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	<title>月陸Online</title>
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	<description>陸上競技Webメディア「月陸Online」</description>
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	<title>高平慎士 &#8211; 月陸Online｜月刊陸上競技</title>
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		<title>【高平慎士の視点】勝利の“経験”生かした多田修平の5年ぶり栄冠 決勝でタイム上げることが世界への課題／日本選手権</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/209717</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 13 Jun 2026 21:29:50 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[特集]]></category>
		<category><![CDATA[RSS]]></category>
		<category><![CDATA[日本選手権]]></category>
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		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
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				<description><![CDATA[<p>6月13日に愛知県名古屋市のパロマ瑞穂スタジアムで行われた第110回日本選手権の男子100mは、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/13044" data-internallinksmanager029f6b8e52c="8" title="名鑑多田修平">多田修平</a>（住友電工）が10秒17（＋0.1）で5年ぶり2度目の優勝を飾り、アジア大会代表に内定した。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ってもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>多田修平選手は、桐生祥秀選手という存在がいて、新しい時代の選手がいる中でしっかりと勝ち切ったことは素晴らしいと思います。</p>
<p>スタートからの流れは、多田選手らしくないものだったかもしれません。予選、準決勝は彼らしい身体ごと倒れ込んでいくように前に突っ込む感じが出ていましたが、決勝はそこまでではありませんでした。どちらかと言うと、中盤から後半で突き抜けたというイメージ。本来とは違うパターンで良さを発揮したという印象です。</p>
<p>ただ、それでも勝てたのはこれまでの経験が生きたからだと感じます。本意でないでしょうけど、先行逃げ切りのレースパターンの中で、5年前に勝っている経験があり、その後に入賞にも届かない経験もある。だからこそ、大一番でも安定して走れた。負けた経験を力にできたのではないでしょうか。</p>
<p>多田選手には、もう1回勝てたことを次につなげてほしいですし、勝った人にしかわらかないものがあるからこそ、次につなげることができると思っています。今日の走りから、タイムはまだまだですが、10秒01を出したり、4×100mリレー1走として世界の舞台で活躍した2019年から21年頃のイメージが湧いてきました。本当に欲しいところはここではないというのは、日本スプリント界全体がわかっているところですが、日本で一番を取ることの価値、ましてや代表が懸かっている勝負を制したことは、大いに称えられるものだと思います。</p>
<p>ここ10年で連覇をした選手が23年、24年の坂井隆一郎選手（大阪ガス）しかいない中で、桐生選手も連覇を達成できませんでした。</p>
<p>スタートからの流れを、今年は数年前のように1歩1歩大きな動きを意識するよう大きく変えていますが、30歳という段階で「桐生祥秀を改革する」こと自体、なかなか勇気のいることだと思います。ただ、タイムで見れば、10秒1台で勝てたレース。予選の10秒09（＋0.1）から準決勝（10秒13／＋0.2）、決勝10秒24とタイムを落としているわけですから、そこは国際大会では勝負ができないと言わざるを得ません。</p>
<p>5月後半の関西実業団選手権では、追い風参考ながら10秒02（＋2.6）をマークしていますが、記録を強さに変える試行錯誤がまだ続いているのでしょう。それは、同大会で10秒06（＋1.4）を出した小池祐貴選手（住友電工）も同様。今回は準決勝で敗退しており、条件の良いレースでの記録を、いかに勝負に結び付けるかは、日本全体の課題でもあります。</p>
<p>アジア大会代表選考基準に則れば、参考競技会の記録上位選手が内定となるため、現状でトップの小池選手が有力、桐生選手は厳しい立場となりました。リレーで選出される可能性は残していますが、個人としては来年の北京世界選手権、再来年のロサンゼルス五輪に向けて、動き出していくことになるでしょう。日本スプリントの中心人物としての存在感を、また示してほしいと思います。</p>
<p>今回はサニブラウン・アブデル・ハキーム選手（東レ）、栁田大輝選手（Honda）、坂井選手らが不在ではありましたが、若手の台頭が光った大会でもありました。なかでも10秒20で2位に入った西岡尚輝選手（筑波大）は、昨年のケガを乗り越えて、インターハイ優勝や10秒11を出すなど大阪・東海大仰星高時代の勢いを取り戻してきた印象です。準決勝では10秒09（＋0.7）の自己新で1着。彼の今後のステップアップへの流れが、しっかりと整った大会になったのではないかと思います。</p>
<p>予選で学生歴代5位タイの10秒07（＋0.9）を出した小室歩久斗選手（中大）は、10秒26で5位。課題は明確で、やはり得意の序盤から抜け出す展開ではなく、競り合った中での強さを身につけていってほしいと思います。</p>
<p>10秒25で4位の山本匠真選手（広島大）ら決勝を戦った選手たちに加え、昨年の東京世界選手権代表・守祐陽選手（渡辺パイプ）、準決勝で高校歴代4位の10秒14を出した菅野唯翔選手（東農大二高3群馬）、今回は欠場しましたが昨年のインターハイで10秒00を出した清水空跳選手（星稜高3石川）ら、次の世代も着々と力をつけてきました。</p>
<p>そんな日本の力を世界にぶつけるためには、まず日本選手権の決勝でタイムを落とすことは大きな課題。準決勝までが良かっただけに、これはかなりもったいないと感じました。</p>
<p>秋に自国開催のアジア大会が控えています。世界と戦うためには、やはり日本チーム全体として目指す「アジアナンバーワン」を、しっかりと胸に刻む必要があります。日本代表として臨む以上は、2人とも決勝に進むことは最低限の責任であり、その覚悟が必要。もちろん、アジア最速の称号を得ることは並大抵のことではないですが、世界に挑むというのであればクリアしないといけないものです。それを目指して、ぜひ頑張ってほしいと思います。</p>
<p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br />
<span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>6月13日に愛知県名古屋市のパロマ瑞穂スタジアムで行われた第110回日本選手権の男子100mは、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/13044" data-internallinksmanager029f6b8e52c="8" title="名鑑多田修平">多田修平</a>（住友電工）が10秒17（＋0.1）で5年ぶり2度目の優勝を飾り、アジア大会代表に内定した。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ってもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>多田修平選手は、桐生祥秀選手という存在がいて、新しい時代の選手がいる中でしっかりと勝ち切ったことは素晴らしいと思います。</p><p>スタートからの流れは、多田選手らしくないものだったかもしれません。予選、準決勝は彼らしい身体ごと倒れ込んでいくように前に突っ込む感じが出ていましたが、決勝はそこまでではありませんでした。どちらかと言うと、中盤から後半で突き抜けたというイメージ。本来とは違うパターンで良さを発揮したという印象です。</p><p>ただ、それでも勝てたのはこれまでの経験が生きたからだと感じます。本意でないでしょうけど、先行逃げ切りのレースパターンの中で、5年前に勝っている経験があり、その後に入賞にも届かない経験もある。だからこそ、大一番でも安定して走れた。負けた経験を力にできたのではないでしょうか。</p><p>多田選手には、もう1回勝てたことを次につなげてほしいですし、勝った人にしかわらかないものがあるからこそ、次につなげることができると思っています。今日の走りから、タイムはまだまだですが、10秒01を出したり、4×100mリレー1走として世界の舞台で活躍した2019年から21年頃のイメージが湧いてきました。本当に欲しいところはここではないというのは、日本スプリント界全体がわかっているところですが、日本で一番を取ることの価値、ましてや代表が懸かっている勝負を制したことは、大いに称えられるものだと思います。</p><p>ここ10年で連覇をした選手が23年、24年の坂井隆一郎選手（大阪ガス）しかいない中で、桐生選手も連覇を達成できませんでした。</p><p>スタートからの流れを、今年は数年前のように1歩1歩大きな動きを意識するよう大きく変えていますが、30歳という段階で「桐生祥秀を改革する」こと自体、なかなか勇気のいることだと思います。ただ、タイムで見れば、10秒1台で勝てたレース。予選の10秒09（＋0.1）から準決勝（10秒13／＋0.2）、決勝10秒24とタイムを落としているわけですから、そこは国際大会では勝負ができないと言わざるを得ません。</p><p>5月後半の関西実業団選手権では、追い風参考ながら10秒02（＋2.6）をマークしていますが、記録を強さに変える試行錯誤がまだ続いているのでしょう。それは、同大会で10秒06（＋1.4）を出した小池祐貴選手（住友電工）も同様。今回は準決勝で敗退しており、条件の良いレースでの記録を、いかに勝負に結び付けるかは、日本全体の課題でもあります。</p><p>アジア大会代表選考基準に則れば、参考競技会の記録上位選手が内定となるため、現状でトップの小池選手が有力、桐生選手は厳しい立場となりました。リレーで選出される可能性は残していますが、個人としては来年の北京世界選手権、再来年のロサンゼルス五輪に向けて、動き出していくことになるでしょう。日本スプリントの中心人物としての存在感を、また示してほしいと思います。</p><p>今回はサニブラウン・アブデル・ハキーム選手（東レ）、栁田大輝選手（Honda）、坂井選手らが不在ではありましたが、若手の台頭が光った大会でもありました。なかでも10秒20で2位に入った西岡尚輝選手（筑波大）は、昨年のケガを乗り越えて、インターハイ優勝や10秒11を出すなど大阪・東海大仰星高時代の勢いを取り戻してきた印象です。準決勝では10秒09（＋0.7）の自己新で1着。彼の今後のステップアップへの流れが、しっかりと整った大会になったのではないかと思います。</p><p>予選で学生歴代5位タイの10秒07（＋0.9）を出した小室歩久斗選手（中大）は、10秒26で5位。課題は明確で、やはり得意の序盤から抜け出す展開ではなく、競り合った中での強さを身につけていってほしいと思います。</p><p>10秒25で4位の山本匠真選手（広島大）ら決勝を戦った選手たちに加え、昨年の東京世界選手権代表・守祐陽選手（渡辺パイプ）、準決勝で高校歴代4位の10秒14を出した菅野唯翔選手（東農大二高3群馬）、今回は欠場しましたが昨年のインターハイで10秒00を出した清水空跳選手（星稜高3石川）ら、次の世代も着々と力をつけてきました。</p><p>そんな日本の力を世界にぶつけるためには、まず日本選手権の決勝でタイムを落とすことは大きな課題。準決勝までが良かっただけに、これはかなりもったいないと感じました。</p><p>秋に自国開催のアジア大会が控えています。世界と戦うためには、やはり日本チーム全体として目指す「アジアナンバーワン」を、しっかりと胸に刻む必要があります。日本代表として臨む以上は、2人とも決勝に進むことは最低限の責任であり、その覚悟が必要。もちろん、アジア最速の称号を得ることは並大抵のことではないですが、世界に挑むというのであればクリアしないといけないものです。それを目指して、ぜひ頑張ってほしいと思います。</p><p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br /><span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></content:encoded>


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		<item>
		<title>【高平慎士の視点】際立ったライルズの強さ 桐生ら日本勢に「0.2秒差」埋める奮起を期待／セイコーGGP</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 18 May 2026 06:55:06 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[特集]]></category>
		<category><![CDATA[RSS]]></category>
		<category><![CDATA[ゴールデンGP]]></category>
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		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
		<category><![CDATA[桐生祥秀]]></category>
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				<description><![CDATA[<p>5月17日に東京・MUFGスタジアム（国立競技場）で行われたセイコーゴールデングランプリの男子100mは、ノア・ライルズ（米国）が9秒95（+0.6）で優勝し、日本人トップの4位だった<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/12949" data-internallinksmanager029f6b8e52c="1" title="名鑑桐生">桐生祥秀</a>（日本生命）は10秒15でアジア大会派遣設定記録を突破した。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ってもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>ライルズ選手の強さを改めて感じたレースでもあり、日本人選手にとっては彼らのポテンシャルから考えると、チャンスをもう少し生かしてほしかったレースでもありました。</p>
<p>決勝の最初のスタートで、ライルズ選手がわずかに動いたように見えました。その影響か、2度目のスタートは大きく出遅れています。</p>
<p>それでも9秒95にまとめられるのが、ライルズ選手の強さではありますが、スタートで大きく出遅れたことは日本勢にとって大きなチャンスでした。ですから、いかに五輪王者とはいえそれでも0.2秒の差をつけられたという事実は、しっかりと受け止めないといけないでしょう。</p>
<p>桐生選手が10秒15と、アジア大会派遣設定記録を突破したことは一定の評価ができます。しかし、日本勢として期待値の高い選手が集まり、日本でただ1つの世界陸連コンチネンタルツアー・ゴールドの大会である以上は、現段階の仕上がりはどうあれ、ライルズ選手の次には入ってきてほしいというのが正直なところです。</p>
<p>世界との勝負を見据えるなら、今回の決勝は予選のハイレベルの組。そこで3着を取れなければ、準決勝には進めません。厳しい言い方をすれば、だから世界リレーで出場権を獲得できなかったのだ、ということになってしまいます。</p>
<p>もちろん、日本のレベルが下がっているわけではありません。力の発揮の問題で、狙った大会で狙ったことができるということは、すごく大事。日本選手権に合わせているスケジュールの中ではありますが、グレードの高い大会で、世界と勝負する経験を積むことも非常に大切なことと考えます。このレースが「経験できた」と言える内容だったかと問われれば、前日にダイヤモンドリーグで3位に入った男子110mハードルの村竹ラシッド選手（JAL）とはまた違うものと言わざるを得ません。</p>
<p>ライルズ選手の強さは、まずは「やるべきことをやっている」ことで培われています。そのうえで、「最低限これぐらいで走る」という能力が非常に高いと感じています。</p>
<p>また、相手に合わせて「このタイムで勝てる」という走りを常に発揮できるところも彼の特長。おそらく、自分のステージに相手を引き込んでレースをするのが非常にうまいのでしょう。それを世界大会の決勝まで実現させるわけですから、世界の中でも少し格の違う選手と言えます。</p>
<p>技術としては、決まった動きをずっとやり続けられるタイプ。ですから、「ここがうまくいったから記録が出た」というものではなく、スタートからフィニッシュまでの流れがパッケージで見えていて、タイムもその中で見えているのでしょう。100mで大記録を出すイメージはあまり湧きませんが、パッケージのレベルは非常に高いです。ただ、本来の能力としては200mタイプであり、100mではやはり距離が足りずに発揮しきれていないかもしれません。</p>
<p>桐生選手は、今季の100m初戦でしたが、スタート局面を変える取り組みをしています。そういった新たな試みができるというだけで、身体や練習量にある程度自信がある証拠。年齢を重ねてもステップアップするために、また世界の最前線で戦うようになるために、しっかりとプロセスを踏めているように感じます。</p>
<p>スタートの変更は、桐生選手の持ち味である中間疾走の爆発力をより引き出すためのアプローチだと思います。飛行機が離陸するようにスムーズに立ち上がることで、中間の爆発的な回転につなげる。それが彼にとって、100mを速く走ることにつながるのでしょう。昨年9秒台を出したからこそ、こういったトライができるという面もあります。すごくポジティブな流れを作れているのではないでしょうか。</p>
<p>10秒19で5位の飯塚翔太選手（ミズノ）、10秒21で6位の小池祐貴選手（住友電工）、10秒24で6位の山縣亮太選手（セイコー）とキャリアのある選手たちが上位を占めました。彼らの底力はまだまだ健在で、頼もしい限りです。</p>
<p>一方で、若手の台頭が求められることも事実。そういった新陳代謝があってこそ、全体のレベルアップが図られるものです。</p>
<p>今回はライルズ選手が来るということで注目が集まりましたが、本来は日本男子短距離勢の存在で観客を集めないといけない。コンチネンタルツアー・ゴールドの継続、将来的にダイヤモンドリーグの招致などレベルの高い国際大会を日本で開催していくためには、国内のレベルアップは欠かせません。</p>
<p>アジア大会は、世界に対する立ち位置が明確になります。まずはアジアを制するために、日本選手権で高めあってほしいと思います。</p>
<p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br />
<span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>5月17日に東京・MUFGスタジアム（国立競技場）で行われたセイコーゴールデングランプリの男子100mは、ノア・ライルズ（米国）が9秒95（+0.6）で優勝し、日本人トップの4位だった<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/12949" data-internallinksmanager029f6b8e52c="1" title="名鑑桐生">桐生祥秀</a>（日本生命）は10秒15でアジア大会派遣設定記録を突破した。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ってもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>ライルズ選手の強さを改めて感じたレースでもあり、日本人選手にとっては彼らのポテンシャルから考えると、チャンスをもう少し生かしてほしかったレースでもありました。</p><p>決勝の最初のスタートで、ライルズ選手がわずかに動いたように見えました。その影響か、2度目のスタートは大きく出遅れています。</p><p>それでも9秒95にまとめられるのが、ライルズ選手の強さではありますが、スタートで大きく出遅れたことは日本勢にとって大きなチャンスでした。ですから、いかに五輪王者とはいえそれでも0.2秒の差をつけられたという事実は、しっかりと受け止めないといけないでしょう。</p><p>桐生選手が10秒15と、アジア大会派遣設定記録を突破したことは一定の評価ができます。しかし、日本勢として期待値の高い選手が集まり、日本でただ1つの世界陸連コンチネンタルツアー・ゴールドの大会である以上は、現段階の仕上がりはどうあれ、ライルズ選手の次には入ってきてほしいというのが正直なところです。</p><p>世界との勝負を見据えるなら、今回の決勝は予選のハイレベルの組。そこで3着を取れなければ、準決勝には進めません。厳しい言い方をすれば、だから世界リレーで出場権を獲得できなかったのだ、ということになってしまいます。</p><p>もちろん、日本のレベルが下がっているわけではありません。力の発揮の問題で、狙った大会で狙ったことができるということは、すごく大事。日本選手権に合わせているスケジュールの中ではありますが、グレードの高い大会で、世界と勝負する経験を積むことも非常に大切なことと考えます。このレースが「経験できた」と言える内容だったかと問われれば、前日にダイヤモンドリーグで3位に入った男子110mハードルの村竹ラシッド選手（JAL）とはまた違うものと言わざるを得ません。</p><p>ライルズ選手の強さは、まずは「やるべきことをやっている」ことで培われています。そのうえで、「最低限これぐらいで走る」という能力が非常に高いと感じています。</p><p>また、相手に合わせて「このタイムで勝てる」という走りを常に発揮できるところも彼の特長。おそらく、自分のステージに相手を引き込んでレースをするのが非常にうまいのでしょう。それを世界大会の決勝まで実現させるわけですから、世界の中でも少し格の違う選手と言えます。</p><p>技術としては、決まった動きをずっとやり続けられるタイプ。ですから、「ここがうまくいったから記録が出た」というものではなく、スタートからフィニッシュまでの流れがパッケージで見えていて、タイムもその中で見えているのでしょう。100mで大記録を出すイメージはあまり湧きませんが、パッケージのレベルは非常に高いです。ただ、本来の能力としては200mタイプであり、100mではやはり距離が足りずに発揮しきれていないかもしれません。</p><p>桐生選手は、今季の100m初戦でしたが、スタート局面を変える取り組みをしています。そういった新たな試みができるというだけで、身体や練習量にある程度自信がある証拠。年齢を重ねてもステップアップするために、また世界の最前線で戦うようになるために、しっかりとプロセスを踏めているように感じます。</p><p>スタートの変更は、桐生選手の持ち味である中間疾走の爆発力をより引き出すためのアプローチだと思います。飛行機が離陸するようにスムーズに立ち上がることで、中間の爆発的な回転につなげる。それが彼にとって、100mを速く走ることにつながるのでしょう。昨年9秒台を出したからこそ、こういったトライができるという面もあります。すごくポジティブな流れを作れているのではないでしょうか。</p><p>10秒19で5位の飯塚翔太選手（ミズノ）、10秒21で6位の小池祐貴選手（住友電工）、10秒24で6位の山縣亮太選手（セイコー）とキャリアのある選手たちが上位を占めました。彼らの底力はまだまだ健在で、頼もしい限りです。</p><p>一方で、若手の台頭が求められることも事実。そういった新陳代謝があってこそ、全体のレベルアップが図られるものです。</p><p>今回はライルズ選手が来るということで注目が集まりましたが、本来は日本男子短距離勢の存在で観客を集めないといけない。コンチネンタルツアー・ゴールドの継続、将来的にダイヤモンドリーグの招致などレベルの高い国際大会を日本で開催していくためには、国内のレベルアップは欠かせません。</p><p>アジア大会は、世界に対する立ち位置が明確になります。まずはアジアを制するために、日本選手権で高めあってほしいと思います。</p><p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br /><span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></content:encoded>


