でさらに力をつけると、1年目から同学年のライバルだった加古川東高(兵庫)の高柳俊隆とともにインターハイ800mで入賞するなど注目された。 高2でインターハイ800m4位、国体800m3位。3年目の甲府インターハイでは800mと1500mの2冠を達成した。これは佐藤清治(佐久長聖高・長野/99年)に続く史上6人目(当時)。さらに国体800mでは1分48秒08をマークし、川元奨(北佐久農高・長野)の持っていた高校記録を更新した。全国高校駅伝では2区を走り、7分59秒で区間賞を獲得し、こちらも佐藤清治に次ぐ2人目(当時)の8分切りを果たしている。 卒業後は明大に進み、19年にカネボウ(現・Kao)に入部。1500mでは3分43秒04の自己新を出すなどしたが、思うような結果は残せなかった。 20日の東日本実業団がラストレースで、「人の縁に恵まれてここまで競技を続けることができました。今ままで応援ありがとうございました」と感謝を綴っている。前田が高校中距離界で放った輝きは、その後の男子中距離の活況へとつながる大きな一歩だった。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.10

【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ

第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われ、今回も1チーム16人、21チーム計336人が選手登録された。 登録選手を出身高校別に見ると、佐久長聖高(長野)が13人で最多となった。続いて、洛南高(京都)が1 […]

NEWS 前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝

2025.12.10

前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回6位の城西大は16人のエントリーの半数を4年生が占めた。櫛部静二監督は「ここ数年、この4年生の力によって、城西大としては上 […]

NEWS 15年ぶりVへ!早大・花田勝彦監督「往路優勝のオーダーを」山口智規主将を「胴上げしたい」/箱根駅伝

2025.12.10

15年ぶりVへ!早大・花田勝彦監督「往路優勝のオーダーを」山口智規主将を「胴上げしたい」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回4位の早大は「5強」の一角として、15年ぶり優勝をしっかりと視界に捉える。 就任4年目を迎えた花田勝彦駅伝監督は、今年度で […]

NEWS 99回目出場の中大・藤原監督「いい顔でスタートを」4年生が優勝へ執念「勝たせてやりたい」/箱根駅伝

2025.12.10

99回目出場の中大・藤原監督「いい顔でスタートを」4年生が優勝へ執念「勝たせてやりたい」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 全日本大学駅伝で2位を占めた中大は、前回5位からの躍進を期す。藤原正和監督は「いいチームができました」と胸を張って語る。 1年 […]

NEWS 第102回箱根駅伝ゲスト解説に駒大OB・篠原倖太朗、國學院大OB・平林清澄ら 往路さらなる特別ゲストも

2025.12.10

第102回箱根駅伝ゲスト解説に駒大OB・篠原倖太朗、國學院大OB・平林清澄ら 往路さらなる特別ゲストも

関東学生陸上競技連盟が12月10日、第102回箱根駅伝の開催要項を発表し、テレビ中継する日本テレビの放送についても合わせて発表された。 2026年1月2日の往路、3日の復路ともに7時から生中継。放送センターでの解説は往路 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top