					</item>
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		<title>【高平慎士の視点】日本を救った男子4×400mRの北京世界陸上決定「予選敗退」の事実受け止め、アジア大会から再起を／世界リレー</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/206521</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 04 May 2026 17:12:05 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[特集]]></category>
		<category><![CDATA[世界リレー]]></category>
		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
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		<gnf:modified>Mon, 04 May 2026 19:40:02 +0900</gnf:modified>
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				<description><![CDATA[<p>5月2日～3日にボツワナ・ハボローネで行われた世界リレーで、日本は来年の北京世界選手権出場権を男子4×400mリレーで獲得した。だが、同4×100mリレー、男女混合4×400mリレーは今大会で獲得できず、今後へと持ち越しとなっている。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ってもらった。</p>
<p>　　　　　　　◇　◇　◇</p>
<p>結果的に、東京世界選手権で予選敗退だった男子4×400mリレーが北京世界選手権の出場権を獲得し、決勝に残った2種目が今大会で獲得できませんでした。日本にとっては救いの種目になったのかもしれませんが、五輪や世界選手権を想定するならば、3種目とも「予選敗退」だった事実も合わせて受けて止めないといけないと思います。</p>
<p>男子4×400mリレーは、予選、第2ラウンドのレースを総括すると、世界大会の「メダルを狙いたいけれども、決勝進出の当落線上でしっかりと争える」という立ち位置なのかなと感じました。</p>
<p>予選は3分00秒79で2組5着。中島佑気ジョセフ選手（富士通）を2走に置き、トップに立ちました。1、2走のバトンパスでややミスがあった点は課題として残りますが、日本のプランとしては成功と言えるでしょう。</p>
<p>3、4走の<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/140162" data-internallinksmanager029f6b8e52c="248" title="名鑑吉津拓歩">吉津拓歩</a>（ミキハウス）選手、今泉堅貴選手（内田洋行AC）は、世界レベルのレースで先頭を走る経験を磨いていくことが必要。後方からこられるプレッシャーは相当なものではありますが、世界と戦うことを目指すのであれば、やり遂げなければなりません。彼らのポテンシャルをもってすれば、もっといい順位、タイムでもってこられたはずです。</p>
<p>第2レースは対戦相手や展開を読み、中島選手をアンカーに代えて、着実に「2着以内」を狙うオーダーでした。おそらく、中島選手までに1秒前後の差であれば許容範囲と考えたうえで、中島選手なら2着以内に入れるという戦略だったと思います。その中で、トップで中島選手にバトンを渡す展開を作ることができ、日本歴代4位の3分00秒19で1着を確保できたことは一つの成果。世界大会にはないこの1本を経験できたことを、今後の収穫として捉えてほしいですね。</p>
<p>東京世界選手権6位入賞を果たした中島選手は、現状の日本ロングスプリントの中ではただ1人、「抜く計算ができる」選手。今大会の決勝でボツワナが世界記録にあと0.18秒の2分54秒47、2位の南アフリカが国別世界歴代3位の2分55秒07、3位の豪州が同歴代4位の2分55秒20と、世界のレベルがどんどん上がっている中で、前半から勝負をするのか、好位置につけて中島選手で勝負を決めるのか。目標と今の日本の立ち位置を明確にしたうえで、戦略的にチームを作り上げていく必要があるでしょう。</p>
<p>パリ五輪以降、主要メンバーが固まりつつあります。新しいメンバーが入ることも大切なことではありますが、同じメンバーが価値観を共有していくことも大切なこと。彼らが責任と覚悟を持って日本のマイルを引っ張っていったくれることを期待します。</p>
<p>男子4×100mリレーについては、第1レースは1走から栁田大輝選手（Honda）、飯塚翔太選手（ミズノ）、桐生祥秀選手（日本生命）、守祐陽選手（渡辺パイプ）のオーダーで、38秒01の1組4着。日本としては、１走で抜け出し、桐生選手で勝負を決める展開を想定していたと思います。見た目の責任はアンカーに行ってしまいますが、ボツワナのレツィレ・テボゴ選手らが相手であり、１走からの流れで生まれた結果として、しっかりと受け止めなければいけません。</p>
<p>第2レースは守選手を1走に代えて、アンカーは昨年の予選、決勝ともに担っている井上直紀選手（大阪ガス）が入りました。守選手がややリードする展開を作りましたが、今回のチームの柱だった飯塚選手、桐生選手の2、3走でまさかの展開となりました。バトンが渡らず、飯塚選手が転倒。何とかバトンをつないで51秒57で5着という結果でした。</p>
<p>経験豊富な飯塚選手が、出足で本来外側を走るべきなのに内側を走って守選手と重なるようになったこと、桐生選手に声をかける前にすでに動きが泳ぐようになっていたことを考えると、走る前から脚のケイレンなどのトラブルを抱えていたのかもしれませんし、そこにスイッチが入った時の桐生選手の出足の良さが重なり、バトンパスが届かないという結果となりました。</p>
<p>とはいえ、今回のチームのクオリティとしての結果であることに変わりはありません。本来は出場権獲得できるかどうかのレベルではなく、もっと上のステージで戦いたいと言っているチームです。そうであるならば、マイルリレーと同様に決勝に残れなかった時点で「負け」であること。ベストメンバーではないのは各国とも同じであり、それでも37秒台後半から中盤が続出していることを考えるなら、日本の4継は「メダル」を言えない立場に追い込まれていると言えるでしょう。今回、北京世界選手権の出場権を得られなかったダメージと宿題は、非常に大きいと思います。</p>
<p>予選、第2レースともに平川慧選手（東洋大）、井戸アビゲイル風果選手（東邦銀行）、佐藤拳太郎選手（富士通）、松本奈菜子選手（東邦銀行）のオーダーで臨んだ男女混合4×400mリレーは、予選が日本歴代2位の3分13秒61で2組4着。第2レースは3分12秒86と記録を短縮して1組3着。2着とはわずかに0.07秒差でした。</p>
<p>どうしてもアンカーが責任を背負う形になりますが、4継と同じく松本奈菜子選手（東邦銀行）が逃げ切れる展開を作れたのかどうかが大切。もちろん、女子ロングスプリント勢のレベルアップは欠かせませんが、世界的に見ても発展途上のこの種目は、アンカーの実力差で最後の大きく順位が変わる可能性を秘めています。</p>
<p>アンカーにラップ49秒で回れる選手がいるチームに対して、日本がどう戦っていくのか。ただ、世界大会では個人の400mよりも先に行われる種目であることを考えると、取り組み方が非常に難しいと言わざるを得ません。日本チームとして、どんな戦略を立てるのかが求められるでしょう。</p>
<p>今後は、残り4枠の出場権は、有効期限終了時のランキング上位国に与えられます。まずは、9月の名古屋アジア大会でタイムをしっかりと残すこと。中国、インド、カタールなど強豪ぞろいですが、そこでしっかりと金メダルを獲得することが、世界との勝負への一歩となるはずです。</p>
<p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br />
<span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>5月2日～3日にボツワナ・ハボローネで行われた世界リレーで、日本は来年の北京世界選手権出場権を男子4×400mリレーで獲得した。だが、同4×100mリレー、男女混合4×400mリレーは今大会で獲得できず、今後へと持ち越しとなっている。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ってもらった。</p><p>　　　　　　　◇　◇　◇</p><p>結果的に、東京世界選手権で予選敗退だった男子4×400mリレーが北京世界選手権の出場権を獲得し、決勝に残った2種目が今大会で獲得できませんでした。日本にとっては救いの種目になったのかもしれませんが、五輪や世界選手権を想定するならば、3種目とも「予選敗退」だった事実も合わせて受けて止めないといけないと思います。</p><p>男子4×400mリレーは、予選、第2ラウンドのレースを総括すると、世界大会の「メダルを狙いたいけれども、決勝進出の当落線上でしっかりと争える」という立ち位置なのかなと感じました。</p><p>予選は3分00秒79で2組5着。中島佑気ジョセフ選手（富士通）を2走に置き、トップに立ちました。1、2走のバトンパスでややミスがあった点は課題として残りますが、日本のプランとしては成功と言えるでしょう。</p><p>3、4走の<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/140162" data-internallinksmanager029f6b8e52c="248" title="名鑑吉津拓歩">吉津拓歩</a>（ミキハウス）選手、今泉堅貴選手（内田洋行AC）は、世界レベルのレースで先頭を走る経験を磨いていくことが必要。後方からこられるプレッシャーは相当なものではありますが、世界と戦うことを目指すのであれば、やり遂げなければなりません。彼らのポテンシャルをもってすれば、もっといい順位、タイムでもってこられたはずです。</p><p>第2レースは対戦相手や展開を読み、中島選手をアンカーに代えて、着実に「2着以内」を狙うオーダーでした。おそらく、中島選手までに1秒前後の差であれば許容範囲と考えたうえで、中島選手なら2着以内に入れるという戦略だったと思います。その中で、トップで中島選手にバトンを渡す展開を作ることができ、日本歴代4位の3分00秒19で1着を確保できたことは一つの成果。世界大会にはないこの1本を経験できたことを、今後の収穫として捉えてほしいですね。</p><p>東京世界選手権6位入賞を果たした中島選手は、現状の日本ロングスプリントの中ではただ1人、「抜く計算ができる」選手。今大会の決勝でボツワナが世界記録にあと0.18秒の2分54秒47、2位の南アフリカが国別世界歴代3位の2分55秒07、3位の豪州が同歴代4位の2分55秒20と、世界のレベルがどんどん上がっている中で、前半から勝負をするのか、好位置につけて中島選手で勝負を決めるのか。目標と今の日本の立ち位置を明確にしたうえで、戦略的にチームを作り上げていく必要があるでしょう。</p><p>パリ五輪以降、主要メンバーが固まりつつあります。新しいメンバーが入ることも大切なことではありますが、同じメンバーが価値観を共有していくことも大切なこと。彼らが責任と覚悟を持って日本のマイルを引っ張っていったくれることを期待します。</p><p>男子4×100mリレーについては、第1レースは1走から栁田大輝選手（Honda）、飯塚翔太選手（ミズノ）、桐生祥秀選手（日本生命）、守祐陽選手（渡辺パイプ）のオーダーで、38秒01の1組4着。日本としては、１走で抜け出し、桐生選手で勝負を決める展開を想定していたと思います。見た目の責任はアンカーに行ってしまいますが、ボツワナのレツィレ・テボゴ選手らが相手であり、１走からの流れで生まれた結果として、しっかりと受け止めなければいけません。</p><p>第2レースは守選手を1走に代えて、アンカーは昨年の予選、決勝ともに担っている井上直紀選手（大阪ガス）が入りました。守選手がややリードする展開を作りましたが、今回のチームの柱だった飯塚選手、桐生選手の2、3走でまさかの展開となりました。バトンが渡らず、飯塚選手が転倒。何とかバトンをつないで51秒57で5着という結果でした。</p><p>経験豊富な飯塚選手が、出足で本来外側を走るべきなのに内側を走って守選手と重なるようになったこと、桐生選手に声をかける前にすでに動きが泳ぐようになっていたことを考えると、走る前から脚のケイレンなどのトラブルを抱えていたのかもしれませんし、そこにスイッチが入った時の桐生選手の出足の良さが重なり、バトンパスが届かないという結果となりました。</p><p>とはいえ、今回のチームのクオリティとしての結果であることに変わりはありません。本来は出場権獲得できるかどうかのレベルではなく、もっと上のステージで戦いたいと言っているチームです。そうであるならば、マイルリレーと同様に決勝に残れなかった時点で「負け」であること。ベストメンバーではないのは各国とも同じであり、それでも37秒台後半から中盤が続出していることを考えるなら、日本の4継は「メダル」を言えない立場に追い込まれていると言えるでしょう。今回、北京世界選手権の出場権を得られなかったダメージと宿題は、非常に大きいと思います。</p><p>予選、第2レースともに平川慧選手（東洋大）、井戸アビゲイル風果選手（東邦銀行）、佐藤拳太郎選手（富士通）、松本奈菜子選手（東邦銀行）のオーダーで臨んだ男女混合4×400mリレーは、予選が日本歴代2位の3分13秒61で2組4着。第2レースは3分12秒86と記録を短縮して1組3着。2着とはわずかに0.07秒差でした。</p><p>どうしてもアンカーが責任を背負う形になりますが、4継と同じく松本奈菜子選手（東邦銀行）が逃げ切れる展開を作れたのかどうかが大切。もちろん、女子ロングスプリント勢のレベルアップは欠かせませんが、世界的に見ても発展途上のこの種目は、アンカーの実力差で最後の大きく順位が変わる可能性を秘めています。</p><p>アンカーにラップ49秒で回れる選手がいるチームに対して、日本がどう戦っていくのか。ただ、世界大会では個人の400mよりも先に行われる種目であることを考えると、取り組み方が非常に難しいと言わざるを得ません。日本チームとして、どんな戦略を立てるのかが求められるでしょう。</p><p>今後は、残り4枠の出場権は、有効期限終了時のランキング上位国に与えられます。まずは、9月の名古屋アジア大会でタイムをしっかりと残すこと。中国、インド、カタールなど強豪ぞろいですが、そこでしっかりと金メダルを獲得することが、世界との勝負への一歩となるはずです。</p><p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br /><span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></content:encoded>


					</item>
		<item>
		<title>【高平慎士の視点】日本4×100mリレーは「完敗」メダル奪還へ、チーム作りから原因の検証必要／東京世界陸上</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/184900</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 22 Sep 2025 17:00:15 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[特集]]></category>
		<category><![CDATA[世界陸上]]></category>
		<category><![CDATA[日本代表]]></category>
		<category><![CDATA[東京世界陸上]]></category>
		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
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		<gnf:modified>Mon, 22 Sep 2025 17:41:17 +0900</gnf:modified>
		<oa:lastPubDate>Mon, 22 Sep 2025 17:41:17 +0900</oa:lastPubDate>

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				<description><![CDATA[<p>9月21日に行われた東京世界陸上9日目の男4×100mリレー決勝。<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/13038" data-internallinksmanager029f6b8e52c="5" title="名鑑小池祐貴">小池祐貴</a>（住友電工）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75768" data-internallinksmanager029f6b8e52c="15" title="名鑑栁田大輝">栁田大輝</a>（東洋大）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/12949" data-internallinksmanager029f6b8e52c="1" title="名鑑桐生">桐生祥秀</a>（日本生命）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/105249" data-internallinksmanager029f6b8e52c="201" title="名鑑鵜澤飛羽">鵜澤飛羽</a>（JAL）とつないだ日本は38秒35で6位入賞を果たしたが、37秒29で2連覇した米国、37秒55で2位のカナダ、自国新の37秒81で3位のオランダらのメダル争いには加われなかった。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ってもらった。</p>
<p>　　　◇　◇　◇</p>
<p>率直に言って、完敗でしたね。あえて「我々」と言いますが、我々が行きたいところはここ（入賞）ではないし、今の日本代表はこんなレベルではないと思っているので。本人たちが一番感じていると思いますが、勝負すらさせてもらえてないよね、と。</p>
<p>もちろん自国開催、あれだけどの歓声の中で期待に応えないといけないプレッシャーはあったかもしれません。しかし、ここでやれなくてどうするのか。予選でジャマイカ、南アフリカなどが脱落し、メダルを取れる環境は整っていたのではないかと思います。雨が降ってきたり、ちょっと涼しいコンディションになったりはしましたが、それでも米国は37秒29を出しました。速かったです。良かった点を見つけるほうが難しいのではないか、というぐらいの完敗だったと感じています。</p>
<p>この結果を踏まえてやるべきことは、この結果に至るまでの過程をしっかりと見つめ直すことでしょう。今大会やシーズンをとおしての個人の結果、リレー代表や最終的な4人の選考方法、世界リレーの戦い方など、すべてを振り返った時に、果たしてしっかりと戦える準備を整えられていたのか。これは選手、スタッフだけに限らず、組織としてもどういう思いであの場所にそれぞれが立っていたのか、見ていたのかを検証するべきでしょう。これまでやってきたことを一度リセットしてでも、しっかりと見つめ直さないといけない。</p>
<p>個々の走りについて、世界陸連のリザルトに示された区間タイムは、日本チームが通常用いている地点のものではないので、あくまでも参考として捉えています。ただ、それぞれのバトンパスを見た限り、1、2走については、栁田大輝選手の加速を最大限に引き出すために、もう一歩待てる勇気があっても良かったと感じます。それは、2、3走にも言えること。桐生選手がそもそもベストのパフォーマンスを出せないのか、ベストパフォーマンスにつながるバトンパスができていなかったのか。4走の鵜澤飛羽選手についても、抜かれてはいけない役割の区間で、抜かれた事実があるということは彼の最大限を引き出せていなかったのかもしれない。「それぞれが最大限のパフォーマンスを発揮するためのバトンパス」というところまで、ちゃんと考えられているのかという点に、少し疑問を感じました。</p>
<p>バトンパスのクオリティとは何か。日本代表は30mあるテイクオーバーゾーンの入り口から、出口の先10mまでの40m間を「3秒75」でつないでいくことを目安にしてきました。ただ、そのタイムはあくまでもバトンパス区間のタイムです。全体の流れ、それぞれが走る区間全体における良さを引き出す流れが作れているか。それこそが、バトンパスのクオリティとして最も大切なだと思います。特に、世界大会の決勝で勝負に行かなければいけない場面では、それぞれが100％に近いパフォーマンスを発揮するためにはどうすればいいのか、というアプローチが必要。2019年ドーハ世界陸上の銅メダル以降、メダルに届いていない事実を踏まえ、バトンパスについても今一度、再検証していく必要があるのではないでしょうか。</p>
<p>メダルを狙うには、予選でギリギリ通過という状況を作っていては話にならないでしょう。今回も英国、南アフリカの失敗がなければ、予選敗退の可能性がありました。常にトップ5を争う位置にて、37秒台中盤を出していく。そこをスタート地点にできるチーム作りができれば、世界とは十分に戦っていけると思います。計算式の部分をしっかりと振り返り、正確性を持って強化を進めていってほしいと思います。</p>
<p>優勝した米国は、やはりそれだけのメンバーがいたということ。雨のコンディションでなければ36秒台も普通にあったのではないでしょうか。渡しているだけというバトンパスで、このタイムを出されると、走力の差を痛感させられます。個々の水準の高さはこれからも変わらないでしょうから、最大目標の金メダル獲得のための大きな壁であり続けるでしょう。</p>
<p>カナダはここ数年同じようなメンバー、ベテランの域に入っている選手が多く、バトンパスの安定感があります。この選手たちが入り続けているうちは、やはり上位候補の一角になるでしょう。オランダも個々の走力がまた上がってきた印象ですし、ガーナなどアフリカ勢は今後、急成長の可能性を秘めています。</p>
<p>それ以上に、今回はバトンパスにミスが出たジャマイカ、英国、南アフリカの存在は非常に大きい。特にジャマイカは、決勝に出ていれば米国を上回っていたかもしれません。</p>
<p>再来年の北京世界陸上。2028年のロサンゼルス五輪に向けて、立て直しは急務です。個々には、国際大会で力を発揮できる強さを持つためにはどうすればいいのか。チームとしては今回、多くの選手が代表に入ったことで、悔しさをその場で共有できる人数も多くなりました。だからこそ、日本にとって「リレー」がいかに重要であるかも肌で感じたはず。個人とリレーとの兼ね合いについての再検討なども含め、やるべきことは山積みだと思います。</p>
<p>しかし、米国やジャマイカらと、堂々と戦うことが日本の4×100mリレーのステージであり、伝統です。そのバトンを、しっかりとつないでいってほしいと願います。</p>
<p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br />
<span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>9月21日に行われた東京世界陸上9日目の男4×100mリレー決勝。<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/13038" data-internallinksmanager029f6b8e52c="5" title="名鑑小池祐貴">小池祐貴</a>（住友電工）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75768" data-internallinksmanager029f6b8e52c="15" title="名鑑栁田大輝">栁田大輝</a>（東洋大）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/12949" data-internallinksmanager029f6b8e52c="1" title="名鑑桐生">桐生祥秀</a>（日本生命）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/105249" data-internallinksmanager029f6b8e52c="201" title="名鑑鵜澤飛羽">鵜澤飛羽</a>（JAL）とつないだ日本は38秒35で6位入賞を果たしたが、37秒29で2連覇した米国、37秒55で2位のカナダ、自国新の37秒81で3位のオランダらのメダル争いには加われなかった。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ってもらった。</p><p>　　　◇　◇　◇</p><p>率直に言って、完敗でしたね。あえて「我々」と言いますが、我々が行きたいところはここ（入賞）ではないし、今の日本代表はこんなレベルではないと思っているので。本人たちが一番感じていると思いますが、勝負すらさせてもらえてないよね、と。</p><p>もちろん自国開催、あれだけどの歓声の中で期待に応えないといけないプレッシャーはあったかもしれません。しかし、ここでやれなくてどうするのか。予選でジャマイカ、南アフリカなどが脱落し、メダルを取れる環境は整っていたのではないかと思います。雨が降ってきたり、ちょっと涼しいコンディションになったりはしましたが、それでも米国は37秒29を出しました。速かったです。良かった点を見つけるほうが難しいのではないか、というぐらいの完敗だったと感じています。</p><p>この結果を踏まえてやるべきことは、この結果に至るまでの過程をしっかりと見つめ直すことでしょう。今大会やシーズンをとおしての個人の結果、リレー代表や最終的な4人の選考方法、世界リレーの戦い方など、すべてを振り返った時に、果たしてしっかりと戦える準備を整えられていたのか。これは選手、スタッフだけに限らず、組織としてもどういう思いであの場所にそれぞれが立っていたのか、見ていたのかを検証するべきでしょう。これまでやってきたことを一度リセットしてでも、しっかりと見つめ直さないといけない。</p><p>個々の走りについて、世界陸連のリザルトに示された区間タイムは、日本チームが通常用いている地点のものではないので、あくまでも参考として捉えています。ただ、それぞれのバトンパスを見た限り、1、2走については、栁田大輝選手の加速を最大限に引き出すために、もう一歩待てる勇気があっても良かったと感じます。それは、2、3走にも言えること。桐生選手がそもそもベストのパフォーマンスを出せないのか、ベストパフォーマンスにつながるバトンパスができていなかったのか。4走の鵜澤飛羽選手についても、抜かれてはいけない役割の区間で、抜かれた事実があるということは彼の最大限を引き出せていなかったのかもしれない。「それぞれが最大限のパフォーマンスを発揮するためのバトンパス」というところまで、ちゃんと考えられているのかという点に、少し疑問を感じました。</p><p>バトンパスのクオリティとは何か。日本代表は30mあるテイクオーバーゾーンの入り口から、出口の先10mまでの40m間を「3秒75」でつないでいくことを目安にしてきました。ただ、そのタイムはあくまでもバトンパス区間のタイムです。全体の流れ、それぞれが走る区間全体における良さを引き出す流れが作れているか。それこそが、バトンパスのクオリティとして最も大切なだと思います。特に、世界大会の決勝で勝負に行かなければいけない場面では、それぞれが100％に近いパフォーマンスを発揮するためにはどうすればいいのか、というアプローチが必要。2019年ドーハ世界陸上の銅メダル以降、メダルに届いていない事実を踏まえ、バトンパスについても今一度、再検証していく必要があるのではないでしょうか。</p><p>メダルを狙うには、予選でギリギリ通過という状況を作っていては話にならないでしょう。今回も英国、南アフリカの失敗がなければ、予選敗退の可能性がありました。常にトップ5を争う位置にて、37秒台中盤を出していく。そこをスタート地点にできるチーム作りができれば、世界とは十分に戦っていけると思います。計算式の部分をしっかりと振り返り、正確性を持って強化を進めていってほしいと思います。</p><p>優勝した米国は、やはりそれだけのメンバーがいたということ。雨のコンディションでなければ36秒台も普通にあったのではないでしょうか。渡しているだけというバトンパスで、このタイムを出されると、走力の差を痛感させられます。個々の水準の高さはこれからも変わらないでしょうから、最大目標の金メダル獲得のための大きな壁であり続けるでしょう。</p><p>カナダはここ数年同じようなメンバー、ベテランの域に入っている選手が多く、バトンパスの安定感があります。この選手たちが入り続けているうちは、やはり上位候補の一角になるでしょう。オランダも個々の走力がまた上がってきた印象ですし、ガーナなどアフリカ勢は今後、急成長の可能性を秘めています。</p><p>それ以上に、今回はバトンパスにミスが出たジャマイカ、英国、南アフリカの存在は非常に大きい。特にジャマイカは、決勝に出ていれば米国を上回っていたかもしれません。</p><p>再来年の北京世界陸上。2028年のロサンゼルス五輪に向けて、立て直しは急務です。個々には、国際大会で力を発揮できる強さを持つためにはどうすればいいのか。チームとしては今回、多くの選手が代表に入ったことで、悔しさをその場で共有できる人数も多くなりました。だからこそ、日本にとって「リレー」がいかに重要であるかも肌で感じたはず。個人とリレーとの兼ね合いについての再検討なども含め、やるべきことは山積みだと思います。</p><p>しかし、米国やジャマイカらと、堂々と戦うことが日本の4×100mリレーのステージであり、伝統です。そのバトンを、しっかりとつないでいってほしいと願います。</p><p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br /><span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></content:encoded>


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		<title>「バトンプロジェクト特別イベント」が開催 織田裕二さんが未来の日本代表にエール／東京世界陸上</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/181055</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 05 Sep 2025 19:03:01 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[国内]]></category>
		<category><![CDATA[世界陸上]]></category>
		<category><![CDATA[RSS]]></category>
		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
		<category><![CDATA[織田裕二]]></category>
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		<gnf:modified>Fri, 05 Sep 2025 20:31:29 +0900</gnf:modified>
		<oa:lastPubDate>Fri, 05 Sep 2025 20:31:29 +0900</oa:lastPubDate>

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				<description><![CDATA[<p>9月5日、東京世界選手権の会場となる国立競技場で、「バトンプロジェクト特別イベント＠国立競技場」が開催され、大会スペシャルアンバサダーの織田裕二さんが北京五輪メダリストの高平慎士さんとともに小学生へのスペシャル授業を行った。</p>
<p>同プロジェクトは東京世界選手権を「こどもに夢を届ける大会」としていくために、東京世界陸上財団が都内小学校に「陸上バトン」を寄贈するもの。今回は特別イベントとして約50人の小学生が参加して実施された。</p>
<p>織田さんと高平さんによるトークセッションでは、東京世界選手権に出場する世界トップのアスリートたちをアピール。テンションが上がりはじめた織田さんが、過去の世界選手権で活躍したU.ボルトやA.フェリックスについて熱く語り始め、こどもたちが置いてけぼりになる場面も。</p>
<p>その後、２人こどもからの質問に答えるかたちで、試合での緊張への対処法をアドバイスし、高平さんは「実は緊張はした方がいいんです。自分がワクワクする緊張はどんどん経験してほしいです」と話すと、織田さんは「突然大きな声を出して、みんなに『なんだあいつ』と思われるようなこともしました。あえて自分が恥ずかしい気持ちになることで、緊張がほぐれることもあるんです」と自身の経験を語った。</p>
<p>リレー教室では、高平さんが解説しながら、織田さんとともに“豪華”なバトンリレーを実演。こどもたちはお手本を見ながら、世界に誇る日本代表のリレー技術を体感した。</p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>9月5日、東京世界選手権の会場となる国立競技場で、「バトンプロジェクト特別イベント＠国立競技場」が開催され、大会スペシャルアンバサダーの織田裕二さんが北京五輪メダリストの高平慎士さんとともに小学生へのスペシャル授業を行った。</p><p>同プロジェクトは東京世界選手権を「こどもに夢を届ける大会」としていくために、東京世界陸上財団が都内小学校に「陸上バトン」を寄贈するもの。今回は特別イベントとして約50人の小学生が参加して実施された。</p><p>織田さんと高平さんによるトークセッションでは、東京世界選手権に出場する世界トップのアスリートたちをアピール。テンションが上がりはじめた織田さんが、過去の世界選手権で活躍したU.ボルトやA.フェリックスについて熱く語り始め、こどもたちが置いてけぼりになる場面も。</p><p>その後、２人こどもからの質問に答えるかたちで、試合での緊張への対処法をアドバイスし、高平さんは「実は緊張はした方がいいんです。自分がワクワクする緊張はどんどん経験してほしいです」と話すと、織田さんは「突然大きな声を出して、みんなに『なんだあいつ』と思われるようなこともしました。あえて自分が恥ずかしい気持ちになることで、緊張がほぐれることもあるんです」と自身の経験を語った。</p><p>リレー教室では、高平さんが解説しながら、織田さんとともに“豪華”なバトンリレーを実演。こどもたちはお手本を見ながら、世界に誇る日本代表のリレー技術を体感した。</p>]]></content:encoded>


					</item>
		<item>
		<title>【高平慎士の視点】狙って出した清水空跳「10秒00」 スピード生む動きの質の高さは“山縣タイプ”／広島IH</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/177606</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 27 Jul 2025 13:43:43 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[特集]]></category>
		<category><![CDATA[RSS]]></category>
		<category><![CDATA[インターハイ]]></category>
		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
		<category><![CDATA[清水空跳]]></category>
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				<description><![CDATA[<p>7月26日に行われた広島インターハイ2日目の男子100m決勝。<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/180911" data-internallinksmanager029f6b8e52c="281" title="名鑑清水空跳">清水空跳</a>（星稜2石川）が高校新記録、東京世界選手権参加標準記録突破となる10秒00（+1.7）で優勝を飾った。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ったもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>予選で10秒30（-1.1）をマークした段階で、決勝は追い風であれば10秒0台はあり得ると感じていました。</p>
<p>その中で、決勝の1組で同学年の菅野翔唯選手（東農大二2群馬）が追い風参考ながら10秒06（+2.4）。高校生にとって、これを上回るタイムを狙って出せるものではないでしょう。それでも清水選手は、日本選手権の準決勝を戦って得た自信と、同学年のライバルにやられたらやり返すという思いが走りにも表れていました。</p>
<p>ひょっとしたら9秒台が出るかもという思いもよぎりましたが、こういった状況の中で10秒00を公認で出したことは本当に素晴らしいです。わずか5分程度前に10秒06を出されても、それを上回るだけの準備をしてきたという証拠。それを高校生がやってのけたことは、本人もインタビューで「自分でもビックリ」と語っていましたが、私も驚愕の一言です。</p>
<p>通常の予選、準決勝、決勝の3ラウンド制から、予選、タイムレース決勝に変更された今回のレギュレーションだからこそ生まれた記録かもしれませんし、清水選手と菅野選手が一緒に走っていたらどうなっていたかなど、見方はいろいろとあり、そういった話題は尽きないかもしれません。ただ、高校生が2013年に桐生祥秀選手（洛南・京都／現・日本生命）が出した高校記録（10秒01）を塗り替え、U18世界最高、さらには東京世界選手権参加標準記録を突破したということは事実であり、その価値は計り知れないものです。</p>
<p>走りを振り返ってみると、前述したように「狙いに行った」走りだったと感じました。ゼロ地点から加速局面へ自分のやるべきことをこなし、10秒00に到達するだけの加速を作り出しています。正面からの動画を観ても、横ブレがまったくなく、それは1歩1歩をしっかり踏めている証拠。そして残り30mは記録を狙いに行き、80mまでは今できる完璧な走りができていたのではないでしょう。</p>
<p>残り10mは脚が回っていなかったので、「100％うまくいっていれば……」とは思います。それでも、残り20mを大崩れすることなくまとめていたと思いますし、残り10mのミスがあってこのタイムということは、トップスピードは相当な水準になっていたのではないでしょうか。だからこそ「まだまだ先がある」レースだと言えます。</p>
<p>身長はスプリンターとして大きな部類ではなく、体格的にもそこまで筋肉質というタイプではありません。それでも、これだけのタイムを出せる要因としては、前への推進力に変える能力の高さだと感じています。桐生選手はムチのように滑らかに、速く身体を動かせるタイプ。清水選手は、日本記録保持者の山縣亮太選手（セイコー）に似ているかもしれません。</p>
<p>少し飛び跳ねるような走りですが、それでも上下のブレがなく、1歩1歩地面に伝えて得られた力を、まっすぐ前に変えられています、エンジン自体も良いものを持っていて、なおかつそれを生かせるだけのクオリティの高いフィジカルを持っている。スピードを生み出すための身体の動かし方の質が、ものすごく高いという印象です。私も上半身と下半身の連動やタイミングを常に意識していましたが、その感覚にも優れているのではないでしょうか。</p>
<p>将来的には、これから「9秒台」への期待を背負っていくことになるでしょう。しかし、インタビューからもその“覚悟”を持っているように感じました。桐生選手の時は9秒台を出した選手がまだおらず、「日本人初」という大きな称号がかかる状況でしたが、今は先輩たちが築いてきたものがあります。</p>
<p>また、女子100mを含めて追い風参考が続出した条件下でのレースだったことも忘れてはいけません。もちろん、前述したように今回の記録が本物であることに疑いはありませんが、同じ水準の走りを何回も出していくことが、彼のキャリアにおいてこの記録が“本物”であることの証明にもなります。この記録を特別なこととせず、9秒台へとどう切り開いていくか。世界を見れば9秒8台でなければ戦えない状況にあり、豪州のガウト・ガウト選手のように10代のホープたちが世界には次々と現れています。</p>
<p>清水選手がこれからどんな成長曲線を描いていくのか。また、来年のインターハイでも清水選手と菅野選手の対決が見られることを、楽しみに待ちたいと思います。</p>
<p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br />
<span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>7月26日に行われた広島インターハイ2日目の男子100m決勝。<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/180911" data-internallinksmanager029f6b8e52c="281" title="名鑑清水空跳">清水空跳</a>（星稜2石川）が高校新記録、東京世界選手権参加標準記録突破となる10秒00（+1.7）で優勝を飾った。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ったもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>予選で10秒30（-1.1）をマークした段階で、決勝は追い風であれば10秒0台はあり得ると感じていました。</p><p>その中で、決勝の1組で同学年の菅野翔唯選手（東農大二2群馬）が追い風参考ながら10秒06（+2.4）。高校生にとって、これを上回るタイムを狙って出せるものではないでしょう。それでも清水選手は、日本選手権の準決勝を戦って得た自信と、同学年のライバルにやられたらやり返すという思いが走りにも表れていました。</p><p>ひょっとしたら9秒台が出るかもという思いもよぎりましたが、こういった状況の中で10秒00を公認で出したことは本当に素晴らしいです。わずか5分程度前に10秒06を出されても、それを上回るだけの準備をしてきたという証拠。それを高校生がやってのけたことは、本人もインタビューで「自分でもビックリ」と語っていましたが、私も驚愕の一言です。</p><p>通常の予選、準決勝、決勝の3ラウンド制から、予選、タイムレース決勝に変更された今回のレギュレーションだからこそ生まれた記録かもしれませんし、清水選手と菅野選手が一緒に走っていたらどうなっていたかなど、見方はいろいろとあり、そういった話題は尽きないかもしれません。ただ、高校生が2013年に桐生祥秀選手（洛南・京都／現・日本生命）が出した高校記録（10秒01）を塗り替え、U18世界最高、さらには東京世界選手権参加標準記録を突破したということは事実であり、その価値は計り知れないものです。</p><p>走りを振り返ってみると、前述したように「狙いに行った」走りだったと感じました。ゼロ地点から加速局面へ自分のやるべきことをこなし、10秒00に到達するだけの加速を作り出しています。正面からの動画を観ても、横ブレがまったくなく、それは1歩1歩をしっかり踏めている証拠。そして残り30mは記録を狙いに行き、80mまでは今できる完璧な走りができていたのではないでしょう。</p><p>残り10mは脚が回っていなかったので、「100％うまくいっていれば……」とは思います。それでも、残り20mを大崩れすることなくまとめていたと思いますし、残り10mのミスがあってこのタイムということは、トップスピードは相当な水準になっていたのではないでしょうか。だからこそ「まだまだ先がある」レースだと言えます。</p><p>身長はスプリンターとして大きな部類ではなく、体格的にもそこまで筋肉質というタイプではありません。それでも、これだけのタイムを出せる要因としては、前への推進力に変える能力の高さだと感じています。桐生選手はムチのように滑らかに、速く身体を動かせるタイプ。清水選手は、日本記録保持者の山縣亮太選手（セイコー）に似ているかもしれません。</p><p>少し飛び跳ねるような走りですが、それでも上下のブレがなく、1歩1歩地面に伝えて得られた力を、まっすぐ前に変えられています、エンジン自体も良いものを持っていて、なおかつそれを生かせるだけのクオリティの高いフィジカルを持っている。スピードを生み出すための身体の動かし方の質が、ものすごく高いという印象です。私も上半身と下半身の連動やタイミングを常に意識していましたが、その感覚にも優れているのではないでしょうか。</p><p>将来的には、これから「9秒台」への期待を背負っていくことになるでしょう。しかし、インタビューからもその“覚悟”を持っているように感じました。桐生選手の時は9秒台を出した選手がまだおらず、「日本人初」という大きな称号がかかる状況でしたが、今は先輩たちが築いてきたものがあります。</p><p>また、女子100mを含めて追い風参考が続出した条件下でのレースだったことも忘れてはいけません。もちろん、前述したように今回の記録が本物であることに疑いはありませんが、同じ水準の走りを何回も出していくことが、彼のキャリアにおいてこの記録が“本物”であることの証明にもなります。この記録を特別なこととせず、9秒台へとどう切り開いていくか。世界を見れば9秒8台でなければ戦えない状況にあり、豪州のガウト・ガウト選手のように10代のホープたちが世界には次々と現れています。</p><p>清水選手がこれからどんな成長曲線を描いていくのか。また、来年のインターハイでも清水選手と菅野選手の対決が見られることを、楽しみに待ちたいと思います。</p><p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br /><span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></content:encoded>


					</item>
		<item>
		<title>【高平慎士の視点】鵜澤飛羽の出足に見えた「記録と戦いに行く」意思表示 ラスト20mの修正が19秒台＆ファイナルへのカギ／日本選手権</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/175817</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 07 Jul 2025 15:52:05 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[特集]]></category>
		<category><![CDATA[RSS]]></category>
		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
		<category><![CDATA[日本選手権]]></category>
		<category><![CDATA[鵜澤飛羽]]></category>
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		<gnf:modified>Mon, 07 Jul 2025 15:52:05 +0900</gnf:modified>
		<oa:lastPubDate>Mon, 07 Jul 2025 15:52:05 +0900</oa:lastPubDate>

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				<description><![CDATA[<p>7月6日に行われた第109回日本選手権最終日の男子200m決勝。<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/105249" data-internallinksmanager029f6b8e52c="201" title="名鑑鵜澤飛羽">鵜澤飛羽</a>（JAL）が日本歴代4位の自己ベストに並ぶ20秒12（±0）で3連覇を飾った。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ったもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>男子200m決勝の直前まではコーナーに対して向かい風が吹いていましたが、スタートの時点で風が止み、良いコンディションになったと思います。その時点で「ジャスト20秒の戦いかな」と思ってレースを観ました</p>
<p>そして、鵜澤飛羽選手の出足を見て、「いきなり行ったな」と感じました。スタートからいきなりいって、明らかに回転数が上がっていた。彼の「戦いに行く」という意思表示が全面に出た場面だったと思います。</p>
<p>良いスタートを切ったので、あとはそれが持つのかどうかの勝負。前半、思ったほど前に出られていないと感じましたが、それは他の選手が頑張ったから。水壕を越えたあたりから前に出始めて、コーナーを抜けてリードするまではプランニング通りだったでしょう。</p>
<p>ただ、ラスト20m。記録を狙いに行っているのもあるし、体力的にも尽くした面もあったでしょう。動きが間延びしたかなという印象を受けました。</p>
<p>それでも、自己タイの20秒12ですから、素晴らしいと言えます。5月3日の静岡国際（20秒13）、5月31日のアジア選手権（20秒12）と合わせて、これで3度目の20秒1台ですから、アベレージは非常に高い。これは世界大会に臨むうえで、私もすごく追い求めていたことですから。</p>
<p>しかも、力を試していたと感じた静岡国際、勝つことを目指したアジア選手権、狙いに行った日本選手権と、異なるレースであってもまとめる力は特筆すべきこと。ピラミッドの頂点をいかに高くするかも重要ですが、その下を着実に広げ続けているという点で、いよいよ世界のファイナル、19秒台がしっかりと照準に入ってきたと言えます。</p>
<p>ラスト20mは、世界陸上では並ばれている、もしくは前に出られている状況だと思います。その中で、ラストの〝間延び〟をどう修正するか。また、準決勝を通過する水準には近づいていますが、決勝で戦う水準に引き上げることができるか。ノア・ライルズ選手（米国）や、レツィレ・テボゴ選手（ボツワナ）ら金メダルを争う選手たちは、準決勝から決勝へ、普通に0.3秒ぐらいは水準を引き上げていきます。</p>
<p>代表に内定したことで、2ヵ月の準備期間があり、地元という地の利もある。2003年のパリ世界選手権で銅メダルを獲得した末續慎吾さん、17年ロンドン世界選手権で7位に入賞したサニブラウン・アブデル・ハキーム選手（当時・東京陸協／現・東レ）とはまた違う景色を見せてくれる可能性を十分に感じています。</p>
<p>2位の西裕大選手（MINT TOKYO）が20秒53、3位の飯塚翔太選手（ミズノ）が20秒66。ともに、鵜澤選手に前半は食らいつく気概を感じました。しかし、その中でも20秒2～3台でまとめてほしかったな、と思います。どちらも、それが可能な立ち位置にいると思いますし、そういうステージでなければ世界と戦うのは難しくなります。</p>
<p>本番の4×100mリレーの層を厚くするためにも、やはり200mのフルエントリーは欠かせません。代表経験者の上山紘輝選手（住友電工）、標準突破者の水久保漱至選手（宮崎県スポ協）らも含め、常に進化するイメージをどう持ちながら、鵜澤選手に「とりあえず勝てて良かった」と思わせる競り合いができる水準へ、男子200m全体を引き上げていったほしいと思います。</p>
<p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br />
<span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>7月6日に行われた第109回日本選手権最終日の男子200m決勝。<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/105249" data-internallinksmanager029f6b8e52c="201" title="名鑑鵜澤飛羽">鵜澤飛羽</a>（JAL）が日本歴代4位の自己ベストに並ぶ20秒12（±0）で3連覇を飾った。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ったもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>男子200m決勝の直前まではコーナーに対して向かい風が吹いていましたが、スタートの時点で風が止み、良いコンディションになったと思います。その時点で「ジャスト20秒の戦いかな」と思ってレースを観ました</p><p>そして、鵜澤飛羽選手の出足を見て、「いきなり行ったな」と感じました。スタートからいきなりいって、明らかに回転数が上がっていた。彼の「戦いに行く」という意思表示が全面に出た場面だったと思います。</p><p>良いスタートを切ったので、あとはそれが持つのかどうかの勝負。前半、思ったほど前に出られていないと感じましたが、それは他の選手が頑張ったから。水壕を越えたあたりから前に出始めて、コーナーを抜けてリードするまではプランニング通りだったでしょう。</p><p>ただ、ラスト20m。記録を狙いに行っているのもあるし、体力的にも尽くした面もあったでしょう。動きが間延びしたかなという印象を受けました。</p><p>それでも、自己タイの20秒12ですから、素晴らしいと言えます。5月3日の静岡国際（20秒13）、5月31日のアジア選手権（20秒12）と合わせて、これで3度目の20秒1台ですから、アベレージは非常に高い。これは世界大会に臨むうえで、私もすごく追い求めていたことですから。</p><p>しかも、力を試していたと感じた静岡国際、勝つことを目指したアジア選手権、狙いに行った日本選手権と、異なるレースであってもまとめる力は特筆すべきこと。ピラミッドの頂点をいかに高くするかも重要ですが、その下を着実に広げ続けているという点で、いよいよ世界のファイナル、19秒台がしっかりと照準に入ってきたと言えます。</p><p>ラスト20mは、世界陸上では並ばれている、もしくは前に出られている状況だと思います。その中で、ラストの〝間延び〟をどう修正するか。また、準決勝を通過する水準には近づいていますが、決勝で戦う水準に引き上げることができるか。ノア・ライルズ選手（米国）や、レツィレ・テボゴ選手（ボツワナ）ら金メダルを争う選手たちは、準決勝から決勝へ、普通に0.3秒ぐらいは水準を引き上げていきます。</p><p>代表に内定したことで、2ヵ月の準備期間があり、地元という地の利もある。2003年のパリ世界選手権で銅メダルを獲得した末續慎吾さん、17年ロンドン世界選手権で7位に入賞したサニブラウン・アブデル・ハキーム選手（当時・東京陸協／現・東レ）とはまた違う景色を見せてくれる可能性を十分に感じています。</p><p>2位の西裕大選手（MINT TOKYO）が20秒53、3位の飯塚翔太選手（ミズノ）が20秒66。ともに、鵜澤選手に前半は食らいつく気概を感じました。しかし、その中でも20秒2～3台でまとめてほしかったな、と思います。どちらも、それが可能な立ち位置にいると思いますし、そういうステージでなければ世界と戦うのは難しくなります。</p><p>本番の4×100mリレーの層を厚くするためにも、やはり200mのフルエントリーは欠かせません。代表経験者の上山紘輝選手（住友電工）、標準突破者の水久保漱至選手（宮崎県スポ協）らも含め、常に進化するイメージをどう持ちながら、鵜澤選手に「とりあえず勝てて良かった」と思わせる競り合いができる水準へ、男子200m全体を引き上げていったほしいと思います。</p><p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br /><span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></content:encoded>


					</item>
		<item>
		<title>【高平慎士の視点】レースの巧みさ感じた桐生祥秀「物語」は新たなステージへ キャリア誇る選手がいるうちに、次の9秒台選手の台頭を／日本選手権</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/175453</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 06 Jul 2025 12:28:52 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[特集]]></category>
		<category><![CDATA[RSS]]></category>
		<category><![CDATA[日本選手権]]></category>
		<category><![CDATA[桐生祥秀]]></category>
		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
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		<gnf:modified>Sun, 06 Jul 2025 12:29:36 +0900</gnf:modified>
		<oa:lastPubDate>Sun, 06 Jul 2025 12:29:36 +0900</oa:lastPubDate>

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				<description><![CDATA[<p>7月5日に行われた第109回日本選手権2日目の男子100m決勝。<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/12949" data-internallinksmanager029f6b8e52c="1" title="名鑑桐生">桐生祥秀</a>（日本生命）が10秒23（＋0.4）で5年ぶり3度目の優勝を飾った。。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ったもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>サニブラウン・アブデル・ハキーム選手のケガを抱えていると打ち明けた会見から始まった男子100mを、桐生祥秀選手が制しました。ファンのためにどういう選手像を描くかという点において、サニブラウン選手自身が“伏線回収”はできませんでしたが、「桐生祥秀」というタレントがその分も回収したという意味で、ファンにはすごくいいレースだと感じてもらえたのではないかと思います。アスリートはファンに応援してもらって、それにどう応えていくかが大切。それを体現できた男子100mだったと思います。</p>
<p>桐生選手については、予選10秒23（－1.5）、10秒21（－0.1）、決勝10秒23（＋0.4）と、3本を非常にうまくまとめました。準決勝で10秒1台を出した小池祐貴選手（住友電工）、多田修平選手（同）が決勝は10秒3台にとどまるなか、今大会で最も高いレベルで安定した走りを見せたことが、勝因だったと言えるでしょう。</p>
<p>世界を見据えた時に、優勝タイムが物足りない点はもちろん本人が一番感じているところ。しかし、誰が勝ってもおかしくないというレースを勝ち切ったことの価値は、桐生選手にとって非常に大きいと感じています。何よりも、日本選手権では過去2度の優勝（14年、20年）を経験していますが、世界大会代表が懸かった年の優勝は初。30歳になっても成長し続ける、彼にとって新しいステージの始まりとも言える結果だったのではないでしょうか。</p>
<p>今季は5月3日の静岡国際で優勝していますが、4月末の織田記念、6月1日の布勢スプリントともに競り合いから抜け出せないレースがありました。それでも、試合に出続けたことの成果が、大一番でしっかりと出たということ。特に決勝はスタートで多田選手を抑えるほどの出足を見せ、二次加速で抜け出し、さらに2位以下を置き去りにした。2位の大上直起選手（青森県庁）との差は0.05秒でしたが、明確に「勝利」と言えるレース内容は、彼を支えてきたトレーニング、周囲の後押しもそうですが、10年以上も日本のトップとして走り続けてきた彼だからこそ身についた「レースの巧みさ」を感じました。</p>
<p>東京世界陸上という視点で言えばまだ「何かを成し遂げた」わけではありません。個人で出場するためには、現時点でワールドランキングで20点足りず、参加標準記録の10秒00を出すにも、まだまだトップスピードを上げていく必要があります。それでも、桐生祥秀の“物語”はリオ五輪の銀メダルや日本人初の9秒台で終わってはいけないし、「復活を待っていた」と言われることが彼のゴールではないと思います。キャリアとしては終盤に差し掛かりつつあるかもしれませんが、9月に少なくとも「準決勝で勝負できる桐生祥秀」が観られるシチュエーションを作ってくれると、男子100mとしてはさらに盛り上がっていくのかなと思っています。</p>
<p>2位の大上選手は、大きくブレイクするということではないですが、階段を少しずつ着実に上ってきた選手。その立ち位置を今後、どうやって変えていけるか。今回も決勝で優勝の可能性があった選手の1人だと思うので、サニブラウン選手らトップ選手が全員そろう中でも決勝の8人に残る力、そこに残り続けてワンチャンスをつかむ力を身につけてほしいです。</p>
<p>3位の関口裕太選手、4位の井上直紀選手（ともに早大）、7位の守祐陽選手（大東大）、8位の木梨嘉紀選手（筑波大）といった学生は、6月上旬に日本インカレがあった今季のスケジュールの中で、非常に難しいスケジューリングを強いられたという印象です。それでも、高2ながら準決勝に進んだ清水空跳選手（星稜高・石川）を含む若手の台頭を、今季は非常に感じます。小池選手、多田選手というキャリアのある2人でも、決勝でミスをすると5位、6位と下位に沈む結果になるほど。</p>
<p>ただ、サニブラウン選手、桐生選手らキャリアのある選手が下の世代に対して背中を見せ続けていることで、刺激が入っていることは確か。9秒台の選手たちが残っているうちに、9秒台を出す選手が続いていくようになってほしいと思います。</p>
<p>サニウラウン選手については、プロとして応援して持っている人、支えてくれている人への感謝と恩返しの意味を含めて、股関節上部を骨挫傷を前日会見で明かし、それでお「自分1人の競技人生ではなく、みなさん応援してくれて、遠くから足を運んでくださる人もいる。頑張って走っている姿を見せて、何らかのことを返したかった」と出場を決断しています。</p>
<p>中高生が必ずしも真似をしていいことではないですし、ケガをしても出ることを美学にするのも良くないことではありますが、サニブラウン選手ほどの技術や体力があるからこそできるということを大前提に、「プロ」としてのファンや支えてくれる人に対する姿勢を、下に続く選手たちが学んでくれればいいと感じました。</p>
<p>もちろん、サニブラウン選手自身の世界陸上出場が途切れるわけではありません。このままシーズンが終わる可能背もゼロではないでしょうけど、まずはケガを治して、しっかりと走れる姿で戻ってきてほしいですね。</p>
<p>予選で不正スタートのため失格となった栁田大輝選手（東洋大）は自分の理想像にたどり着くためには、ここを乗り越えないといけない。強い気持ちを持って、しっかりと整理して次につなげてほしいです。ケガの影響で3連覇を逃した坂井隆一郎選手（大阪ガス）、準決勝敗退となった日本記録保持者の山縣亮太選手（セイコー）らも含め、日本男子100mはさらなる盛り上がりの兆しを強く感じています。</p>
<p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br />
<span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>7月5日に行われた第109回日本選手権2日目の男子100m決勝。<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/12949" data-internallinksmanager029f6b8e52c="1" title="名鑑桐生">桐生祥秀</a>（日本生命）が10秒23（＋0.4）で5年ぶり3度目の優勝を飾った。。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ったもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>サニブラウン・アブデル・ハキーム選手のケガを抱えていると打ち明けた会見から始まった男子100mを、桐生祥秀選手が制しました。ファンのためにどういう選手像を描くかという点において、サニブラウン選手自身が“伏線回収”はできませんでしたが、「桐生祥秀」というタレントがその分も回収したという意味で、ファンにはすごくいいレースだと感じてもらえたのではないかと思います。アスリートはファンに応援してもらって、それにどう応えていくかが大切。それを体現できた男子100mだったと思います。</p><p>桐生選手については、予選10秒23（－1.5）、10秒21（－0.1）、決勝10秒23（＋0.4）と、3本を非常にうまくまとめました。準決勝で10秒1台を出した小池祐貴選手（住友電工）、多田修平選手（同）が決勝は10秒3台にとどまるなか、今大会で最も高いレベルで安定した走りを見せたことが、勝因だったと言えるでしょう。</p><p>世界を見据えた時に、優勝タイムが物足りない点はもちろん本人が一番感じているところ。しかし、誰が勝ってもおかしくないというレースを勝ち切ったことの価値は、桐生選手にとって非常に大きいと感じています。何よりも、日本選手権では過去2度の優勝（14年、20年）を経験していますが、世界大会代表が懸かった年の優勝は初。30歳になっても成長し続ける、彼にとって新しいステージの始まりとも言える結果だったのではないでしょうか。</p><p>今季は5月3日の静岡国際で優勝していますが、4月末の織田記念、6月1日の布勢スプリントともに競り合いから抜け出せないレースがありました。それでも、試合に出続けたことの成果が、大一番でしっかりと出たということ。特に決勝はスタートで多田選手を抑えるほどの出足を見せ、二次加速で抜け出し、さらに2位以下を置き去りにした。2位の大上直起選手（青森県庁）との差は0.05秒でしたが、明確に「勝利」と言えるレース内容は、彼を支えてきたトレーニング、周囲の後押しもそうですが、10年以上も日本のトップとして走り続けてきた彼だからこそ身についた「レースの巧みさ」を感じました。</p><p>東京世界陸上という視点で言えばまだ「何かを成し遂げた」わけではありません。個人で出場するためには、現時点でワールドランキングで20点足りず、参加標準記録の10秒00を出すにも、まだまだトップスピードを上げていく必要があります。それでも、桐生祥秀の“物語”はリオ五輪の銀メダルや日本人初の9秒台で終わってはいけないし、「復活を待っていた」と言われることが彼のゴールではないと思います。キャリアとしては終盤に差し掛かりつつあるかもしれませんが、9月に少なくとも「準決勝で勝負できる桐生祥秀」が観られるシチュエーションを作ってくれると、男子100mとしてはさらに盛り上がっていくのかなと思っています。</p><p>2位の大上選手は、大きくブレイクするということではないですが、階段を少しずつ着実に上ってきた選手。その立ち位置を今後、どうやって変えていけるか。今回も決勝で優勝の可能性があった選手の1人だと思うので、サニブラウン選手らトップ選手が全員そろう中でも決勝の8人に残る力、そこに残り続けてワンチャンスをつかむ力を身につけてほしいです。</p><p>3位の関口裕太選手、4位の井上直紀選手（ともに早大）、7位の守祐陽選手（大東大）、8位の木梨嘉紀選手（筑波大）といった学生は、6月上旬に日本インカレがあった今季のスケジュールの中で、非常に難しいスケジューリングを強いられたという印象です。それでも、高2ながら準決勝に進んだ清水空跳選手（星稜高・石川）を含む若手の台頭を、今季は非常に感じます。小池選手、多田選手というキャリアのある2人でも、決勝でミスをすると5位、6位と下位に沈む結果になるほど。</p><p>ただ、サニブラウン選手、桐生選手らキャリアのある選手が下の世代に対して背中を見せ続けていることで、刺激が入っていることは確か。9秒台の選手たちが残っているうちに、9秒台を出す選手が続いていくようになってほしいと思います。</p><p>サニウラウン選手については、プロとして応援して持っている人、支えてくれている人への感謝と恩返しの意味を含めて、股関節上部を骨挫傷を前日会見で明かし、それでお「自分1人の競技人生ではなく、みなさん応援してくれて、遠くから足を運んでくださる人もいる。頑張って走っている姿を見せて、何らかのことを返したかった」と出場を決断しています。</p><p>中高生が必ずしも真似をしていいことではないですし、ケガをしても出ることを美学にするのも良くないことではありますが、サニブラウン選手ほどの技術や体力があるからこそできるということを大前提に、「プロ」としてのファンや支えてくれる人に対する姿勢を、下に続く選手たちが学んでくれればいいと感じました。</p><p>もちろん、サニブラウン選手自身の世界陸上出場が途切れるわけではありません。このままシーズンが終わる可能背もゼロではないでしょうけど、まずはケガを治して、しっかりと走れる姿で戻ってきてほしいですね。</p><p>予選で不正スタートのため失格となった栁田大輝選手（東洋大）は自分の理想像にたどり着くためには、ここを乗り越えないといけない。強い気持ちを持って、しっかりと整理して次につなげてほしいです。ケガの影響で3連覇を逃した坂井隆一郎選手（大阪ガス）、準決勝敗退となった日本記録保持者の山縣亮太選手（セイコー）らも含め、日本男子100mはさらなる盛り上がりの兆しを強く感じています。</p><p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br /><span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></content:encoded>


					</item>
		<item>
		<title>【高平慎士の視点】スケールアップした200m連覇の鵜澤飛羽 “通過点”の19秒台、そしてファイナルへの期待感十分／アジア選手権</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/172209</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 01 Jun 2025 18:45:31 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[特集]]></category>
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		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
		<category><![CDATA[アジア選手権]]></category>
		<category><![CDATA[鵜澤飛羽]]></category>
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				<description><![CDATA[<p>5月31日に韓国・クミで行われたアジア選手権の男子200m決勝。<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/105249" data-internallinksmanager029f6b8e52c="201" title="名鑑鵜澤飛羽">鵜澤飛羽</a>（JAL）が日本歴代4位、大会新の20秒12（＋0.8）で2連覇を飾った。。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ったもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>こういった舞台で、自己新での優勝。水準が確実に上がっていることを感じる走りで、純粋にすごいなと感じました。</p>
<p>2位のA.A.アタフィ（サウジアラビア）が20秒31、3位のA.クジュール（インド）が20秒32。F.オグノデ（カタール）や謝震業（中国）といった19秒台スプリンターは不在でしたが、レベルが低いわけでは決してない。そういう中で勝てる鵜澤選手の強さが、高い水準にあるということです。</p>
<p>今季の鵜澤は選手は、自力で走らなくてもしっかりと走れているという印象。加速、スピードの乗せ方をはじめすべての面でレベルアップし、前半から行くというプランとそれを実行に移す身体がマッチしています。今回はすごく調子を合わせたという感じではなく、条件も国内の高速トラックなどと比べれば良いというわけではありません。</p>
<p>その中でも「前半に行って、後半にがんばる」のではなく、「前半に行くイメージで、そのまま後半の上がっていく」走りができていました。「前半に行かないといけない」という点ばかりに捉われすぎると、後半の良さを消してしまうこともあります。しかし、今季の鵜澤選手は「後半」という自分の良いところにつなげる前半の走りができています。1段階スケールアップしていて、もう1段階上もありそうですね。</p>
<p>世界のファイナルはもちろん見えているでしょう。ただ、ハイレベルだった21年の東京五輪は20秒13、22年のオレゴン世界選手権は20秒10が決勝進出の最低タイム。今の水準がまさに準決勝通過ラインになると思って臨むことが大切<br />
で、どの組に入っても、誰がいてもしっかりと残れるだけの力をつけるというのは簡単ではないでしょう。海外勢が本格的に始動するのはこれから。今季の勢力図はまだまだ見えませんが、東京世界選手権の舞台が高速トラックの国立競技場ということを考えれば、東京五輪と同様にハイレベルになると見るべき。男子100mと同様に、ファイナルへの壁はそれなりに厚いということは間違いないでしょう。</p>
<p>すごくいい記録が出る時は、身体へのダメージもあるもの。タイムを出すことだけで終わる身体ではないフィジカルが、きちんとできているかは気になるところですが、その段階を超えた先に、次のステージが見られるのではないでしょうか。世界選手権の参加標準記録を2度クリアし、追い風参考ですが20秒0台も出しています。19秒台をやっと出すのではなく、通過点の19秒台に。その扉の先を見せてくれる期待感が、十分にある選手です。</p>
<p>日本選手権も勝ち負けの緊張感を持たずに、自分との戦いに持っていけるでしょう。ケガには注意が必要ですが、気にし過ぎてもいけない。行けるところまで行ってほしいですが、9月を見据えてどんなレースをするのか楽しみにしたいと思います。</p>
<p>20秒66で4位だった飯塚翔太選手（ミズノ）は、メダルラインには食い込みたかったところでしょう。今季は順位は取れていますが、タイムが今ひとつついてきていない印象です。前半の入り方が気になるところで、攻めるところを攻めないと、後半にグンと伸びる飯塚選手らしさも出ません。23年ブダペスト世界選手権の予選で20秒27を出しているように、まだまだ十分戦える選手。日本選手権の優勝を目指さないといけない選手の1人だと思っています。</p>
<p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br />
<span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>5月31日に韓国・クミで行われたアジア選手権の男子200m決勝。<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/105249" data-internallinksmanager029f6b8e52c="201" title="名鑑鵜澤飛羽">鵜澤飛羽</a>（JAL）が日本歴代4位、大会新の20秒12（＋0.8）で2連覇を飾った。。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ったもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>こういった舞台で、自己新での優勝。水準が確実に上がっていることを感じる走りで、純粋にすごいなと感じました。</p><p>2位のA.A.アタフィ（サウジアラビア）が20秒31、3位のA.クジュール（インド）が20秒32。F.オグノデ（カタール）や謝震業（中国）といった19秒台スプリンターは不在でしたが、レベルが低いわけでは決してない。そういう中で勝てる鵜澤選手の強さが、高い水準にあるということです。</p><p>今季の鵜澤は選手は、自力で走らなくてもしっかりと走れているという印象。加速、スピードの乗せ方をはじめすべての面でレベルアップし、前半から行くというプランとそれを実行に移す身体がマッチしています。今回はすごく調子を合わせたという感じではなく、条件も国内の高速トラックなどと比べれば良いというわけではありません。</p><p>その中でも「前半に行って、後半にがんばる」のではなく、「前半に行くイメージで、そのまま後半の上がっていく」走りができていました。「前半に行かないといけない」という点ばかりに捉われすぎると、後半の良さを消してしまうこともあります。しかし、今季の鵜澤選手は「後半」という自分の良いところにつなげる前半の走りができています。1段階スケールアップしていて、もう1段階上もありそうですね。</p><p>世界のファイナルはもちろん見えているでしょう。ただ、ハイレベルだった21年の東京五輪は20秒13、22年のオレゴン世界選手権は20秒10が決勝進出の最低タイム。今の水準がまさに準決勝通過ラインになると思って臨むことが大切<br />で、どの組に入っても、誰がいてもしっかりと残れるだけの力をつけるというのは簡単ではないでしょう。海外勢が本格的に始動するのはこれから。今季の勢力図はまだまだ見えませんが、東京世界選手権の舞台が高速トラックの国立競技場ということを考えれば、東京五輪と同様にハイレベルになると見るべき。男子100mと同様に、ファイナルへの壁はそれなりに厚いということは間違いないでしょう。</p><p>すごくいい記録が出る時は、身体へのダメージもあるもの。タイムを出すことだけで終わる身体ではないフィジカルが、きちんとできているかは気になるところですが、その段階を超えた先に、次のステージが見られるのではないでしょうか。世界選手権の参加標準記録を2度クリアし、追い風参考ですが20秒0台も出しています。19秒台をやっと出すのではなく、通過点の19秒台に。その扉の先を見せてくれる期待感が、十分にある選手です。</p><p>日本選手権も勝ち負けの緊張感を持たずに、自分との戦いに持っていけるでしょう。ケガには注意が必要ですが、気にし過ぎてもいけない。行けるところまで行ってほしいですが、9月を見据えてどんなレースをするのか楽しみにしたいと思います。</p><p>20秒66で4位だった飯塚翔太選手（ミズノ）は、メダルラインには食い込みたかったところでしょう。今季は順位は取れていますが、タイムが今ひとつついてきていない印象です。前半の入り方が気になるところで、攻めるところを攻めないと、後半にグンと伸びる飯塚選手らしさも出ません。23年ブダペスト世界選手権の予選で20秒27を出しているように、まだまだ十分戦える選手。日本選手権の優勝を目指さないといけない選手の1人だと思っています。</p><p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br /><span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></content:encoded>


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		<title>【高平慎士の視点】勝ちに徹し、強さ示した栁田大輝 価値ある100mアジア連覇を日本選手権初Vへ／アジア選手権</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/171625</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 29 May 2025 13:56:58 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[特集]]></category>
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		<category><![CDATA[栁田大輝]]></category>
		<category><![CDATA[アジア選手権]]></category>
		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
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				<description><![CDATA[<p>5月28日に韓国・クミで行われたアジア選手権の男子100m決勝。<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75768" data-internallinksmanager029f6b8e52c="15" title="名鑑栁田大輝">栁田大輝</a>（東洋大）が10秒20（＋0.6）でプリポル・ブーンソン（タイ）を1000分の2秒差で抑え、2連覇を飾った。。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ったもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>1時間前には女子10000mがレース中盤で中止されるほどの雷雨となり、コンディションとしてはタイムを狙いにくい状況だったでしょう。栁田大輝選手はその中で、勝ちに徹して、やるべきことをやったレースだったと感じました。</p>
<p>レース内容については、栁田選手本人が一番納得がいっていないでしょう。目指しているタイムは東京世界選手権の参加標準記録である10秒00、さらには9秒台。それは難しい状況だったとはいえ、決勝のレース展開としてもめずらしく後半にしっかりと追い込まれていました。</p>
<p>また、ラウンド（予選、準決勝）と決勝でスイッチが切り替わる選手でもありますが、スイッチが入るだろうと思われた決勝で、その“らしさ”を今ひとつ感じられませんでした。</p>
<p>ディフェンディングチャンピオンとしても重圧、プライドはもちろんあったでしょう。もともと、背負うものをしっかりと背負うタイプ。加えて、5月上旬の関東インカレ（9秒95／＋4.5、優勝）、5月18日のセイコーゴールデングランプリ（10秒06／＋1.1、優勝）と連戦した影響もあったかもしれません。</p>
<p>この2戦と比較して、辛口に言うなら前半からもう少し前に出られてもおかしくなかった点、後半は脚が“回っている”というよりも頑張って“回している”という点から、力みがあったと感じました。</p>
<p>栁田選手は本来、前半で動きを作ったら、脚がどんどん回って勝手に加速していく走りができる選手。出し切れなかった前半、がんばり続けないといけなかった後半から、ブーンソン選手の追い込みを許したと言えるでしょう。</p>
<p>とはいえ、昨年のU20世界選手権銀メダルの実績を持つブーンソン選手をはじめ、若手が台頭する中国、中東勢など、アジアのスプリンターたちも強い選手が数多くいます。また、アジア選手権自体が世界大会出場に必要なワールドランキングのポイントが非常に大きく、回を追うごとにプライオリティーが高くなっている。その中で2連覇というのは、やはり非常に価値が高い。こういった場面で強さを示せることは、スタートしての要素だと思います。</p>
<p>2年前もそうですが、アジアを制した強さを、国内でしっかりと示すことが今後の課題となります。7月の日本選手権で初優勝をする姿を見せてほしいですね。また、この連載でも何度か触れていますが、世界大会への課題は最初のラウンドで、スイッチの入った決勝の走りができること。それを2本続けることが、ファイナルへの最低条件となります。</p>
<p>10秒39で7位だった東田旺洋選手（関彰商事）も、順位としてはもう少し欲しかったでしょう。調子が上がり切っていない中で決勝に駒を進めたのはさすがと言えますが、本来であれば着順で通過し、決勝は1レーンではなくシードレーンに立てる選手。タイム水準がここまで下がると、スルスルっと勝てるだけの実力を持っているので、ここから日本選手権に向けての仕上げに注目したいと思います。</p>
<p>◎高平慎士（たかひら・しんじ）<br />
富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>5月28日に韓国・クミで行われたアジア選手権の男子100m決勝。<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75768" data-internallinksmanager029f6b8e52c="15" title="名鑑栁田大輝">栁田大輝</a>（東洋大）が10秒20（＋0.6）でプリポル・ブーンソン（タイ）を1000分の2秒差で抑え、2連覇を飾った。。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ったもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>1時間前には女子10000mがレース中盤で中止されるほどの雷雨となり、コンディションとしてはタイムを狙いにくい状況だったでしょう。栁田大輝選手はその中で、勝ちに徹して、やるべきことをやったレースだったと感じました。</p><p>レース内容については、栁田選手本人が一番納得がいっていないでしょう。目指しているタイムは東京世界選手権の参加標準記録である10秒00、さらには9秒台。それは難しい状況だったとはいえ、決勝のレース展開としてもめずらしく後半にしっかりと追い込まれていました。</p><p>また、ラウンド（予選、準決勝）と決勝でスイッチが切り替わる選手でもありますが、スイッチが入るだろうと思われた決勝で、その“らしさ”を今ひとつ感じられませんでした。</p><p>ディフェンディングチャンピオンとしても重圧、プライドはもちろんあったでしょう。もともと、背負うものをしっかりと背負うタイプ。加えて、5月上旬の関東インカレ（9秒95／＋4.5、優勝）、5月18日のセイコーゴールデングランプリ（10秒06／＋1.1、優勝）と連戦した影響もあったかもしれません。</p><p>この2戦と比較して、辛口に言うなら前半からもう少し前に出られてもおかしくなかった点、後半は脚が“回っている”というよりも頑張って“回している”という点から、力みがあったと感じました。</p><p>栁田選手は本来、前半で動きを作ったら、脚がどんどん回って勝手に加速していく走りができる選手。出し切れなかった前半、がんばり続けないといけなかった後半から、ブーンソン選手の追い込みを許したと言えるでしょう。</p><p>とはいえ、昨年のU20世界選手権銀メダルの実績を持つブーンソン選手をはじめ、若手が台頭する中国、中東勢など、アジアのスプリンターたちも強い選手が数多くいます。また、アジア選手権自体が世界大会出場に必要なワールドランキングのポイントが非常に大きく、回を追うごとにプライオリティーが高くなっている。その中で2連覇というのは、やはり非常に価値が高い。こういった場面で強さを示せることは、スタートしての要素だと思います。</p><p>2年前もそうですが、アジアを制した強さを、国内でしっかりと示すことが今後の課題となります。7月の日本選手権で初優勝をする姿を見せてほしいですね。また、この連載でも何度か触れていますが、世界大会への課題は最初のラウンドで、スイッチの入った決勝の走りができること。それを2本続けることが、ファイナルへの最低条件となります。</p><p>10秒39で7位だった東田旺洋選手（関彰商事）も、順位としてはもう少し欲しかったでしょう。調子が上がり切っていない中で決勝に駒を進めたのはさすがと言えますが、本来であれば着順で通過し、決勝は1レーンではなくシードレーンに立てる選手。タイム水準がここまで下がると、スルスルっと勝てるだけの実力を持っているので、ここから日本選手権に向けての仕上げに注目したいと思います。</p><p>◎高平慎士（たかひら・しんじ）<br />富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</p>]]></content:encoded>


					</item>
		<item>
		<title>【高平慎士の視点】“栁田大輝の100m”作った決勝は今後につながる 日本スプリント全体に「9秒台」の期待感 ／セイコーGGP</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/170471</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 19 May 2025 06:55:34 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[特集]]></category>
		<category><![CDATA[RSS]]></category>
		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
		<category><![CDATA[ゴールデンGP]]></category>
		<category><![CDATA[栁田大輝]]></category>
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		<gnf:modified>Mon, 19 May 2025 00:47:36 +0900</gnf:modified>
		<oa:lastPubDate>Mon, 19 May 2025 00:47:36 +0900</oa:lastPubDate>

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				<description><![CDATA[<p>5月18日に東京・国立競技場で行われたセイコーゴールデングランプリの男子100mは<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75768" data-internallinksmanager029f6b8e52c="15" title="名鑑栁田大輝">栁田大輝</a>（東洋大）がサードベストの10秒06（＋1.1）で優勝した。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ったもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>海外勢が、今大会がシーズンインだったり、シーズンイン直後だったりとまだまだギアが入っていない選手が散見され、メンバーがそろう割には大会全体として記録が出る空気感が作り切れなかったように感じました。その中で、男子100mは日本選手権の準決勝から決勝というレベル感のトップ選手が集まり、チャレンジレースから「しっかりと戦わないと飲み込まれる」というような緊張感がありました。</p>
<p>そのレースを勝ち切った栁田大輝選手は、そのポテンシャルをこういう場で発揮できたことは素晴らしいと思います。2019年ドーハ世界選手権金メダルのクリスチャン・コールマン選手（米国）をはじめ、前半に強い選手がいた中でも、自分のやるべきことをしっかりとできていた。加速もできていたし、中間疾走もいい形でもってこられていました。終盤は動きが少しばらけてオーバーストライドになった印象ですが、完全に減速していたわけではない。“栁田選手の100m”を作れたのかなと感じます。</p>
<p>もちろん、狙っていたのは東京世界選手権の参加標準記録（10秒00）でしょうから、これで納得する選手ではないでしょう。チャレンジレースは10秒20（＋1.1）で全体の5番目と、ギリギリの通過。世界大会では1本目からしっかりと走らないといけないことを考えると、課題を持って臨んだ決勝だと思います。それでも、予選から人が変わったような走りをドンッと出せるところも、彼の魅力の一つでしょうか。高い目線で言えば、もう少し記録が欲しかったところでしょうけど、今後につながるレースだったのではないかと思います。</p>
<p>10秒16の同タイムで日本人2、3番手に井上直紀選手（早大）と桐生祥秀選手（日本生命）が入りました。</p>
<p>井上選手は織田記念の優勝、世界リレーではアンカーを務めて4位と、今季にしっかりとキャリアを積み重ねられている選手の1人です。特に世界リレーの予選は、世界大会のアンカーを務める緊張感、日本の4継として失敗できない重圧の中で、見事な走りを見せていました。それを今回、個人のレースとしても持ち帰って体現できていたので、強さを身につけつつある印象です。今後、標準記録付近を狙っていくでしょうし、先輩たちに火をつける次の世代の中心になっていくのではと感じます。</p>
<p>そして桐生選手は、確実に「もう1段階持っている」と思わせる選手ですし、「帰ってきたな」と感じます。木南記念を10秒09で制した同学年の小池祐貴選手（住友電工）とともに、若い世代に立ちはだかる存在。9秒台を持っているという事実はやはり大きいでしょう。彼らが頑張ることで、若い世代に火がつき、それが日本のスプリント界の底上げにつながっていくはずです。桐生選手は、今後はやはり大事な試合でどれだけ勝ちをつかめるかがカギ。自身の経験値、周囲のサポートを含め、日本選手権に向けてどのようにプランニングしていくのか、非常に楽しみです。</p>
<p>サニブラウン選手は残念ながら欠場となりましたが、今後も彼が中心になることに変わりはありません。彼を追い込める選手が出てくるのか、牙城を崩せる選手が出てくるのか。シビアな目線では、ファンのみなさんを喜ばせる「9秒台」が出なかったということは、まだまだ世界のファイナルは近くはないということになります。しかし、十分にその期待感を持たせてくれるような大会だったと感じています。これから、日本スプリント界全体で高め合って、世界に挑めるよう高め合っていけるのではないでしょうか。</p>
<p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br />
<span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>5月18日に東京・国立競技場で行われたセイコーゴールデングランプリの男子100mは<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75768" data-internallinksmanager029f6b8e52c="15" title="名鑑栁田大輝">栁田大輝</a>（東洋大）がサードベストの10秒06（＋1.1）で優勝した。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ったもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>海外勢が、今大会がシーズンインだったり、シーズンイン直後だったりとまだまだギアが入っていない選手が散見され、メンバーがそろう割には大会全体として記録が出る空気感が作り切れなかったように感じました。その中で、男子100mは日本選手権の準決勝から決勝というレベル感のトップ選手が集まり、チャレンジレースから「しっかりと戦わないと飲み込まれる」というような緊張感がありました。</p><p>そのレースを勝ち切った栁田大輝選手は、そのポテンシャルをこういう場で発揮できたことは素晴らしいと思います。2019年ドーハ世界選手権金メダルのクリスチャン・コールマン選手（米国）をはじめ、前半に強い選手がいた中でも、自分のやるべきことをしっかりとできていた。加速もできていたし、中間疾走もいい形でもってこられていました。終盤は動きが少しばらけてオーバーストライドになった印象ですが、完全に減速していたわけではない。“栁田選手の100m”を作れたのかなと感じます。</p><p>もちろん、狙っていたのは東京世界選手権の参加標準記録（10秒00）でしょうから、これで納得する選手ではないでしょう。チャレンジレースは10秒20（＋1.1）で全体の5番目と、ギリギリの通過。世界大会では1本目からしっかりと走らないといけないことを考えると、課題を持って臨んだ決勝だと思います。それでも、予選から人が変わったような走りをドンッと出せるところも、彼の魅力の一つでしょうか。高い目線で言えば、もう少し記録が欲しかったところでしょうけど、今後につながるレースだったのではないかと思います。</p><p>10秒16の同タイムで日本人2、3番手に井上直紀選手（早大）と桐生祥秀選手（日本生命）が入りました。</p><p>井上選手は織田記念の優勝、世界リレーではアンカーを務めて4位と、今季にしっかりとキャリアを積み重ねられている選手の1人です。特に世界リレーの予選は、世界大会のアンカーを務める緊張感、日本の4継として失敗できない重圧の中で、見事な走りを見せていました。それを今回、個人のレースとしても持ち帰って体現できていたので、強さを身につけつつある印象です。今後、標準記録付近を狙っていくでしょうし、先輩たちに火をつける次の世代の中心になっていくのではと感じます。</p><p>そして桐生選手は、確実に「もう1段階持っている」と思わせる選手ですし、「帰ってきたな」と感じます。木南記念を10秒09で制した同学年の小池祐貴選手（住友電工）とともに、若い世代に立ちはだかる存在。9秒台を持っているという事実はやはり大きいでしょう。彼らが頑張ることで、若い世代に火がつき、それが日本のスプリント界の底上げにつながっていくはずです。桐生選手は、今後はやはり大事な試合でどれだけ勝ちをつかめるかがカギ。自身の経験値、周囲のサポートを含め、日本選手権に向けてどのようにプランニングしていくのか、非常に楽しみです。</p><p>サニブラウン選手は残念ながら欠場となりましたが、今後も彼が中心になることに変わりはありません。彼を追い込める選手が出てくるのか、牙城を崩せる選手が出てくるのか。シビアな目線では、ファンのみなさんを喜ばせる「9秒台」が出なかったということは、まだまだ世界のファイナルは近くはないということになります。しかし、十分にその期待感を持たせてくれるような大会だったと感じています。これから、日本スプリント界全体で高め合って、世界に挑めるよう高め合っていけるのではないでしょうか。</p><p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br /><span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></content:encoded>


					</item>
		<item>
		<title>【高平慎士の視点】鵜澤飛羽「2本そろえた」価値と進化に見えた世界ファイナルへの可能性／静岡国際</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/168835</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 04 May 2025 13:43:51 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[国内]]></category>
		<category><![CDATA[特集]]></category>
		<category><![CDATA[RSS]]></category>
		<category><![CDATA[静岡国際]]></category>
		<category><![CDATA[日本GPシリーズ]]></category>
		<category><![CDATA[鵜澤飛羽]]></category>
		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
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		<gnf:modified>Sun, 04 May 2025 13:43:51 +0900</gnf:modified>
		<oa:lastPubDate>Sun, 04 May 2025 13:43:51 +0900</oa:lastPubDate>

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				<description><![CDATA[<p>5月3日に静岡・小笠山総合運動公園エコパスタジアムで行われた静岡国際。その男子200mで<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/105249" data-internallinksmanager029f6b8e52c="201" title="名鑑鵜澤飛羽">鵜澤飛羽</a>（JAL）が予選で日本歴代4位タイ、東京世界選手権参加標準記録を突破する20秒13（＋0.8）をマークし、決勝ではわずかに追い風参考となったが20秒05（＋2.1）の好記録を叩き出した。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ったもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>鵜澤飛羽選手の走りは、本当に素晴らしいものでした。良い形で標準突破を果たせたこともそうですが、何よりも予選、決勝と約3時間の間にハイレベルの走りを2本そろえたことに価値があります。</p>
<p>昨年からの進化が随所に見られました。前半からそれほどストライドを広げていくタイプではありませんが、その中でも重心に乗せていく速さがアップしていますし、最後までその動きを維持できているように感じました。昨年までは「重心に乗せて行って、200mをうまく走り切る」というイメージでしたが、今回は「自ら動きを作りに行ってトップスピードを出し、それをコントロールできている」というもの。19秒台を出すために必要な要素、強さの一部を身につけたと言えるでしょう。ポテンシャルの髙さはもともと持っていましたが、それをしっかりと発揮できる段階に入ったのではないでしょうか。</p>
<p>特に決勝は、記録を狙いに行ったうえで、最後まで自分の走りを表現することができていました。これを緊張感、プレッシャーが高まる世界のセミファイナルで、自分よりも前半のスピードが高い選手たちを相手に同じように表現できれば、いよいよファイナルが見えてきます。そして、彼のメンタル的に、そのあたりは気にせずに行けるタイプではありますが、さらに自信を持って臨めるだけの材料を得られた2本になったはず。</p>
<p>今後、世界リレー、セイコーゴールデングランプリ、アジア選手権、日本選手権が控えています。19秒台を出さないと世界で戦えないのは間違いないですが、アジア選手権2連覇で“アジア王者”の称号を手にして強さを示すことも大切。東京世界選手権に向けてどのようなプランニングをしてくるのか、注目したいと思います。</p>
<p>2位の飯塚翔太選手（ミズノ）は、予選（2着／20秒73、-0.2）から決勝（20秒49）で立て直したのはさすがと言えます。地元・静岡のファンが毎年素晴らしい雰囲気を作ってくれますが、その中で「やることをしっかりとやって帰る」選手ですね。もちろん、20秒4台で終わる選手ではないので、これから日本選手権に向けてしっかりと仕上げてくるでしょう。今年34歳になる飯塚選手のすごさを、若い選手たちもぜひ刺激にしてほしいと思います。</p>
<p>予選で20秒41（＋0.8）をマークした西裕大（MINT TOKYO）は決勝で3位、予選1着の上山紘輝選手（住友電工）が決勝は7位にとどまるなど、安定して同じ力を発揮できる選手の層が、まだまだ薄いように感じます。今回はケガで欠場した水久保漱至選手（宮崎県スポ協）ら、100mに負けず劣らず好メンバーがそろってはきています。ただ、強さの点で飯塚選手を明確に上回っているのは、鵜澤選手しかいない状況と言わざるを得ません。</p>
<p>日本選手権に向けて、鵜澤選手に「しっかりと合わせないとまずい」と思われるような仕上げを期待したいと思います。</p>
<p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br />
<span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>5月3日に静岡・小笠山総合運動公園エコパスタジアムで行われた静岡国際。その男子200mで<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/105249" data-internallinksmanager029f6b8e52c="201" title="名鑑鵜澤飛羽">鵜澤飛羽</a>（JAL）が予選で日本歴代4位タイ、東京世界選手権参加標準記録を突破する20秒13（＋0.8）をマークし、決勝ではわずかに追い風参考となったが20秒05（＋2.1）の好記録を叩き出した。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ったもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>鵜澤飛羽選手の走りは、本当に素晴らしいものでした。良い形で標準突破を果たせたこともそうですが、何よりも予選、決勝と約3時間の間にハイレベルの走りを2本そろえたことに価値があります。</p><p>昨年からの進化が随所に見られました。前半からそれほどストライドを広げていくタイプではありませんが、その中でも重心に乗せていく速さがアップしていますし、最後までその動きを維持できているように感じました。昨年までは「重心に乗せて行って、200mをうまく走り切る」というイメージでしたが、今回は「自ら動きを作りに行ってトップスピードを出し、それをコントロールできている」というもの。19秒台を出すために必要な要素、強さの一部を身につけたと言えるでしょう。ポテンシャルの髙さはもともと持っていましたが、それをしっかりと発揮できる段階に入ったのではないでしょうか。</p><p>特に決勝は、記録を狙いに行ったうえで、最後まで自分の走りを表現することができていました。これを緊張感、プレッシャーが高まる世界のセミファイナルで、自分よりも前半のスピードが高い選手たちを相手に同じように表現できれば、いよいよファイナルが見えてきます。そして、彼のメンタル的に、そのあたりは気にせずに行けるタイプではありますが、さらに自信を持って臨めるだけの材料を得られた2本になったはず。</p><p>今後、世界リレー、セイコーゴールデングランプリ、アジア選手権、日本選手権が控えています。19秒台を出さないと世界で戦えないのは間違いないですが、アジア選手権2連覇で“アジア王者”の称号を手にして強さを示すことも大切。東京世界選手権に向けてどのようなプランニングをしてくるのか、注目したいと思います。</p><p>2位の飯塚翔太選手（ミズノ）は、予選（2着／20秒73、-0.2）から決勝（20秒49）で立て直したのはさすがと言えます。地元・静岡のファンが毎年素晴らしい雰囲気を作ってくれますが、その中で「やることをしっかりとやって帰る」選手ですね。もちろん、20秒4台で終わる選手ではないので、これから日本選手権に向けてしっかりと仕上げてくるでしょう。今年34歳になる飯塚選手のすごさを、若い選手たちもぜひ刺激にしてほしいと思います。</p><p>予選で20秒41（＋0.8）をマークした西裕大（MINT TOKYO）は決勝で3位、予選1着の上山紘輝選手（住友電工）が決勝は7位にとどまるなど、安定して同じ力を発揮できる選手の層が、まだまだ薄いように感じます。今回はケガで欠場した水久保漱至選手（宮崎県スポ協）ら、100mに負けず劣らず好メンバーがそろってはきています。ただ、強さの点で飯塚選手を明確に上回っているのは、鵜澤選手しかいない状況と言わざるを得ません。</p><p>日本選手権に向けて、鵜澤選手に「しっかりと合わせないとまずい」と思われるような仕上げを期待したいと思います。</p><p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br /><span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></content:encoded>


					</item>
		<item>
		<title>【高平慎士の視点】自信持って走り切った井上直紀の強さ光る 選手層に厚み“標準突破”へ期待持てるレース／織田記念</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/168416</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 30 Apr 2025 06:55:25 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[国内]]></category>
		<category><![CDATA[特集]]></category>
		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
		<category><![CDATA[織田記念]]></category>
		<category><![CDATA[日本GPシリーズ]]></category>
		<category><![CDATA[井上直紀]]></category>
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		<gnf:modified>Wed, 30 Apr 2025 00:53:44 +0900</gnf:modified>
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				<description><![CDATA[<p>4月29日に広島・ホットスタッフフィールド広島で行われた織田記念。その男子100mは上位5人が10秒1台、それも0.03秒差以内にひしめく大熱戦となり、大学4年の<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/180902" data-internallinksmanager029f6b8e52c="277" title="名鑑井上直紀">井上直紀</a>（早大）が自己新の10秒12（＋0.4）で制した。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ったもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>気象コンディションとしてはやや肌寒さがありましたが、織田記念としては久しぶりにしっかりと晴れて、パフォーマンスを発揮するには十分なものだったと思います。その中で、男子100m決勝は見応えのある素晴らしいものと感じました。</p>
<p>世界リレーやアジア選手権、ワールドユニバーシティーゲームズと国際大会の代表が決まり、それぞれが明確に目標を持って臨めた大会だったということもあるでしょう。日本学生個人選手権が直前に行われた影響で、学生にとっては厳しいスケジュールだったと思いますが、全体的にはいいメンバーがそろった印象です。</p>
<p>そのレースを10秒12の自己新で制した井上直紀選手は、ゼロ地点から100mまで最も「何も慌てずに走り切れた」選手だったことで、終盤にスッと抜け出してきました。競り合いの中で、固くならなかったわけではないでしょう。しかし、他の選手はそれ以上に固くなり、それが脚の回転にも影響が出る中で、競り合いから抜け出せるだけの自信があったということ。それが、2位の樋口陸人選手との0.02秒差、3～5位の桐生祥秀選手（日本生命）、鈴木涼太選手（スズキ）、小池祐貴選手（住友電工）との0.03秒差につながったのではないでしょうか。</p>
<p>桐生選手や小池選手といった実績がある選手たちを相手に、しっかりと力を出せたのは素晴らしいこと。今回はエントリーを見合わせた、同じ群馬県出身で同学年の栁田大輝選手（東洋大）にも発破をかける材料になると思いますし、これが継続して10秒0台を出していくこと、国内上位にしっかり入っていくことへのきっかけになるかもしれません。</p>
<p>スズキの同期2人も同じ自己記録（10秒17）から樋口選手は10秒14に、鈴木選手は10秒15に更新したわけですから、持ち味を発揮した証拠。序盤からレースをリードする場面も作り、上位で争う力があることを示せたと言えます。</p>
<p>井上選手も含めたこの3人は、これからさらに階段を上がっていくことがとても大事。今回の決勝は横風気味でしたが、条件に恵まれやすい織田記念での結果を、自分のキャリアの価値として高めていくために、ここから先も結果をつなげていくことを目指してほしいです。特にスズキの2人は、学生に負けたことに対して、社会人としてのプライドを持って進んでほしいですね。</p>
<p>桐生選手、小池選手については、これからどう戦っていくのかが楽しみになる結果でした。桐生選手の予選の10秒06（＋2.7）は、追い風参考とはいえ大会全体のムードを一気に高めてくれました。まだまだ、日本のスプリント界を引っ張るだけのタイムと実績を持っている選手たちなので、彼らがこれからどう上がってくるのか注目したいと思います。</p>
<p>五輪周期で言えばパリ五輪が終わり、1回リセットして「さあ、これから」というシーズン。ただ、東京世界選手権を控える日本にとっては、「10秒1台だった」というところから目を逸らしてはいけないと思います。参加標準記録まで、あと0.1秒。今回の、この瞬間の評価ではなく、あと0.1秒をどう縮めていくかに目を向けていくべき。とはいえ、層が厚くなってきたことを感じ、ポジティブに、今後への期待が持てるレースだったことは間違いありません。</p>
<p>パリ五輪代表の<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/140145" data-internallinksmanager029f6b8e52c="246" title="選手名鑑東田旺洋">東田旺洋</a>（関彰商事）や、昨年の世界リレー代表だった山本匠真選手（広島大）など、去年の“代表組”が決勝の舞台には立てませんでしたが、それぞれに理由があるにせよ、トラックに立ったら“代表”と見られます。これは多くの選手に言えることですが、やはり複数年で力を発揮できることが「強さ」。それを7月の日本選手権で誰が示してくれるのか、楽しみにしたいと思います。</p>
<p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br />
<span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>4月29日に広島・ホットスタッフフィールド広島で行われた織田記念。その男子100mは上位5人が10秒1台、それも0.03秒差以内にひしめく大熱戦となり、大学4年の<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/180902" data-internallinksmanager029f6b8e52c="277" title="名鑑井上直紀">井上直紀</a>（早大）が自己新の10秒12（＋0.4）で制した。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ったもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>気象コンディションとしてはやや肌寒さがありましたが、織田記念としては久しぶりにしっかりと晴れて、パフォーマンスを発揮するには十分なものだったと思います。その中で、男子100m決勝は見応えのある素晴らしいものと感じました。</p><p>世界リレーやアジア選手権、ワールドユニバーシティーゲームズと国際大会の代表が決まり、それぞれが明確に目標を持って臨めた大会だったということもあるでしょう。日本学生個人選手権が直前に行われた影響で、学生にとっては厳しいスケジュールだったと思いますが、全体的にはいいメンバーがそろった印象です。</p><p>そのレースを10秒12の自己新で制した井上直紀選手は、ゼロ地点から100mまで最も「何も慌てずに走り切れた」選手だったことで、終盤にスッと抜け出してきました。競り合いの中で、固くならなかったわけではないでしょう。しかし、他の選手はそれ以上に固くなり、それが脚の回転にも影響が出る中で、競り合いから抜け出せるだけの自信があったということ。それが、2位の樋口陸人選手との0.02秒差、3～5位の桐生祥秀選手（日本生命）、鈴木涼太選手（スズキ）、小池祐貴選手（住友電工）との0.03秒差につながったのではないでしょうか。</p><p>桐生選手や小池選手といった実績がある選手たちを相手に、しっかりと力を出せたのは素晴らしいこと。今回はエントリーを見合わせた、同じ群馬県出身で同学年の栁田大輝選手（東洋大）にも発破をかける材料になると思いますし、これが継続して10秒0台を出していくこと、国内上位にしっかり入っていくことへのきっかけになるかもしれません。</p><p>スズキの同期2人も同じ自己記録（10秒17）から樋口選手は10秒14に、鈴木選手は10秒15に更新したわけですから、持ち味を発揮した証拠。序盤からレースをリードする場面も作り、上位で争う力があることを示せたと言えます。</p><p>井上選手も含めたこの3人は、これからさらに階段を上がっていくことがとても大事。今回の決勝は横風気味でしたが、条件に恵まれやすい織田記念での結果を、自分のキャリアの価値として高めていくために、ここから先も結果をつなげていくことを目指してほしいです。特にスズキの2人は、学生に負けたことに対して、社会人としてのプライドを持って進んでほしいですね。</p><p>桐生選手、小池選手については、これからどう戦っていくのかが楽しみになる結果でした。桐生選手の予選の10秒06（＋2.7）は、追い風参考とはいえ大会全体のムードを一気に高めてくれました。まだまだ、日本のスプリント界を引っ張るだけのタイムと実績を持っている選手たちなので、彼らがこれからどう上がってくるのか注目したいと思います。</p><p>五輪周期で言えばパリ五輪が終わり、1回リセットして「さあ、これから」というシーズン。ただ、東京世界選手権を控える日本にとっては、「10秒1台だった」というところから目を逸らしてはいけないと思います。参加標準記録まで、あと0.1秒。今回の、この瞬間の評価ではなく、あと0.1秒をどう縮めていくかに目を向けていくべき。とはいえ、層が厚くなってきたことを感じ、ポジティブに、今後への期待が持てるレースだったことは間違いありません。</p><p>パリ五輪代表の<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/140145" data-internallinksmanager029f6b8e52c="246" title="選手名鑑東田旺洋">東田旺洋</a>（関彰商事）や、昨年の世界リレー代表だった山本匠真選手（広島大）など、去年の“代表組”が決勝の舞台には立てませんでしたが、それぞれに理由があるにせよ、トラックに立ったら“代表”と見られます。これは多くの選手に言えることですが、やはり複数年で力を発揮できることが「強さ」。それを7月の日本選手権で誰が示してくれるのか、楽しみにしたいと思います。</p><p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br /><span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></content:encoded>


					</item>
		<item>
		<title>【高平慎士の視点】王者として、王者らしからぬ粘走で勝ち切った坂井隆一郎の意地 安定光った東田と重圧感じた栁田／日本選手権</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/139889</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 01 Jul 2024 06:55:06 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[国内]]></category>
		<category><![CDATA[特集]]></category>
		<category><![CDATA[RSS]]></category>
		<category><![CDATA[日本選手権]]></category>
		<category><![CDATA[坂井隆一郎]]></category>
		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
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		<gnf:modified>Mon, 01 Jul 2024 01:37:24 +0900</gnf:modified>
		<oa:lastPubDate>Mon, 01 Jul 2024 01:37:24 +0900</oa:lastPubDate>

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				<description><![CDATA[<p>新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われた第108回日本選手権男子100m決勝。<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75732" data-internallinksmanager029f6b8e52c="14" title="名鑑坂井隆一郎">坂井隆一郎</a>（大阪ガス）が10秒13（－0.2）で2連覇を飾った。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ったもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>昨年は最終日に準決勝、決勝という日程でしたが、今年は3日目に予選、準決勝を行い、最終日に決勝のみというスケジュールでした。全体としては、予選から10秒1～2台前半を出した選手たちが勝ち抜いていき、日本選手権にふさわしい水準だったと思います。そして、速さと強さを備えた選手たちが、ほぼ実力通りに顔をそろえた決勝だったのではないでしょうか。</p>
<p>その中で、この種目で12年ぶりの2連覇を達成した坂井隆一郎選手は、さすがはチャンピオンと言えます。その前の連覇達成者が、坂井選手のチームのコーチである江里口匡史さん。朝原宣治さんも3連覇した経験があり、大阪ガスとしての底力を感じました。</p>
<p>今季初戦が5月にずれ込むなど、シーズンの流れは決して良いとは言えませんでした。また、レース内容も“チャンピオンらしからぬ”もの。スタートをしっかりと決め、加速局面でリードを奪う得意の展開に持ち込みながら、終盤に追い上げを許しています。本来であれば、もっと中盤でリードして、競り合うことなく逃げ切れたはず。雨の中だったとはいえ、準決勝の10秒11からタイムを引き上げることができていれば、これほどの接戦にはならなかったでしょう。</p>
<p>それらの逆境を跳ね返して勝ち切れたのは、やはり“チャンピオンだったから”。昨年優勝したという蓄積は大きかったと思います。もし、初優勝を目指していたとしたら、逃げ切れていたかはわかりません。意地を見せ、泥臭くとも勝ったことは、今後の彼のキャリアにとって大きな糧になるでしょう。</p>
<p>10秒14で2位に入った東田旺洋選手（関彰商事）は、自分のやるべきことをやり遂げた安定感が光りました。これまで、大きなレースでそれができないことが何度かありましたが、大一番で力を発揮しました。ジュニアの時代にそれほど注目を集めていなくとも、1段ずつ上がっていけばここまで来られるんだということ示す結果だったと思います。</p>
<p>同タイムながら1000分の5秒差で3位だった栁田大輝選手（東洋大）は、2着だった準決勝からしっかりと立て直したこと、表彰台を確保したことはさすがと言えます。まだ大学3年生。それでも、日本を背負う立場になり、世界リレーにも参戦して五輪出場権獲得に貢献するなど、その功績は決して小さくありません。</p>
<p>それだけに、重圧も大きかったはずです。スタート直前、いつもなら自信にあふれた表情の彼にしては珍しく、いろいろなものが気になっているかのうように目線が動いていました。コンディション的にも上げ切れていない状況の中で、最後の最後に坂井選手を捕らえきれず、東田選手に競り負けたのはそのあたりに理由があるのではないかと感じています。それでも、この経験を将来に生かしてほしい。それは、今回を経験した彼にしかできないことですから。</p>
<p>今回のレースにおいては、上位3選手と4位以下とには、、タイム通り「0.1秒」の差がありました。とはいえ、4位のデーデー・ブルーノ選手（セイコー）が10秒25、5位の桐生祥秀選手（日本生命）と6位の和田遼選手（ミキハウス）が10秒26、7位の鈴木涼太選手（スズキ）が10秒29、8位の山本匠真選手（広島大）が10秒31。決勝もそうですが、全体的にトップと中間層の差がグッと縮まっている印象で、男子100m全体としてはいいい形になってきているのではないでしょうか。</p>
<p>パリ五輪の代表は、すでに代表に内定しているサニブラウン・アブデル・ハキーム選手（東レ）と、上位3選手のうちの2人ということになる見込みですが、サニブラウン選手とともにファイナルを目指すためには、やはりもう少しタイムを引き上げていく必要があるでしょう。10秒1台を出さないと日本選手権の決勝に残れない。そして、「誰が9秒台を出すんだろう」という期待感を、観ている側に与えられるかどうか。今回はそこまでには至っていなかったように感じたので、今大会をきっかけに、さらに活気づいていくことを期待しています。</p>
<p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br />
<span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われた第108回日本選手権男子100m決勝。<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75732" data-internallinksmanager029f6b8e52c="14" title="名鑑坂井隆一郎">坂井隆一郎</a>（大阪ガス）が10秒13（－0.2）で2連覇を飾った。2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ったもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>昨年は最終日に準決勝、決勝という日程でしたが、今年は3日目に予選、準決勝を行い、最終日に決勝のみというスケジュールでした。全体としては、予選から10秒1～2台前半を出した選手たちが勝ち抜いていき、日本選手権にふさわしい水準だったと思います。そして、速さと強さを備えた選手たちが、ほぼ実力通りに顔をそろえた決勝だったのではないでしょうか。</p><p>その中で、この種目で12年ぶりの2連覇を達成した坂井隆一郎選手は、さすがはチャンピオンと言えます。その前の連覇達成者が、坂井選手のチームのコーチである江里口匡史さん。朝原宣治さんも3連覇した経験があり、大阪ガスとしての底力を感じました。</p><p>今季初戦が5月にずれ込むなど、シーズンの流れは決して良いとは言えませんでした。また、レース内容も“チャンピオンらしからぬ”もの。スタートをしっかりと決め、加速局面でリードを奪う得意の展開に持ち込みながら、終盤に追い上げを許しています。本来であれば、もっと中盤でリードして、競り合うことなく逃げ切れたはず。雨の中だったとはいえ、準決勝の10秒11からタイムを引き上げることができていれば、これほどの接戦にはならなかったでしょう。</p><p>それらの逆境を跳ね返して勝ち切れたのは、やはり“チャンピオンだったから”。昨年優勝したという蓄積は大きかったと思います。もし、初優勝を目指していたとしたら、逃げ切れていたかはわかりません。意地を見せ、泥臭くとも勝ったことは、今後の彼のキャリアにとって大きな糧になるでしょう。</p><p>10秒14で2位に入った東田旺洋選手（関彰商事）は、自分のやるべきことをやり遂げた安定感が光りました。これまで、大きなレースでそれができないことが何度かありましたが、大一番で力を発揮しました。ジュニアの時代にそれほど注目を集めていなくとも、1段ずつ上がっていけばここまで来られるんだということ示す結果だったと思います。</p><p>同タイムながら1000分の5秒差で3位だった栁田大輝選手（東洋大）は、2着だった準決勝からしっかりと立て直したこと、表彰台を確保したことはさすがと言えます。まだ大学3年生。それでも、日本を背負う立場になり、世界リレーにも参戦して五輪出場権獲得に貢献するなど、その功績は決して小さくありません。</p><p>それだけに、重圧も大きかったはずです。スタート直前、いつもなら自信にあふれた表情の彼にしては珍しく、いろいろなものが気になっているかのうように目線が動いていました。コンディション的にも上げ切れていない状況の中で、最後の最後に坂井選手を捕らえきれず、東田選手に競り負けたのはそのあたりに理由があるのではないかと感じています。それでも、この経験を将来に生かしてほしい。それは、今回を経験した彼にしかできないことですから。</p><p>今回のレースにおいては、上位3選手と4位以下とには、、タイム通り「0.1秒」の差がありました。とはいえ、4位のデーデー・ブルーノ選手（セイコー）が10秒25、5位の桐生祥秀選手（日本生命）と6位の和田遼選手（ミキハウス）が10秒26、7位の鈴木涼太選手（スズキ）が10秒29、8位の山本匠真選手（広島大）が10秒31。決勝もそうですが、全体的にトップと中間層の差がグッと縮まっている印象で、男子100m全体としてはいいい形になってきているのではないでしょうか。</p><p>パリ五輪の代表は、すでに代表に内定しているサニブラウン・アブデル・ハキーム選手（東レ）と、上位3選手のうちの2人ということになる見込みですが、サニブラウン選手とともにファイナルを目指すためには、やはりもう少しタイムを引き上げていく必要があるでしょう。10秒1台を出さないと日本選手権の決勝に残れない。そして、「誰が9秒台を出すんだろう」という期待感を、観ている側に与えられるかどうか。今回はそこまでには至っていなかったように感じたので、今大会をきっかけに、さらに活気づいていくことを期待しています。</p><p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br /><span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></content:encoded>


					</item>
		<item>
		<title>【高平慎士の視点】2枚上手の位置にいた鵜澤飛羽選手がただ1人予選から決勝へ記録アップ 200m全体で高みを目指す必要性</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/139439</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 29 Jun 2024 15:24:06 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[国内]]></category>
		<category><![CDATA[特集]]></category>
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		<category><![CDATA[日本選手権]]></category>
		<category><![CDATA[鵜澤飛羽]]></category>
		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
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				<description><![CDATA[<p>新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われた第108回日本選手権男子200m決勝。鵜澤翔羽（筑波大）が20秒43（＋0.2）で2連覇を飾った。2008年北京五輪4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、そのレースを振り返ってもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>全体としては、鵜澤飛羽選手が2枚ぐらい上手の位置にいるな、と感じたレースでした。ただ1人、予選から決勝へタイムを引き上げられたこともそう。コンディション云々ではなく、引き上げられた事実からそう感じます。</p>
<p>とはいえ、鵜澤選手も本来の走りというわけではないように見えました。5月中旬のセイコーゴールデングランプリで、フィニッシュ後に頭を打ったことで脳震盪を起こし、その後はトレーニングを中断せざるを得なかったようです。</p>
<p>そのため、身体が少し重い印象を受けました。動きのキレがある感じではなく、記録を狙うレースの形を作れていないという印象。フォームもまだまとまり切っていないようでしたが、それでも、決勝でしっかりと上げられる力は素晴らしいのがあります。</p>
<p>決勝のライバルとなる上山紘輝選手（住友電工）が9レーン、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/13048" data-internallinksmanager029f6b8e52c="13" title="名鑑飯塚翔太">飯塚翔太</a>（ミズノ）が8レーンで、6レーンの鵜澤選手は内側から2人を見ることができる位置。コーナーで「思ったよりも近い」と感じたようですが、それは2人の位置をしっかりと意識して走れていたという証拠です。</p>
<p>ただ、本来であれば標準記録（20秒16）を突破できる水準の選手。今の標準記録は世界の準決勝で戦うレベルですから、それができる選手だと思います。まだ代表内定には至っていませんが、ほぼ確実と言える状況の中で、パリ五輪本番を見据えてどこまで引き上げることができるか。今の流れを見ると、決して簡単なことではないかもしれませんが、学生らしい若さと勢い、その中でもバランスを取れる選手ですから、期待をしたいと思います。</p>
<p>五輪のターゲットナンバー内にいる上山選手、飯塚選手は、最低限の結果は残せたと言えるでしょう。</p>
<p>上山選手はアジア大会金メダル、日本代表のリレーの主要メンバーを務めてきた経験、成果を生かしたなと感じました、今季の流れは決して良くない中で、しっかりと2位を確保できる。「必ず走るよね」という再現性を高められていると思うので、今後はそれ20秒2～3に引き上げられれば、世界との戦いが近づいてくると思います。</p>
<p>飯塚選手は、何か不安要素があったのかと感じさせるようなレースになってしまいました。前半で少なくとも上山選手に並ぶ走りをしてくるかと思いましたが、逆に鵜澤選手に後れを取る展開。そこから4位まで持ってきたのはさすがですが、表彰台は少なくとも抑えるべきレースだったと思います。</p>
<p>ともに、ワールドランキングではボーダーライン上となるため代表入りは予断を許さない状況ですが、五輪出場が決まったとしたら力を出し切るレースを見せてほしいと思います。</p>
<p>200m全体を考えるなら、シニア、学生選手がファイナルで高校生に入る隙を与えない勝負を見せる。そんな格付けを示せるレベルの日本選手権であってほしいです。</p>
<p>一方でトップについては、日本の歴代でも標準記録を上回る記録を出せているのは4人だけ。そのピラミッドの頂点はもっと引き上げる必要があります。その一番手である鵜澤選手、上山選手、飯塚選手の間に、今回は水久保漱至選手（宮崎県スポ協）が割って入りましたが、記録の面では上位3人との間には0.2秒の開きがあるのが現状です。</p>
<p>その差を埋められる選手を増やし、全体で高みを目指してほしいと思っています。</p>
<p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br />
<span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われた第108回日本選手権男子200m決勝。鵜澤翔羽（筑波大）が20秒43（＋0.2）で2連覇を飾った。2008年北京五輪4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、そのレースを振り返ってもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>全体としては、鵜澤飛羽選手が2枚ぐらい上手の位置にいるな、と感じたレースでした。ただ1人、予選から決勝へタイムを引き上げられたこともそう。コンディション云々ではなく、引き上げられた事実からそう感じます。</p><p>とはいえ、鵜澤選手も本来の走りというわけではないように見えました。5月中旬のセイコーゴールデングランプリで、フィニッシュ後に頭を打ったことで脳震盪を起こし、その後はトレーニングを中断せざるを得なかったようです。</p><p>そのため、身体が少し重い印象を受けました。動きのキレがある感じではなく、記録を狙うレースの形を作れていないという印象。フォームもまだまとまり切っていないようでしたが、それでも、決勝でしっかりと上げられる力は素晴らしいのがあります。</p><p>決勝のライバルとなる上山紘輝選手（住友電工）が9レーン、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/13048" data-internallinksmanager029f6b8e52c="13" title="名鑑飯塚翔太">飯塚翔太</a>（ミズノ）が8レーンで、6レーンの鵜澤選手は内側から2人を見ることができる位置。コーナーで「思ったよりも近い」と感じたようですが、それは2人の位置をしっかりと意識して走れていたという証拠です。</p><p>ただ、本来であれば標準記録（20秒16）を突破できる水準の選手。今の標準記録は世界の準決勝で戦うレベルですから、それができる選手だと思います。まだ代表内定には至っていませんが、ほぼ確実と言える状況の中で、パリ五輪本番を見据えてどこまで引き上げることができるか。今の流れを見ると、決して簡単なことではないかもしれませんが、学生らしい若さと勢い、その中でもバランスを取れる選手ですから、期待をしたいと思います。</p><p>五輪のターゲットナンバー内にいる上山選手、飯塚選手は、最低限の結果は残せたと言えるでしょう。</p><p>上山選手はアジア大会金メダル、日本代表のリレーの主要メンバーを務めてきた経験、成果を生かしたなと感じました、今季の流れは決して良くない中で、しっかりと2位を確保できる。「必ず走るよね」という再現性を高められていると思うので、今後はそれ20秒2～3に引き上げられれば、世界との戦いが近づいてくると思います。</p><p>飯塚選手は、何か不安要素があったのかと感じさせるようなレースになってしまいました。前半で少なくとも上山選手に並ぶ走りをしてくるかと思いましたが、逆に鵜澤選手に後れを取る展開。そこから4位まで持ってきたのはさすがですが、表彰台は少なくとも抑えるべきレースだったと思います。</p><p>ともに、ワールドランキングではボーダーライン上となるため代表入りは予断を許さない状況ですが、五輪出場が決まったとしたら力を出し切るレースを見せてほしいと思います。</p><p>200m全体を考えるなら、シニア、学生選手がファイナルで高校生に入る隙を与えない勝負を見せる。そんな格付けを示せるレベルの日本選手権であってほしいです。</p><p>一方でトップについては、日本の歴代でも標準記録を上回る記録を出せているのは4人だけ。そのピラミッドの頂点はもっと引き上げる必要があります。その一番手である鵜澤選手、上山選手、飯塚選手の間に、今回は水久保漱至選手（宮崎県スポ協）が割って入りましたが、記録の面では上位3人との間には0.2秒の開きがあるのが現状です。</p><p>その差を埋められる選手を増やし、全体で高みを目指してほしいと思っています。</p><p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br /><span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></content:encoded>


					</item>
		<item>
		<title>【高平慎士の視点】日本スプリントを背負い始めた栁田大輝の覚悟 サニブラウン、坂井隆一郎は存在感と課題</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/135986</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 20 May 2024 06:50:28 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[特集]]></category>
		<category><![CDATA[RSS]]></category>
		<category><![CDATA[坂井隆一郎]]></category>
		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
		<category><![CDATA[サニブラウン・アブデル・ハキーム]]></category>
		<category><![CDATA[栁田大輝]]></category>
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		<gnf:modified>Mon, 20 May 2024 00:21:40 +0900</gnf:modified>
		<oa:lastPubDate>Mon, 20 May 2024 00:21:40 +0900</oa:lastPubDate>

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				<description><![CDATA[<p>国立競技場で開催されたセイコーゴールデングランプリ（5月19日）の男子100mは、昨年のブダペスト世界陸上代表の<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/12937" data-internallinksmanager029f6b8e52c="3" title="名鑑ハキーム">サニブラウン・アブデル・ハキーム</a>（東レ）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75732" data-internallinksmanager029f6b8e52c="14" title="名鑑坂井隆一郎">坂井隆一郎</a>（大阪ガス）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75768" data-internallinksmanager029f6b8e52c="15" title="名鑑栁田大輝">栁田大輝</a>（東洋大）がそろい踏みしたなか、栁田が10秒21（－0.1）で制した。2008年北京五輪4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、そのレースを振り返ってもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>決勝進出者全員が日本人選手というレースにはなりましたが、サニブラウン・アブデル・ハキーム選手という世界のファイナリストがいるということは、それだけで奮い立つものがあります。</p>
<p>ただ、全体的に見ても記録が出る雰囲気がなかなか出なかったので、難しい条件だったと言えるでしょう。そのムードを一変させられる選手の1人がサニブラウン選手だと思っていましたが、予選から決勝までの間が1時間45分程度というインターバルの短さも、それを難しくしたかもしれません。近年の世界大会における準決勝と決勝の間と同等か、それよりも短いものです。</p>
<p>その中で優勝した栁田大輝選手は、大会カテゴリーの高いこのレースで勝ったことが、代表争いにおいてすごく大事なこと。もちろん、五輪参加標準記録（10秒00）を目指している栁田選手自身としてはタイムは物足りないかもしれませんが、決して状態良いとは言えない中でも勝ち切った姿に、彼の中で「背負うもの」ができ始めているのかなと感じました。</p>
<p>5月上旬の世界リレーでは、日本の2走として五輪出場権獲得に大きく貢献しています。昨年は世界陸上の個人種目で初めて出場し、アジア選手権100mも制した。そういった日本代表としての自覚と覚悟。それが、サニブラウン選手、坂井隆一郎選手と、ともにブダペスト世界陸上に出場した同志が脚のケイレンでスピードダウンするレースでも、他の選手に負けないというところにつながったのではないでしょうか。</p>
<p>タイムは、東田旺洋選手（関彰商事）、和田遼選手（ミキハウス）らにひっくり返される可能性は十分ある水準ですが、それでも勝たないといけないのがトップ選手の宿命。20歳ながら、栁田選手はすでにそのゾーンに入っていると言えるでしょう。今後は、サニブラウン選手が昨年のブダペストの準決勝で自己タイの9秒97を出したように、「大事な場面で出せばいい」というスタンスを作れるかどうか。必要な時に必要な力の発揮ができる選手になるためには経験をどんどん積むことが必要で、学生らしく挑んでいってほしいと思います。</p>
<p>サニブラウン選手も、坂井選手も、予選はしっかりと存在感を示してくれました。サニブラウン選手は10秒07（＋1.0）を出していただけに、決勝でもう一段階上げられなかったのは、シーズン序盤とはいえ海外のメダリストたちの領域にまではもう一歩。</p>
<p>標準突破をすれば代表に内定することから、早めに決めておきたいところでしょう。五輪選考が懸かった日本選手権の独特な雰囲気は何が起きてもおかしくない。その中で3位以内を取るためのエネルギーは、サニブラウン選手をもってしても大きなものが必要になるはずです。五輪本番を見据えると、それを避けられる状況を作れるなら、それに越したことはないはずです。</p>
<p>坂井選手については、1週間前の木南記念でシーズンインという段階から、10秒10まできっちりと持ってきたのはやはり力がある証拠。あとは、日本選手権に向けて予選から決勝まで、3本をしっかりとまとめる体力を作れるかどうかでしょう。サニブラウン選手と同じことが言えますが、五輪選考会の重圧はいつも以上にエネルギーを要します。</p>
<p>今回のレースを受けて、サニブラウン選手が日本選手権に出場したと仮定した場合、やはり栁田選手、坂井選手を含む3人がリードしている状況だと感じました。そこに、すでに10秒1台を出している小池祐貴選手（住友電工）、世界リレーに出場した三輪颯太選手（慶大）、山本匠真選手（広島大）、今回上位の東田選手や和田選手などがどう絡むか。</p>
<p>追い風など絶好の条件で10秒1台、0台を出している選手が増えてきましたが、世界とどう戦うかを常に考える選手たちとの差は明確にあると思います。その差を埋めるための取り組みが、日本選手権までにできるのかどうか。そうやって切磋琢磨することが、日本のスプリントをさらに底上げすることにつながるでしょう。</p>
<p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br />
<span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>国立競技場で開催されたセイコーゴールデングランプリ（5月19日）の男子100mは、昨年のブダペスト世界陸上代表の<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/12937" data-internallinksmanager029f6b8e52c="3" title="名鑑ハキーム">サニブラウン・アブデル・ハキーム</a>（東レ）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75732" data-internallinksmanager029f6b8e52c="14" title="名鑑坂井隆一郎">坂井隆一郎</a>（大阪ガス）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75768" data-internallinksmanager029f6b8e52c="15" title="名鑑栁田大輝">栁田大輝</a>（東洋大）がそろい踏みしたなか、栁田が10秒21（－0.1）で制した。2008年北京五輪4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、そのレースを振り返ってもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>決勝進出者全員が日本人選手というレースにはなりましたが、サニブラウン・アブデル・ハキーム選手という世界のファイナリストがいるということは、それだけで奮い立つものがあります。</p><p>ただ、全体的に見ても記録が出る雰囲気がなかなか出なかったので、難しい条件だったと言えるでしょう。そのムードを一変させられる選手の1人がサニブラウン選手だと思っていましたが、予選から決勝までの間が1時間45分程度というインターバルの短さも、それを難しくしたかもしれません。近年の世界大会における準決勝と決勝の間と同等か、それよりも短いものです。</p><p>その中で優勝した栁田大輝選手は、大会カテゴリーの高いこのレースで勝ったことが、代表争いにおいてすごく大事なこと。もちろん、五輪参加標準記録（10秒00）を目指している栁田選手自身としてはタイムは物足りないかもしれませんが、決して状態良いとは言えない中でも勝ち切った姿に、彼の中で「背負うもの」ができ始めているのかなと感じました。</p><p>5月上旬の世界リレーでは、日本の2走として五輪出場権獲得に大きく貢献しています。昨年は世界陸上の個人種目で初めて出場し、アジア選手権100mも制した。そういった日本代表としての自覚と覚悟。それが、サニブラウン選手、坂井隆一郎選手と、ともにブダペスト世界陸上に出場した同志が脚のケイレンでスピードダウンするレースでも、他の選手に負けないというところにつながったのではないでしょうか。</p><p>タイムは、東田旺洋選手（関彰商事）、和田遼選手（ミキハウス）らにひっくり返される可能性は十分ある水準ですが、それでも勝たないといけないのがトップ選手の宿命。20歳ながら、栁田選手はすでにそのゾーンに入っていると言えるでしょう。今後は、サニブラウン選手が昨年のブダペストの準決勝で自己タイの9秒97を出したように、「大事な場面で出せばいい」というスタンスを作れるかどうか。必要な時に必要な力の発揮ができる選手になるためには経験をどんどん積むことが必要で、学生らしく挑んでいってほしいと思います。</p><p>サニブラウン選手も、坂井選手も、予選はしっかりと存在感を示してくれました。サニブラウン選手は10秒07（＋1.0）を出していただけに、決勝でもう一段階上げられなかったのは、シーズン序盤とはいえ海外のメダリストたちの領域にまではもう一歩。</p><p>標準突破をすれば代表に内定することから、早めに決めておきたいところでしょう。五輪選考が懸かった日本選手権の独特な雰囲気は何が起きてもおかしくない。その中で3位以内を取るためのエネルギーは、サニブラウン選手をもってしても大きなものが必要になるはずです。五輪本番を見据えると、それを避けられる状況を作れるなら、それに越したことはないはずです。</p><p>坂井選手については、1週間前の木南記念でシーズンインという段階から、10秒10まできっちりと持ってきたのはやはり力がある証拠。あとは、日本選手権に向けて予選から決勝まで、3本をしっかりとまとめる体力を作れるかどうかでしょう。サニブラウン選手と同じことが言えますが、五輪選考会の重圧はいつも以上にエネルギーを要します。</p><p>今回のレースを受けて、サニブラウン選手が日本選手権に出場したと仮定した場合、やはり栁田選手、坂井選手を含む3人がリードしている状況だと感じました。そこに、すでに10秒1台を出している小池祐貴選手（住友電工）、世界リレーに出場した三輪颯太選手（慶大）、山本匠真選手（広島大）、今回上位の東田選手や和田選手などがどう絡むか。</p><p>追い風など絶好の条件で10秒1台、0台を出している選手が増えてきましたが、世界とどう戦うかを常に考える選手たちとの差は明確にあると思います。その差を埋めるための取り組みが、日本選手権までにできるのかどうか。そうやって切磋琢磨することが、日本のスプリントをさらに底上げすることにつながるでしょう。</p><p><span style="font-size: 8pt;">◎高平慎士（たかひら・しんじ）</span><br /><span style="font-size: 8pt;">富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</span></p>]]></content:encoded>


					</item>
		<item>
		<title>朝原宣治さん、高平慎士さん、福島千里さん、木村文子さんのレジェンドが横浜DeNAのパフォーマンスチームとリレー対決！まさかの結果に</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/113535</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 01 Sep 2023 20:56:34 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[国内]]></category>
		<category><![CDATA[RSS]]></category>
		<category><![CDATA[木村文子]]></category>
		<category><![CDATA[朝原宣治]]></category>
		<category><![CDATA[福島千里]]></category>
		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
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		<gnf:modified>Fri, 01 Sep 2023 20:56:34 +0900</gnf:modified>
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				<description><![CDATA[<p>1日、横浜スタジアムで行われたプロ野球の横浜DeNAベイスターズ対読売ジャイアンツ戦を前に、シドニー五輪マラソン金メダリストの高橋尚子さん率いる「陸上レジェンド軍団」とDeNAのオフィシャルパフォーマンスチームの「diana」がリレー対決を行った。</p>
<p>陸上レジェンド軍団のメンバーは北京五輪男子4×100mリレー銀メダルメンバーの朝原宣治さんと高平慎士さん、女子100m、200mの日本記録の福島千里さんと、女子100mハードル五輪代表の木村文子さんの4人。</p>
<p>リレー対決は約220mを5人でつなぐdianaに対して、レジェンド軍団はハンデとして270mを4人でリレーした。</p>
<p>1走の福島さんが勢いよく飛び出したものの、dianaチームとの差はほとんど詰まらず。続く木村さん、高平さんも懸命に前を追いかけたものの、その差はわずかに縮めるに止まった。アンカーの朝原さんは往年の走りを見せたが、結局20m以上の差をつけられてのフィニッシュとなった。</p>
<p>レース後、朝原さんは「言葉が出ねぇ。ハンデ間違ったんじゃないんですか」と苦しい表情を見せながら話すと、高橋さんは「速かったですね。こんなに縮まらないと思わなかった。今から陸上を始めて見ませんか」とdianaのメンバーを勧誘して会場の笑いを誘った。</p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>1日、横浜スタジアムで行われたプロ野球の横浜DeNAベイスターズ対読売ジャイアンツ戦を前に、シドニー五輪マラソン金メダリストの高橋尚子さん率いる「陸上レジェンド軍団」とDeNAのオフィシャルパフォーマンスチームの「diana」がリレー対決を行った。</p><p>陸上レジェンド軍団のメンバーは北京五輪男子4×100mリレー銀メダルメンバーの朝原宣治さんと高平慎士さん、女子100m、200mの日本記録の福島千里さんと、女子100mハードル五輪代表の木村文子さんの4人。</p><p>リレー対決は約220mを5人でつなぐdianaに対して、レジェンド軍団はハンデとして270mを4人でリレーした。</p><p>1走の福島さんが勢いよく飛び出したものの、dianaチームとの差はほとんど詰まらず。続く木村さん、高平さんも懸命に前を追いかけたものの、その差はわずかに縮めるに止まった。アンカーの朝原さんは往年の走りを見せたが、結局20m以上の差をつけられてのフィニッシュとなった。</p><p>レース後、朝原さんは「言葉が出ねぇ。ハンデ間違ったんじゃないんですか」と苦しい表情を見せながら話すと、高橋さんは「速かったですね。こんなに縮まらないと思わなかった。今から陸上を始めて見ませんか」とdianaのメンバーを勧誘して会場の笑いを誘った。</p>]]></content:encoded>


					</item>
		<item>
		<title>【高平慎士の視点】パリ五輪への兆しを感じた男子4×100ｍＲ 世界の水準向上の中でメダルを取る戦略を／世界陸上</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/112984</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 27 Aug 2023 19:03:06 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[国内]]></category>
		<category><![CDATA[特集]]></category>
		<category><![CDATA[世界陸上]]></category>
		<category><![CDATA[日本代表]]></category>
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		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
		<category><![CDATA[サニブラウン・アブデル・ハキーム]]></category>
		<category><![CDATA[栁田大輝]]></category>
		<category><![CDATA[ブダペスト世界陸上]]></category>
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		<oa:lastPubDate>Sun, 27 Aug 2023 19:03:06 +0900</oa:lastPubDate>

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				<description><![CDATA[<p>ハンガリー・ブダペストで開催されている第19回世界選手権（8月19日～27日）で行われた男子4×100mリレー。日本は<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75732" data-internallinksmanager029f6b8e52c="14" title="名鑑坂井隆一郎">坂井隆一郎</a>（大阪ガス）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75768" data-internallinksmanager029f6b8e52c="15" title="名鑑栁田大輝">栁田大輝</a>（東洋大）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/13038" data-internallinksmanager029f6b8e52c="5" title="名鑑小池祐貴">小池祐貴</a>（住友電工）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/12937" data-internallinksmanager029f6b8e52c="3" title="名鑑ハキーム">サニブラウン・アブデル・ハキーム</a>（東レ）のオーダーで予選を37秒71で3着通過し、決勝は37秒83で5位入賞を果たした。2008年北京五輪4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、そのレースを振り返ってもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>まずは、2021年東京五輪の決勝途中棄権、22年オレゴン世界選手権の予選失格を経て、ファイナル、そして入賞に復帰することができました。これは大事にしないといけないと思います。</p>
<p>7月のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会でタイムを出せないと、この大会に出場することすらできませんでした。そういういった崖っぷちの状況から、メダル争いができるまでになったことは、評価できます。</p>
<p>そのうえで、世界の上位国が固まりながらも、新しい国も出てきて、出場16ヵ国のどこにもメダルのチャンスがあるというレベルの中では、やはり失敗は許されません。3走の小池選手から4走のサニブラウン選手へのバトンパスでミスが出たこと、予選3着から9レーンになったことなど、この結果からパリ五輪にどうつなげていくのか。日本として考えていく必要があるでしょう。</p>
<p>全体としては、今の力を発揮したレースになったと思います。サニブラウン選手が、今大会5本目をしっかりと走り切りました。バトンパスさえ問題なければ銅メダルは確実、銀メダルの可能性も十分にあったでしょう。ということは、3走までにいい位置でもってくればメダル争いができるということです。</p>
<p>1走の坂井選手も、今の状態の中ではやるべきことはやれたと思います。後半の失速はありましたが、コンディションがもっと上がれば改善できる部分です。</p>
<p>栁田選手が、日本の2走を任せられる存在になったのは一番の収穫でしょう。私の時代の末續慎吾さんのような安定感をさらに見せられるようになれば、しばらく2走を任せられる選手の有力候補。米国のフレッド・カーリー、イタリアのラモント・マルセル・ジェイコブスら世界トップスプリンターを相手に、「自分がどうにかしよう」と思っても簡単にはできない区間です。2走は「耐える」ことが必要。その役割を十分に果たせたのではないかと感じました。</p>
<p>小池選手も、しっかりとつないだと思います。内側から攻められたといった印象はそこまでありませんでした。接触があったとのことですが、東京五輪も含め、近年はそういったことを想定した準備が必要になっていることは否めません。アクシデントに対して対応する力も求められます。</p>
<p>5位を「悔しい」と言える位置まで、戻ることができました。そして、「十分に戦える」こともわかりました。とはいえ、世界のレベルも前述のように上がっています。</p>
<p>米国は個々の走力では手が付けられないレベルですし、昨年は落ち込んだ東京五輪王者のイタリアも、銀メダルまで持ち直してきました。若手が育つジャマイカや、英国、フランス、南アフリカ、ブラジル、今回は予選落ちでしたが実績のあるカナダ、トリニダードトバゴらを相手に、メダル争いを続けていくためには、なにをすべきか。やはり、世界の情勢を把握して戦略を立て、それを実行していくことが求められます。</p>
<p>もちろん、個々の走力アップが欠かせないことは間違いありません。それに加えて、バトンパスの“実行力”をさらに追及する必要があるでしょう。大事な場面で「当たり前のことを当たり前にやる」ことの大切さは、今回も改めて感じさせられました。</p>
<p>パリ五輪の出場権は、出場16ヵ国中の14ヵ国が来年5月の世界リレー（バハマ・ナッソー）で決まります。個人での代表争いの中で、リレーにどれだけの価値を示し、チームジャパンが一丸となって同じ方向を目指していけるのか。その構想をどのように練っていくのか。</p>
<p>若手が世界の経験を積み、これまで日本の4×100ｍリレーを牽引してきた桐生祥秀選手（日本生命）、山縣亮太選手（セイコー）、多田修平選手（住友電工）らがメンバー争いに加われば、さらに戦力に厚みを増します。さらなる若手の台頭もあるでしょう。</p>
<p>パリ五輪に向けて、いい形で進んでいってほしいと願います。</p><div class='yarpp yarpp-related yarpp-related-rss yarpp-related-none yarpp-template-list'>
<p>関連記事はありません。</p>
</div>
]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>ハンガリー・ブダペストで開催されている第19回世界選手権（8月19日～27日）で行われた男子4×100mリレー。日本は<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75732" data-internallinksmanager029f6b8e52c="14" title="名鑑坂井隆一郎">坂井隆一郎</a>（大阪ガス）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75768" data-internallinksmanager029f6b8e52c="15" title="名鑑栁田大輝">栁田大輝</a>（東洋大）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/13038" data-internallinksmanager029f6b8e52c="5" title="名鑑小池祐貴">小池祐貴</a>（住友電工）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/12937" data-internallinksmanager029f6b8e52c="3" title="名鑑ハキーム">サニブラウン・アブデル・ハキーム</a>（東レ）のオーダーで予選を37秒71で3着通過し、決勝は37秒83で5位入賞を果たした。2008年北京五輪4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、そのレースを振り返ってもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>まずは、2021年東京五輪の決勝途中棄権、22年オレゴン世界選手権の予選失格を経て、ファイナル、そして入賞に復帰することができました。これは大事にしないといけないと思います。</p><p>7月のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会でタイムを出せないと、この大会に出場することすらできませんでした。そういういった崖っぷちの状況から、メダル争いができるまでになったことは、評価できます。</p><p>そのうえで、世界の上位国が固まりながらも、新しい国も出てきて、出場16ヵ国のどこにもメダルのチャンスがあるというレベルの中では、やはり失敗は許されません。3走の小池選手から4走のサニブラウン選手へのバトンパスでミスが出たこと、予選3着から9レーンになったことなど、この結果からパリ五輪にどうつなげていくのか。日本として考えていく必要があるでしょう。</p><p>全体としては、今の力を発揮したレースになったと思います。サニブラウン選手が、今大会5本目をしっかりと走り切りました。バトンパスさえ問題なければ銅メダルは確実、銀メダルの可能性も十分にあったでしょう。ということは、3走までにいい位置でもってくればメダル争いができるということです。</p><p>1走の坂井選手も、今の状態の中ではやるべきことはやれたと思います。後半の失速はありましたが、コンディションがもっと上がれば改善できる部分です。</p><p>栁田選手が、日本の2走を任せられる存在になったのは一番の収穫でしょう。私の時代の末續慎吾さんのような安定感をさらに見せられるようになれば、しばらく2走を任せられる選手の有力候補。米国のフレッド・カーリー、イタリアのラモント・マルセル・ジェイコブスら世界トップスプリンターを相手に、「自分がどうにかしよう」と思っても簡単にはできない区間です。2走は「耐える」ことが必要。その役割を十分に果たせたのではないかと感じました。</p><p>小池選手も、しっかりとつないだと思います。内側から攻められたといった印象はそこまでありませんでした。接触があったとのことですが、東京五輪も含め、近年はそういったことを想定した準備が必要になっていることは否めません。アクシデントに対して対応する力も求められます。</p><p>5位を「悔しい」と言える位置まで、戻ることができました。そして、「十分に戦える」こともわかりました。とはいえ、世界のレベルも前述のように上がっています。</p><p>米国は個々の走力では手が付けられないレベルですし、昨年は落ち込んだ東京五輪王者のイタリアも、銀メダルまで持ち直してきました。若手が育つジャマイカや、英国、フランス、南アフリカ、ブラジル、今回は予選落ちでしたが実績のあるカナダ、トリニダードトバゴらを相手に、メダル争いを続けていくためには、なにをすべきか。やはり、世界の情勢を把握して戦略を立て、それを実行していくことが求められます。</p><p>もちろん、個々の走力アップが欠かせないことは間違いありません。それに加えて、バトンパスの“実行力”をさらに追及する必要があるでしょう。大事な場面で「当たり前のことを当たり前にやる」ことの大切さは、今回も改めて感じさせられました。</p><p>パリ五輪の出場権は、出場16ヵ国中の14ヵ国が来年5月の世界リレー（バハマ・ナッソー）で決まります。個人での代表争いの中で、リレーにどれだけの価値を示し、チームジャパンが一丸となって同じ方向を目指していけるのか。その構想をどのように練っていくのか。</p><p>若手が世界の経験を積み、これまで日本の4×100ｍリレーを牽引してきた桐生祥秀選手（日本生命）、山縣亮太選手（セイコー）、多田修平選手（住友電工）らがメンバー争いに加われば、さらに戦力に厚みを増します。さらなる若手の台頭もあるでしょう。</p><p>パリ五輪に向けて、いい形で進んでいってほしいと願います。</p><div class='yarpp yarpp-related yarpp-related-rss yarpp-related-none yarpp-template-list'><p>関連記事はありません。</p></div>]]></content:encoded>


					</item>
		<item>
		<title>【高平慎士の視点】ファイナルのラインを見た鵜澤飛羽に次への期待 らしさ出た飯塚 着順通過の重要性を／世界陸上</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/112831</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 26 Aug 2023 21:53:54 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[国内]]></category>
		<category><![CDATA[特集]]></category>
		<category><![CDATA[世界陸上]]></category>
		<category><![CDATA[日本代表]]></category>
		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
		<category><![CDATA[飯塚翔太]]></category>
		<category><![CDATA[鵜澤飛羽]]></category>
		<category><![CDATA[ブダペスト世界陸上]]></category>
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		<gnf:modified>Sat, 26 Aug 2023 21:53:54 +0900</gnf:modified>
		<oa:lastPubDate>Sat, 26 Aug 2023 21:53:54 +0900</oa:lastPubDate>

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				<description><![CDATA[<p>ハンガリー・ブダペストで開催されている第19回世界選手権（8月19日～27日）で行われた男子200m。日本からは<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/105249" data-internallinksmanager029f6b8e52c="201" title="名鑑鵜澤飛羽">鵜澤飛羽</a>（筑波大）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75014" data-internallinksmanager029f6b8e52c="17" title="名鑑上山紘輝">上山紘輝</a>（住友電工）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/13048" data-internallinksmanager029f6b8e52c="13" title="名鑑飯塚翔太">飯塚翔太</a>（ミズノ）が出場し、鵜澤と飯塚が準決勝進出を果たした。2008年北京五輪4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、そのレースを振り返ってもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>鵜澤飛羽選手は初めての世界大会でしたし、率直に言って「がんばった」と思います。ただ、彼のポテンシャルを考えると期待度は高いので、準決勝で1つ前の4着の選手までがプラス通過だったという現実を受け止め、次に進んでほしいですね。</p>
<p>今の鵜澤選手の魅力は後半の爆発力です。ただ、世界の準決勝以上は、やはりそれだけでは難しくなります。トップスピードのレベルを引き上げ、前半から海外勢についていく流れを作れないと、ファイナルへの道は厳しいものになるでしょう。</p>
<p>そういう意味で、決勝のラインが目の前にあったことは、彼にとって今後やるべきことがより明確になるレースになったのではないでしょうか。今後のステップアップのためにも、いい経験が積めた大会になったと思います。</p>
<p>予選から20秒3台を連発する安定したパフォーマンスを発揮できたことは、初の世界大会とは思えないほど素晴らしいこと。この1年を通じて、非常に良い1年を過ごせていると思います。</p>
<p>ですから、今大会に向けての準備が足りなかったとはまったく思いません。準決勝で戦うためのレベルに届いていなかったということなので、この20秒3を超えるレベルに達するにはどうすればいいのか。「ケガをしないように」というところから一歩進んだ、ものすごく負荷がかかるゾーンに入りますが、ファイナルまでの3本を戦い抜くためのプランを明確に立てていく必要があるでしょう。</p>
<p>飯塚翔太選手は、予選が不運と言っていいぐらいのハイレベルだったことがすべてでした。</p>
<p>久しぶりに“飯塚選手らしさ”を存分に発揮したレースで、32歳にしてサードベストの20秒27（±0）は非常に素晴らしいと思います。</p>
<p>ただ、予選全体で11番目なのに、4着でプラス通過となってしまいました。そのため、ルールとして準決勝はコーナーのきつい内側のレーンに。他の組ならほとんどが着順通過できていたはずで、そうすれば彼の得意とする外側のレーンを取れたでしょう。決勝進出のプラス通過が20秒21までだったことを考えると、大いにチャンスがあったかもしれません。これは鵜澤選手も同様で、着順通過の重要性は100mよりも高いです。</p>
<p>それでも、パフォーマンスを発揮し切れない時期が続いた中で、これだけのレースを見せたことは、彼にとって大きな収穫でしょう。また、その背中を、日本のスプリンターたちにも見せてくれたと思います。この年齢でも、これだけのパフォーマンスを出せるのだ、と。</p>
<p>飯塚選手にとって4度目のセミファイナルで、またもファイナルに届かなかった。この現実から、もう一段階上のものが必要だと感じているでしょう。世界のレベルから、いつ決勝進出ラインが「19秒台」となってもおかしくはないので、20秒台のうちに狙っていってほしいですね。</p>
<p>上山紘輝選手は、初出場ながら準決勝に進出した前回のインパクトがあるので、出し切れなかったかなという印象です。7位だった日本選手権をはじめ、いろいろと追いかけないといけない状況となり、代表に滑り込み。200mを戦う準備が足りなかったのかなという印象です。</p>
<p>ただ、ダイヤモンドリーグ・ロンドン大会の4×100ｍリレーではアンカーとして好走しました。まずは200mの技術、コンディションをかみ合わせ、本来の走りを取り戻せば、代表争いを引っ張る位置に来るでしょう。</p>
<p>19秒52（－0.2）で優勝したノア・ライルズ選手（米国）は、100mとの2冠。19秒81で3位のレツィレ・テボゴ選手（ボツワナ）、20秒02で4位のザーネル・ヒューズ選手（英国）を含めてこれが6本目のレースにして、これだけの力を発揮するのが世界のトップスプリンターです。</p>
<p>同じ条件である以上、体力面は言い訳になりません。そういう選手たちのいる土俵に立つためには何をすべきか。しっかりと向き合っていく必要があるでしょう。</p>
<p>ライルズ選手については技術もそうですが、トレーニングの充実度が相当いいのでしょう。エリヨン・ナイトン選手（米国）、テボゴ選手というホープたちの勢いは感じていたと思いますが、それを重圧としないかのように後半で圧倒しました。</p>
<p>レース前後のパフォーマンスも含めて、いよいよ“ネクスト・ボルト”の地位を固め、ファンを魅了するエンターテインメントの部分も背負う“ライルズ時代”に入ったと言える結果でした。あとは五輪のタイトルさえ手に入れれば、“レジェンド”の仲間入りとなるのではないでしょうか。</p><div class='yarpp yarpp-related yarpp-related-rss yarpp-related-none yarpp-template-list'>
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</div>
]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>ハンガリー・ブダペストで開催されている第19回世界選手権（8月19日～27日）で行われた男子200m。日本からは<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/105249" data-internallinksmanager029f6b8e52c="201" title="名鑑鵜澤飛羽">鵜澤飛羽</a>（筑波大）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75014" data-internallinksmanager029f6b8e52c="17" title="名鑑上山紘輝">上山紘輝</a>（住友電工）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/13048" data-internallinksmanager029f6b8e52c="13" title="名鑑飯塚翔太">飯塚翔太</a>（ミズノ）が出場し、鵜澤と飯塚が準決勝進出を果たした。2008年北京五輪4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、そのレースを振り返ってもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>鵜澤飛羽選手は初めての世界大会でしたし、率直に言って「がんばった」と思います。ただ、彼のポテンシャルを考えると期待度は高いので、準決勝で1つ前の4着の選手までがプラス通過だったという現実を受け止め、次に進んでほしいですね。</p><p>今の鵜澤選手の魅力は後半の爆発力です。ただ、世界の準決勝以上は、やはりそれだけでは難しくなります。トップスピードのレベルを引き上げ、前半から海外勢についていく流れを作れないと、ファイナルへの道は厳しいものになるでしょう。</p><p>そういう意味で、決勝のラインが目の前にあったことは、彼にとって今後やるべきことがより明確になるレースになったのではないでしょうか。今後のステップアップのためにも、いい経験が積めた大会になったと思います。</p><p>予選から20秒3台を連発する安定したパフォーマンスを発揮できたことは、初の世界大会とは思えないほど素晴らしいこと。この1年を通じて、非常に良い1年を過ごせていると思います。</p><p>ですから、今大会に向けての準備が足りなかったとはまったく思いません。準決勝で戦うためのレベルに届いていなかったということなので、この20秒3を超えるレベルに達するにはどうすればいいのか。「ケガをしないように」というところから一歩進んだ、ものすごく負荷がかかるゾーンに入りますが、ファイナルまでの3本を戦い抜くためのプランを明確に立てていく必要があるでしょう。</p><p>飯塚翔太選手は、予選が不運と言っていいぐらいのハイレベルだったことがすべてでした。</p><p>久しぶりに“飯塚選手らしさ”を存分に発揮したレースで、32歳にしてサードベストの20秒27（±0）は非常に素晴らしいと思います。</p><p>ただ、予選全体で11番目なのに、4着でプラス通過となってしまいました。そのため、ルールとして準決勝はコーナーのきつい内側のレーンに。他の組ならほとんどが着順通過できていたはずで、そうすれば彼の得意とする外側のレーンを取れたでしょう。決勝進出のプラス通過が20秒21までだったことを考えると、大いにチャンスがあったかもしれません。これは鵜澤選手も同様で、着順通過の重要性は100mよりも高いです。</p><p>それでも、パフォーマンスを発揮し切れない時期が続いた中で、これだけのレースを見せたことは、彼にとって大きな収穫でしょう。また、その背中を、日本のスプリンターたちにも見せてくれたと思います。この年齢でも、これだけのパフォーマンスを出せるのだ、と。</p><p>飯塚選手にとって4度目のセミファイナルで、またもファイナルに届かなかった。この現実から、もう一段階上のものが必要だと感じているでしょう。世界のレベルから、いつ決勝進出ラインが「19秒台」となってもおかしくはないので、20秒台のうちに狙っていってほしいですね。</p><p>上山紘輝選手は、初出場ながら準決勝に進出した前回のインパクトがあるので、出し切れなかったかなという印象です。7位だった日本選手権をはじめ、いろいろと追いかけないといけない状況となり、代表に滑り込み。200mを戦う準備が足りなかったのかなという印象です。</p><p>ただ、ダイヤモンドリーグ・ロンドン大会の4×100ｍリレーではアンカーとして好走しました。まずは200mの技術、コンディションをかみ合わせ、本来の走りを取り戻せば、代表争いを引っ張る位置に来るでしょう。</p><p>19秒52（－0.2）で優勝したノア・ライルズ選手（米国）は、100mとの2冠。19秒81で3位のレツィレ・テボゴ選手（ボツワナ）、20秒02で4位のザーネル・ヒューズ選手（英国）を含めてこれが6本目のレースにして、これだけの力を発揮するのが世界のトップスプリンターです。</p><p>同じ条件である以上、体力面は言い訳になりません。そういう選手たちのいる土俵に立つためには何をすべきか。しっかりと向き合っていく必要があるでしょう。</p><p>ライルズ選手については技術もそうですが、トレーニングの充実度が相当いいのでしょう。エリヨン・ナイトン選手（米国）、テボゴ選手というホープたちの勢いは感じていたと思いますが、それを重圧としないかのように後半で圧倒しました。</p><p>レース前後のパフォーマンスも含めて、いよいよ“ネクスト・ボルト”の地位を固め、ファンを魅了するエンターテインメントの部分も背負う“ライルズ時代”に入ったと言える結果でした。あとは五輪のタイトルさえ手に入れれば、“レジェンド”の仲間入りとなるのではないでしょうか。</p><div class='yarpp yarpp-related yarpp-related-rss yarpp-related-none yarpp-template-list'><p>関連記事はありません。</p></div>]]></content:encoded>


					</item>
		<item>
		<title>【高平慎士の視点】サニブラウンは世界トップの仲間入り「ピンポイントに合わせる力」と「自信」が生んだ2大会連続ファイナルの偉業／世界陸上</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/111948</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 21 Aug 2023 19:05:54 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[特集]]></category>
		<category><![CDATA[世界陸上]]></category>
		<category><![CDATA[RSS]]></category>
		<category><![CDATA[ブダペスト世界陸上]]></category>
		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
		<category><![CDATA[サニブラウン・アブデル・ハキーム]]></category>
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		<gnf:modified>Tue, 22 Aug 2023 19:11:11 +0900</gnf:modified>
		<oa:lastPubDate>Tue, 22 Aug 2023 19:11:11 +0900</oa:lastPubDate>

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				<description><![CDATA[<p>ハンガリー・ブダペストで開催されている第19回世界選手権（8月19日～27日）で行われた男子100m。日本からは<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/12937" data-internallinksmanager029f6b8e52c="3" title="名鑑ハキーム">サニブラウン・アブデル・ハキーム</a>（東レ）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75732" data-internallinksmanager029f6b8e52c="14" title="名鑑坂井隆一郎">坂井隆一郎</a>（大阪ガス）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75768" data-internallinksmanager029f6b8e52c="15" title="名鑑栁田大輝">栁田大輝</a>（東洋大）が出場し、サニブラウンが2大会連続の決勝進出を果たして6位に入賞。個人初の世界大会だった栁田はセミファイナルに進んだ。2008年北京五輪4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、そのレースを振り返ってもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>サニブラウン選手に関しては、2回連続でファイナルに残ったことが単純にすごいことです。しかも、プラス通過だった前回と違って、着順で残りました。そして、7位だった前回を上回る6位に入った。確実に、世界トップへの階段を上がったという印象です。</p>
<p>今季、6月の日本選手権でも決勝で左脚にケイレンを起こして8位になるなど、決して良い状態だったとは見えませんでした。その流れの中から、予選を1着通過（10秒07／－0.4）したとはいえ、決勝進出までは想像できなかったというのが正直なところです。</p>
<p>それでも、準決勝で自己タイの9秒97（＋0.3）を出し、着順通過できるまで仕上げてきた。この「ピンポイントに調子を合わせる力」は本当に素晴らしいですね。</p>
<p>レース内容としては、スタートからの5～7歩の立ち上がりが、身体の角度も含めて非常にスムーズでした。だからこそ、トップスピードにもっていく流れも滑らかになり、9秒台が出せたのだと思います。</p>
<p>そして、その走りを実現させるためのメンタルも、目を見張るものがありました。これまでのレースと比べても自信の度合いがまったく違いましたし、前回王者のフレッド・カーリー（米国）ら有力選手が欠けてもそうそうたる顔ぶれだったファイナルのメンバーの中でもまったく見劣りしていません。</p>
<p>2017年ロンドン世界選手権の200m（7位）を含めて、これが3度目のファイナル。場慣れをして、“本物感”が出てきました。世界トップスプリンターの仲間入りを果たしたと言えるでしょう。いい景色が見えているのではないでしょうか。</p>
<p>サニブラウン選手自身が目指しているところからすると、今回の結果は物足りないものかもしれません。準決勝から決勝の間が、前回の1時間50分から、今回は2時間35分に延びました。体力面ではプラスになったのに、決勝は反応が遅れた面もあったとはいえ、やりたいことができなかった。しかし、このハードスケジュールの中でもやりたいことができるようにならないと、世界の上位3人に入ることは難しいのです。</p>
<p>優勝したノア・ライルズ選手（米国）、2位のレツィレ・テボゴ選手（ボツワナ）、3位のザーネル・ヒューズ選手（英国）はいずれも、3本目の決勝で一番速いタイムを出してきました。予選で9秒86を出していたオブリク・セヴィル選手（ジャマイカ）は0.02秒タイムを落としたことでメダルを逃しました。</p>
<p>上位4人が9秒8台というのは、世界記録保持者のウサイン・ボルトさんが現役だった頃と比べても遜色がないほどレベルが高いです。その中で、決勝にピークをもってくることが簡単ではないということは誰もがわかること。ただ、「決勝でどう力を発揮するのか」と「決勝にどう残るのか」には、大きな差があります。その差をどう埋めるかが、サニブラウン選手の今後の課題になるでしょう。</p>
<p>決勝では、準決勝をプラス通過した選手には勝ったので、着順通過者のプライドは示しました。その先を考えると、やはり9秒8台を出すことが求められます。少なくとも9秒9台では、ファイナルで戦うことは難しいでしょう。</p>
<p>4年に1度の五輪は、世界選手権とはやはり違います。世界の選手たちの目の色も変わりますし、五輪イヤーだけに合わせてくる選手も必ず出てきます。しかし、ピンポイントで合わせる力を証明したサニブラウン選手には、パリ五輪への課題もありますが希望もある。これからが楽しみです。</p>
<p>栁田選手はあやうく予選敗退のところから、準決勝では10秒14（±0）まで立て直しました。初めての個人種目出場で自身の現在地を知る大会、そして考えないといけないことがたくさんあるとわかった大会になったではないでしょうか。</p>
<p>10秒02という持ちタイムの中で、予選からどう走る必要があったのか。準決勝で経験した世界トップとの差を、次のステップのためにどう生かさないといけないのか。勝負の場で自己新を出すためには何か必要なのか。</p>
<p>今後、日本男子スプリントを引っ張る存在になるために、世界大会へのプランニングも含めて厳しい部分から目を背けず、受け止めてほしいと思います。ここからリレーにどう立て直せるか。それを含めて、いい経験となればいいですね。</p>
<p>坂井選手は、10秒22（－0.3）の予選5着で敗退。本来なら10秒2台にはかからないように走れる選手。そういった意味で、少し心配になる結果でした。日本選手権前に痛めたアキレス腱の影響か、それともトレーニングが積めなかったことによる影響か。いずれにしろ、スタートからうまく地面に力を伝える彼の良さを出せなかったですね。</p>
<p>ただ、栁田選手にしろ、坂井選手にしろ、標準記録を切って代表を決められるようでなければ、本当の意味で戦える場ではないということを、改めて感じました。</p>
<p>ライルズ選手はスプリンターとして充実期に入り、テボゴ選手は間違いなく次世代のスーパースター。ジャマイカからは若手が台頭し、アフリカや英国からも新しい選手が出てきて、世界の水準は明らかに上がっています。</p>
<p>準決勝で標準記録（10秒00）を出すことが、ファイナルへの最低条件。それが日本記録（9秒95）であれば、より可能性は広がるので、そういった心積もりで来年のパリ五輪に向かう必要があるでしょう。</p>
<p>※一部事実関係に誤りがありましたので修正しました。</p><div class='yarpp yarpp-related yarpp-related-rss yarpp-related-none yarpp-template-list'>
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</div>
]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>ハンガリー・ブダペストで開催されている第19回世界選手権（8月19日～27日）で行われた男子100m。日本からは<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/12937" data-internallinksmanager029f6b8e52c="3" title="名鑑ハキーム">サニブラウン・アブデル・ハキーム</a>（東レ）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75732" data-internallinksmanager029f6b8e52c="14" title="名鑑坂井隆一郎">坂井隆一郎</a>（大阪ガス）、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75768" data-internallinksmanager029f6b8e52c="15" title="名鑑栁田大輝">栁田大輝</a>（東洋大）が出場し、サニブラウンが2大会連続の決勝進出を果たして6位に入賞。個人初の世界大会だった栁田はセミファイナルに進んだ。2008年北京五輪4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、そのレースを振り返ってもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>サニブラウン選手に関しては、2回連続でファイナルに残ったことが単純にすごいことです。しかも、プラス通過だった前回と違って、着順で残りました。そして、7位だった前回を上回る6位に入った。確実に、世界トップへの階段を上がったという印象です。</p><p>今季、6月の日本選手権でも決勝で左脚にケイレンを起こして8位になるなど、決して良い状態だったとは見えませんでした。その流れの中から、予選を1着通過（10秒07／－0.4）したとはいえ、決勝進出までは想像できなかったというのが正直なところです。</p><p>それでも、準決勝で自己タイの9秒97（＋0.3）を出し、着順通過できるまで仕上げてきた。この「ピンポイントに調子を合わせる力」は本当に素晴らしいですね。</p><p>レース内容としては、スタートからの5～7歩の立ち上がりが、身体の角度も含めて非常にスムーズでした。だからこそ、トップスピードにもっていく流れも滑らかになり、9秒台が出せたのだと思います。</p><p>そして、その走りを実現させるためのメンタルも、目を見張るものがありました。これまでのレースと比べても自信の度合いがまったく違いましたし、前回王者のフレッド・カーリー（米国）ら有力選手が欠けてもそうそうたる顔ぶれだったファイナルのメンバーの中でもまったく見劣りしていません。</p><p>2017年ロンドン世界選手権の200m（7位）を含めて、これが3度目のファイナル。場慣れをして、“本物感”が出てきました。世界トップスプリンターの仲間入りを果たしたと言えるでしょう。いい景色が見えているのではないでしょうか。</p><p>サニブラウン選手自身が目指しているところからすると、今回の結果は物足りないものかもしれません。準決勝から決勝の間が、前回の1時間50分から、今回は2時間35分に延びました。体力面ではプラスになったのに、決勝は反応が遅れた面もあったとはいえ、やりたいことができなかった。しかし、このハードスケジュールの中でもやりたいことができるようにならないと、世界の上位3人に入ることは難しいのです。</p><p>優勝したノア・ライルズ選手（米国）、2位のレツィレ・テボゴ選手（ボツワナ）、3位のザーネル・ヒューズ選手（英国）はいずれも、3本目の決勝で一番速いタイムを出してきました。予選で9秒86を出していたオブリク・セヴィル選手（ジャマイカ）は0.02秒タイムを落としたことでメダルを逃しました。</p><p>上位4人が9秒8台というのは、世界記録保持者のウサイン・ボルトさんが現役だった頃と比べても遜色がないほどレベルが高いです。その中で、決勝にピークをもってくることが簡単ではないということは誰もがわかること。ただ、「決勝でどう力を発揮するのか」と「決勝にどう残るのか」には、大きな差があります。その差をどう埋めるかが、サニブラウン選手の今後の課題になるでしょう。</p><p>決勝では、準決勝をプラス通過した選手には勝ったので、着順通過者のプライドは示しました。その先を考えると、やはり9秒8台を出すことが求められます。少なくとも9秒9台では、ファイナルで戦うことは難しいでしょう。</p><p>4年に1度の五輪は、世界選手権とはやはり違います。世界の選手たちの目の色も変わりますし、五輪イヤーだけに合わせてくる選手も必ず出てきます。しかし、ピンポイントで合わせる力を証明したサニブラウン選手には、パリ五輪への課題もありますが希望もある。これからが楽しみです。</p><p>栁田選手はあやうく予選敗退のところから、準決勝では10秒14（±0）まで立て直しました。初めての個人種目出場で自身の現在地を知る大会、そして考えないといけないことがたくさんあるとわかった大会になったではないでしょうか。</p><p>10秒02という持ちタイムの中で、予選からどう走る必要があったのか。準決勝で経験した世界トップとの差を、次のステップのためにどう生かさないといけないのか。勝負の場で自己新を出すためには何か必要なのか。</p><p>今後、日本男子スプリントを引っ張る存在になるために、世界大会へのプランニングも含めて厳しい部分から目を背けず、受け止めてほしいと思います。ここからリレーにどう立て直せるか。それを含めて、いい経験となればいいですね。</p><p>坂井選手は、10秒22（－0.3）の予選5着で敗退。本来なら10秒2台にはかからないように走れる選手。そういった意味で、少し心配になる結果でした。日本選手権前に痛めたアキレス腱の影響か、それともトレーニングが積めなかったことによる影響か。いずれにしろ、スタートからうまく地面に力を伝える彼の良さを出せなかったですね。</p><p>ただ、栁田選手にしろ、坂井選手にしろ、標準記録を切って代表を決められるようでなければ、本当の意味で戦える場ではないということを、改めて感じました。</p><p>ライルズ選手はスプリンターとして充実期に入り、テボゴ選手は間違いなく次世代のスーパースター。ジャマイカからは若手が台頭し、アフリカや英国からも新しい選手が出てきて、世界の水準は明らかに上がっています。</p><p>準決勝で標準記録（10秒00）を出すことが、ファイナルへの最低条件。それが日本記録（9秒95）であれば、より可能性は広がるので、そういった心積もりで来年のパリ五輪に向かう必要があるでしょう。</p><p>※一部事実関係に誤りがありましたので修正しました。</p><div class='yarpp yarpp-related yarpp-related-rss yarpp-related-none yarpp-template-list'><p>関連記事はありません。</p></div>]]></content:encoded>


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		<item>
		<title>【高平慎士の視点】19歳にして一段上の境地に入った栁田大輝 一気に9秒台とファイナルへ／アジア選手権</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/108581</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 15 Jul 2023 06:30:33 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[特集]]></category>
		<category><![CDATA[RSS]]></category>
		<category><![CDATA[栁田大輝]]></category>
		<category><![CDATA[アジア選手権]]></category>
		<category><![CDATA[坂井隆一郎]]></category>
		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
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		<gnf:modified>Thu, 13 Feb 2025 13:24:11 +0900</gnf:modified>
		<oa:lastPubDate>Thu, 13 Feb 2025 13:24:11 +0900</oa:lastPubDate>

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				<media:thumbnail url="https://www.rikujyokyogi.co.jp/wp-content/uploads/2023/07/IMG_8285.jpg" />

				<description><![CDATA[<p>タイ・バンコクで開催されている第25回アジア選手権の3日目（7月14日）、最終種目に行われた男子100m決勝。19歳の<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75768" data-internallinksmanager029f6b8e52c="15" title="名鑑栁田大輝">栁田大輝</a>（東洋大）が日本歴代7位タイ、学生歴代2位の10秒02（±0）で金メダルに輝いた。2008年北京五輪4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、そのレースを振り返ってもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>栁田大輝選手は「強かった」の一言です。前日の予選から、後半流して自己タイの10秒10（－0.5）。準決勝（10秒14／±0）から決勝が約2時間というスケジュールの中で、3本目の決勝を全体的にまとめたことが素晴らしいと思います。最後までしっかりと走り切れば、3本とも決勝と同じようなタイムで走れたのではないか。そう思わせるぐらいの高いパフォーマンスを発揮しましたね。</p>
<p>決勝を振り返ってみると、スタートから7～8歩目ぐらいまでは、これまでは1歩1歩力を伝えながらグングンと進むタイプでしたが、非常にスムーズに加速していました。</p>
<p>それが意図的だったのか、目指していたものかはわかりません。グングン進んでいくことも、走幅跳をやっていた彼の走りのタイプとして決して悪いわけでもありません。ただ、0.01秒を削り出す100mの世界では、グンと地面に力を加えることは余計な時間であるとも言えます。スムーズに加速をしていた今回の走りは、一段階上の境地へと、ステップアップしたように感じました。</p>
<p>欲を言えば、60m以降の動き。3本目の疲労の中で当然だと思いますが、自分の身体をコントロールして動かし切れていない部分がありました。それができていれば「9秒台」の声が聞かれたのではないでしょうか。これが2本目（準決勝）で、思い切り一発を狙う世界陸上のような舞台だったとしたら、もしかすると出ていたかもしれません。</p>
<p>もはやシニアの舞台が当たり前のような立ち位置にいますが、まだシニア1年目の19歳で、シニアの日本代表としてはこれが初めての個人レース。これまでの歴史を振り返っても、アジアの舞台で勝つこと自体が簡単なことではありません。2位に0.17秒差の圧勝劇をやってのけたことは、記録や結果以上の驚きを受けています。</p>
<p>昨年からの成長点を見ると、最大スピードに乗るための加速局面の走りがうまくなったところでしょう。もともと、トップスピードを維持する能力に秀でていましたが、そこに加速がつながったことで、全体的なレベルアップに結び付いているのではないでしょうか。</p>
<p>今回、大きなポイントを稼ぐことができたので、ブダペスト世界陸上はほぼ間違いないでしょう。いよいよ、より上のステージで戦う機会が巡ってきそうです。</p>
<p>ここまで来たら、駆け上がれるだけ駆け上がって、いい景色を見るところまで一気に行ってほしいですね。その先に難しさを味わうことにはなるかもしれませんが、それでもこの勢いのままに行くことも大切なことです。</p>
<p>全米選手権などを見ても、世界はこれからブダペスト世界陸上に向けて仕上げてくるはずです。その中で、どう戦えるか。</p>
<p>今回、これは素晴らしいことではありますが、結果的に競り合う経験はできませんでした。世界陸上の準決勝で、競り合いながら今日のようなレースができれば――。どんなステージに上がっても、スイッチを入れたいところで入れ、パフォーマンスを発揮できることも彼の特徴の一つなので、注目したいと思います。</p>
<p>10秒26で6位だった坂井隆一郎選手（大阪ガス）は、日本選手権前に左足アキレス腱を痛めた影響が、まだまだ残っていましたね。3本とも質の高いレースをする体力が戻り切っていないように感じました。</p>
<p>それでも、3本走り切ったことは彼にとって収穫。栁田選手の刺激も入って、これから立て直してくるでしょう。本番までには、いい形を持ってこれるのではないでしょうか。</p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>タイ・バンコクで開催されている第25回アジア選手権の3日目（7月14日）、最終種目に行われた男子100m決勝。19歳の<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75768" data-internallinksmanager029f6b8e52c="15" title="名鑑栁田大輝">栁田大輝</a>（東洋大）が日本歴代7位タイ、学生歴代2位の10秒02（±0）で金メダルに輝いた。2008年北京五輪4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、そのレースを振り返ってもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>栁田大輝選手は「強かった」の一言です。前日の予選から、後半流して自己タイの10秒10（－0.5）。準決勝（10秒14／±0）から決勝が約2時間というスケジュールの中で、3本目の決勝を全体的にまとめたことが素晴らしいと思います。最後までしっかりと走り切れば、3本とも決勝と同じようなタイムで走れたのではないか。そう思わせるぐらいの高いパフォーマンスを発揮しましたね。</p><p>決勝を振り返ってみると、スタートから7～8歩目ぐらいまでは、これまでは1歩1歩力を伝えながらグングンと進むタイプでしたが、非常にスムーズに加速していました。</p><p>それが意図的だったのか、目指していたものかはわかりません。グングン進んでいくことも、走幅跳をやっていた彼の走りのタイプとして決して悪いわけでもありません。ただ、0.01秒を削り出す100mの世界では、グンと地面に力を加えることは余計な時間であるとも言えます。スムーズに加速をしていた今回の走りは、一段階上の境地へと、ステップアップしたように感じました。</p><p>欲を言えば、60m以降の動き。3本目の疲労の中で当然だと思いますが、自分の身体をコントロールして動かし切れていない部分がありました。それができていれば「9秒台」の声が聞かれたのではないでしょうか。これが2本目（準決勝）で、思い切り一発を狙う世界陸上のような舞台だったとしたら、もしかすると出ていたかもしれません。</p><p>もはやシニアの舞台が当たり前のような立ち位置にいますが、まだシニア1年目の19歳で、シニアの日本代表としてはこれが初めての個人レース。これまでの歴史を振り返っても、アジアの舞台で勝つこと自体が簡単なことではありません。2位に0.17秒差の圧勝劇をやってのけたことは、記録や結果以上の驚きを受けています。</p><p>昨年からの成長点を見ると、最大スピードに乗るための加速局面の走りがうまくなったところでしょう。もともと、トップスピードを維持する能力に秀でていましたが、そこに加速がつながったことで、全体的なレベルアップに結び付いているのではないでしょうか。</p><p>今回、大きなポイントを稼ぐことができたので、ブダペスト世界陸上はほぼ間違いないでしょう。いよいよ、より上のステージで戦う機会が巡ってきそうです。</p><p>ここまで来たら、駆け上がれるだけ駆け上がって、いい景色を見るところまで一気に行ってほしいですね。その先に難しさを味わうことにはなるかもしれませんが、それでもこの勢いのままに行くことも大切なことです。</p><p>全米選手権などを見ても、世界はこれからブダペスト世界陸上に向けて仕上げてくるはずです。その中で、どう戦えるか。</p><p>今回、これは素晴らしいことではありますが、結果的に競り合う経験はできませんでした。世界陸上の準決勝で、競り合いながら今日のようなレースができれば――。どんなステージに上がっても、スイッチを入れたいところで入れ、パフォーマンスを発揮できることも彼の特徴の一つなので、注目したいと思います。</p><p>10秒26で6位だった坂井隆一郎選手（大阪ガス）は、日本選手権前に左足アキレス腱を痛めた影響が、まだまだ残っていましたね。3本とも質の高いレースをする体力が戻り切っていないように感じました。</p><p>それでも、3本走り切ったことは彼にとって収穫。栁田選手の刺激も入って、これから立て直してくるでしょう。本番までには、いい形を持ってこれるのではないでしょうか。</p>]]></content:encoded>


					</item>
		<item>
		<title>【高平慎士の視点】見応えあった男子100m決勝「今できる完璧なレース」見せた坂井隆一郎 ブダペスト代表争いは上位3人＋サニブラウン</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
		<media:status state="active" />
		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/104514</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 05 Jun 2023 15:43:50 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[特集]]></category>
		<category><![CDATA[RSS]]></category>
		<category><![CDATA[坂井隆一郎]]></category>
		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
		<category><![CDATA[日本選手権]]></category>
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		<gnf:modified>Mon, 05 Jun 2023 15:43:50 +0900</gnf:modified>
		<oa:lastPubDate>Mon, 05 Jun 2023 15:43:50 +0900</oa:lastPubDate>

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				<description><![CDATA[<p>第107回日本選手権の最終日（6月4日）、最終種目に行われた男子100m決勝。大会のフィナーレを見事に飾ったのは、地元・大阪出身の<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75732" data-internallinksmanager029f6b8e52c="14" title="名鑑坂井隆一郎">坂井隆一郎</a>（大阪ガス）だった。2008年北京五輪4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、その男子100mを振り返ってもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>準決勝、決勝が同日に行われる新しい形式で行われた男子100m。結果としては、ほぼ順当なファイナルの顔ぶれとなり、役者がそろった中でのレースは、サニブラウン・アブテル・ハキーム選手のアクシデントを除けば、今の力の「答え合わせ」ができたのではないでしょうか。</p>
<p>坂井選手は左足首にホワイトテープを巻いているのが見えました。その時点で何かあったのだろうと想像できましたが、今できる完璧なレースだったのではないでしょうか。</p>
<p>彼のストロングポイントは何といってもスタートからの加速。1度やり直しがあったうえで、「30m～40mで100％リードしていくこと」が求められる大事な局面で、きっちりと表現しました。この連載でも、何度か「大舞台でやるべきことをやり切ることの難しさ」について触れてきましたが、そこを失敗したら終わるという重圧の中でやり切ったことは見事。準決勝まで最も好調に見えた栁田大輝選手（東洋大）の追い上げを0.02秒差で封じ込んだ終盤の強さも、大きな成長が感じられました。</p>
<p>日本選手権の決勝という舞台、わずかではありますが向かい風の状況などを考慮すると、好条件のレースでは、標準記録前後を十分狙っていけるのではないでしょうか。</p>
<p>栁田選手は、予選、準決勝の走りを見る限りでは10秒0台は固いかなという印象でした。結果として届きませんでしたが、それでも自己タイ。群馬・東農大二高の2年時から、これで4年連続で決勝の舞台に立ち、今回が最高順位です。それでも、優勝を逃して悔しいと涙を流していましたが、大学2年で「優勝を逃した」と思えるのはすごいことです。</p>
<p>もちろん、それがどれだけ難しいことはわかったうえでのことでしょう。すでに、トップスプリンターとしての自覚が芽生えるレベルに到達していると思います。代表クラスの選手が何人も育ってきた東洋大の環境の中で切磋琢磨できていますから、これから短距離の中心的存在になっていってほしいですね。</p>
<p>小池選手はすごく良い形を作ったわけではない中で、きっちりと3位を確保するのは「さすが」の一言。米国での変化はまだ表れ切っていないように感じますが、どんな時にも外さない「勝負強さ」が光ります。本人は納得していないと思いますが、継続して強さを発揮できている稀有な存在。その経験は、4×100ｍリレーのナショナルチームに欠かせないものとなるでしょう。</p>
<p>サニブラウン選手は準決勝から左脚に違和感を覚えていたそうなので、万全で臨めなかったことは仕方のないこと。その原因が何かを探ったうえで、今後は調整してくるでしょう。</p>
<p>ただ、最終的に世界選手権本番の8月にピークが合えばいいと考えている部分はあるでしょう。実際、10秒00を出せば代表に内定する立場ですし、その記録を出す可能性は十分ある。オレゴン7位の実績から、今後はダイヤモンドリーグやコンチネンタルツアー・ゴールドに出場できるでしょう。少なくともワールドランキングでのターゲットナンバー入りは間違いないと思われます。ですから、「標準を切らないと」というよりも、「ブダペストまでのどこかでハマればいい」と本番を見据えたピーキングをしていると考えられます。この考え方ができる選手は、国内ではまだまだごく一部です。</p>
<p>城西大OBの水久保漱至選手（第一酒造）と鈴木涼太選手（スズキ）は、しっかりとファイナル進出のラインをクリアしてくる選手ですね。水久保選手は200m3位を含めて、代表組に次ぐ位置を固めつつあります。本郷汰樹（オノテック）は記録に見合ったステージに上ったのではないでしょうか。予選から健闘した灰玉平侑吾選手（八戸学大）も含めて、男子100mの層の厚さを改めて感じました。</p>
<p>ブダペストに向けて、代表争いは今回の上位3人とサニブラウン選手に絞られたと言えます。まずはフルエントリーをしてほしいですし、それがリレーにもつながるでしょう。</p>
<p>布勢スプリント（6月25日）、アジア選手権（7月12日～16日）、Athlete Night Games in FUKUI（7月28日～29日）あたりが標準記録を狙うポイントの大会だと思いますが、出場権を得るだけでなく、本番で戦うためにどうプランニングするか。その中で4人の動向に注目したいと思います。</p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>第107回日本選手権の最終日（6月4日）、最終種目に行われた男子100m決勝。大会のフィナーレを見事に飾ったのは、地元・大阪出身の<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75732" data-internallinksmanager029f6b8e52c="14" title="名鑑坂井隆一郎">坂井隆一郎</a>（大阪ガス）だった。2008年北京五輪4×100mリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、その男子100mを振り返ってもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>準決勝、決勝が同日に行われる新しい形式で行われた男子100m。結果としては、ほぼ順当なファイナルの顔ぶれとなり、役者がそろった中でのレースは、サニブラウン・アブテル・ハキーム選手のアクシデントを除けば、今の力の「答え合わせ」ができたのではないでしょうか。</p><p>坂井選手は左足首にホワイトテープを巻いているのが見えました。その時点で何かあったのだろうと想像できましたが、今できる完璧なレースだったのではないでしょうか。</p><p>彼のストロングポイントは何といってもスタートからの加速。1度やり直しがあったうえで、「30m～40mで100％リードしていくこと」が求められる大事な局面で、きっちりと表現しました。この連載でも、何度か「大舞台でやるべきことをやり切ることの難しさ」について触れてきましたが、そこを失敗したら終わるという重圧の中でやり切ったことは見事。準決勝まで最も好調に見えた栁田大輝選手（東洋大）の追い上げを0.02秒差で封じ込んだ終盤の強さも、大きな成長が感じられました。</p><p>日本選手権の決勝という舞台、わずかではありますが向かい風の状況などを考慮すると、好条件のレースでは、標準記録前後を十分狙っていけるのではないでしょうか。</p><p>栁田選手は、予選、準決勝の走りを見る限りでは10秒0台は固いかなという印象でした。結果として届きませんでしたが、それでも自己タイ。群馬・東農大二高の2年時から、これで4年連続で決勝の舞台に立ち、今回が最高順位です。それでも、優勝を逃して悔しいと涙を流していましたが、大学2年で「優勝を逃した」と思えるのはすごいことです。</p><p>もちろん、それがどれだけ難しいことはわかったうえでのことでしょう。すでに、トップスプリンターとしての自覚が芽生えるレベルに到達していると思います。代表クラスの選手が何人も育ってきた東洋大の環境の中で切磋琢磨できていますから、これから短距離の中心的存在になっていってほしいですね。</p><p>小池選手はすごく良い形を作ったわけではない中で、きっちりと3位を確保するのは「さすが」の一言。米国での変化はまだ表れ切っていないように感じますが、どんな時にも外さない「勝負強さ」が光ります。本人は納得していないと思いますが、継続して強さを発揮できている稀有な存在。その経験は、4×100ｍリレーのナショナルチームに欠かせないものとなるでしょう。</p><p>サニブラウン選手は準決勝から左脚に違和感を覚えていたそうなので、万全で臨めなかったことは仕方のないこと。その原因が何かを探ったうえで、今後は調整してくるでしょう。</p><p>ただ、最終的に世界選手権本番の8月にピークが合えばいいと考えている部分はあるでしょう。実際、10秒00を出せば代表に内定する立場ですし、その記録を出す可能性は十分ある。オレゴン7位の実績から、今後はダイヤモンドリーグやコンチネンタルツアー・ゴールドに出場できるでしょう。少なくともワールドランキングでのターゲットナンバー入りは間違いないと思われます。ですから、「標準を切らないと」というよりも、「ブダペストまでのどこかでハマればいい」と本番を見据えたピーキングをしていると考えられます。この考え方ができる選手は、国内ではまだまだごく一部です。</p><p>城西大OBの水久保漱至選手（第一酒造）と鈴木涼太選手（スズキ）は、しっかりとファイナル進出のラインをクリアしてくる選手ですね。水久保選手は200m3位を含めて、代表組に次ぐ位置を固めつつあります。本郷汰樹（オノテック）は記録に見合ったステージに上ったのではないでしょうか。予選から健闘した灰玉平侑吾選手（八戸学大）も含めて、男子100mの層の厚さを改めて感じました。</p><p>ブダペストに向けて、代表争いは今回の上位3人とサニブラウン選手に絞られたと言えます。まずはフルエントリーをしてほしいですし、それがリレーにもつながるでしょう。</p><p>布勢スプリント（6月25日）、アジア選手権（7月12日～16日）、Athlete Night Games in FUKUI（7月28日～29日）あたりが標準記録を狙うポイントの大会だと思いますが、出場権を得るだけでなく、本番で戦うためにどうプランニングするか。その中で4人の動向に注目したいと思います。</p>]]></content:encoded>


					</item>
		<item>
		<title>【高平慎士の視点】突き抜けた強さを見せた男子200mの鵜澤飛羽 今後は「強さの継続」の追求を</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/104033</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 03 Jun 2023 12:28:10 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[特集]]></category>
		<category><![CDATA[RSS]]></category>
		<category><![CDATA[日本選手権]]></category>
		<category><![CDATA[鵜澤飛羽]]></category>
		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
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		<gnf:modified>Sat, 03 Jun 2023 12:28:10 +0900</gnf:modified>
		<oa:lastPubDate>Sat, 03 Jun 2023 12:28:10 +0900</oa:lastPubDate>

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				<description><![CDATA[<p>台風2号と梅雨前線の影響で、雨が降りしきる中でのレースとなった日本選手権の2日目（6月2日）。その男子200m決勝は、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/105249" data-internallinksmanager029f6b8e52c="201" title="名鑑鵜澤飛羽">鵜澤飛羽</a>（筑波大）が学生歴代4位の20秒32（－0.2）で初優勝を飾った。2008年北京五輪4×100ｍリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、その男子200mを振り返ってもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>予選の走りも含めて、鵜澤飛羽選手の優勝は順当なものだったと思います。決勝は、たとえうまくいっていなかったとしても、それを含めて誰も彼に対抗できなかったのではないか、と思えるぐらいに上回っていました。この雨の条件で20秒32は速いですね。</p>
<p>実際、前半は1つ外の7レーンから宇野勝翔選手（順大）が優勝するにはこれしかないというぐらいに飛ばし、4レーンの水久保漱至選手（第一酒造）も力を使い過ぎたかなと思うぐらいの入りを見せました。</p>
<p>それでも、鵜澤選手は200mトータルのスピード感を把握したうえで前半を入り、後半に突き抜けました。もともと、後半にギアが入った時にムキになって走っているように見えるほどの上体のブレがある選手で、そのタイミングはいつもより早かったかもしれません。もし、宇野選手や水久保選手の突っ込みがなく、よりリラックスした状況になっていたら、世界選手権の参加標準記録（20秒15）の突破もあったのではないでしょうか。それぐらいの強さを感じました。</p>
<p>鵜澤選手のフォームの特徴として、後半にムキになって走っているように見えても、かえって脚はコンパクトに回っていて、上体の左右のブレとのタイミングが合っている。自分の最大限の力を発揮できる走り方をわかっているからこそのフォームで、これは「特殊能力」と言えるものかもしれません。</p>
<p>本人も「やっとスタート地点に立った」と言っているように、彼にとってはここからがスタート。今回、優勝候補として乗り込んで、しっかりと勝つ、ということを実現しました。これからはもう一段階進んだ「強さをいかに継続していくか」ということに向き合っていくことになるでしょう。これは、男子スプリントだけでなく、日本陸上界全体に言えることですが、日本選手権で毎年結果を出している選手は少ないです。</p>
<p>おそらく、ブダペスト世界選手権の代表入りはかなり見えてきていると思います。世界の舞台では、前半はもっと前に出られることになるでしょう。その中で、今の感覚を貫き通せるか。200mトータルでの勝負に徹することができるか。ただ、それをやってほしいと思わせる力を持っていると思うので、これからのさらなる心身の成長に期待したいです。</p>
<p>宇野選手も、水久保選手も、最善を尽くしたレースだったと思います。これを、いい経験にしてステップアップしていってほしいです。ワールドランキング制度になり、一発ではない真の実力が試されています。鵜澤選手と同様に、これをいかに継続させるか、だと思います。</p>
<p>一方で、飯塚選手、上山選手にとっては厳しいレースになりました。特に飯塚選手はシーズンの入りが良かったので、アクシデントがなければ、とは思います。ただ、右膝の痛みが続いていることから、身体が耐えきれなかったのかもしれません。100mの選手の参戦が少なかったとはいえ、200m全体として決して水準が高いとは言えない状況ではあるので、2人の奮起を期待しています。</p>
<p>◎高平慎士（たかひら・しんじ）<br />
富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>台風2号と梅雨前線の影響で、雨が降りしきる中でのレースとなった日本選手権の2日目（6月2日）。その男子200m決勝は、<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/105249" data-internallinksmanager029f6b8e52c="201" title="名鑑鵜澤飛羽">鵜澤飛羽</a>（筑波大）が学生歴代4位の20秒32（－0.2）で初優勝を飾った。2008年北京五輪4×100ｍリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、その男子200mを振り返ってもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>予選の走りも含めて、鵜澤飛羽選手の優勝は順当なものだったと思います。決勝は、たとえうまくいっていなかったとしても、それを含めて誰も彼に対抗できなかったのではないか、と思えるぐらいに上回っていました。この雨の条件で20秒32は速いですね。</p><p>実際、前半は1つ外の7レーンから宇野勝翔選手（順大）が優勝するにはこれしかないというぐらいに飛ばし、4レーンの水久保漱至選手（第一酒造）も力を使い過ぎたかなと思うぐらいの入りを見せました。</p><p>それでも、鵜澤選手は200mトータルのスピード感を把握したうえで前半を入り、後半に突き抜けました。もともと、後半にギアが入った時にムキになって走っているように見えるほどの上体のブレがある選手で、そのタイミングはいつもより早かったかもしれません。もし、宇野選手や水久保選手の突っ込みがなく、よりリラックスした状況になっていたら、世界選手権の参加標準記録（20秒15）の突破もあったのではないでしょうか。それぐらいの強さを感じました。</p><p>鵜澤選手のフォームの特徴として、後半にムキになって走っているように見えても、かえって脚はコンパクトに回っていて、上体の左右のブレとのタイミングが合っている。自分の最大限の力を発揮できる走り方をわかっているからこそのフォームで、これは「特殊能力」と言えるものかもしれません。</p><p>本人も「やっとスタート地点に立った」と言っているように、彼にとってはここからがスタート。今回、優勝候補として乗り込んで、しっかりと勝つ、ということを実現しました。これからはもう一段階進んだ「強さをいかに継続していくか」ということに向き合っていくことになるでしょう。これは、男子スプリントだけでなく、日本陸上界全体に言えることですが、日本選手権で毎年結果を出している選手は少ないです。</p><p>おそらく、ブダペスト世界選手権の代表入りはかなり見えてきていると思います。世界の舞台では、前半はもっと前に出られることになるでしょう。その中で、今の感覚を貫き通せるか。200mトータルでの勝負に徹することができるか。ただ、それをやってほしいと思わせる力を持っていると思うので、これからのさらなる心身の成長に期待したいです。</p><p>宇野選手も、水久保選手も、最善を尽くしたレースだったと思います。これを、いい経験にしてステップアップしていってほしいです。ワールドランキング制度になり、一発ではない真の実力が試されています。鵜澤選手と同様に、これをいかに継続させるか、だと思います。</p><p>一方で、飯塚選手、上山選手にとっては厳しいレースになりました。特に飯塚選手はシーズンの入りが良かったので、アクシデントがなければ、とは思います。ただ、右膝の痛みが続いていることから、身体が耐えきれなかったのかもしれません。100mの選手の参戦が少なかったとはいえ、200m全体として決して水準が高いとは言えない状況ではあるので、2人の奮起を期待しています。</p><p>◎高平慎士（たかひら・しんじ）<br />富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</p>]]></content:encoded>


					</item>
		<item>
		<title>【高平慎士の視点】世界王者の実力示したカーリーの9秒台連発 その差を埋めるため日本勢はまず10秒0台を</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
		<media:status state="active" />
		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/102684</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 22 May 2023 12:39:40 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[特集]]></category>
		<category><![CDATA[RSS]]></category>
		<category><![CDATA[カーリー]]></category>
		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
		<category><![CDATA[ゴールデンGP]]></category>
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		<gnf:modified>Thu, 13 Feb 2025 13:32:47 +0900</gnf:modified>
		<oa:lastPubDate>Thu, 13 Feb 2025 13:32:47 +0900</oa:lastPubDate>

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				<description><![CDATA[<p>絶好のコンディションの中で行われたセイコーゴールデングランプリ。その男子100mは、昨年のオレゴン世界選手権王者のフレッド・カーリー（米国）が予選9秒88（＋1.5）、決勝9秒91（＋0.4）で圧勝し、日本のスプリンターたちのその実力をまざまざと見せつけた。2008年北京五輪4×100ｍリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、その男子100mを振り返ってもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>フレッド・カーリー選手は予選、決勝ともに「さすがは世界王者」という走りでした。</p>
<p>実は前日に、カーリー選手のコーチと話をする機会があったのですが、その際に「いい風が吹いたら9秒7台が出るかもしれない」と話していました。その時は「本当に？」とにわかに信じられませんでしたが、その言葉を証明する結果でしたね。</p>
<p>予選の9秒88は好条件に後押しされた面はあったと思います。しかし決勝は、2度のスタートやり直しという集中力が切れてもおかしくない状況で、スタートからの加速が持ち味の坂井隆一郎選手（大阪ガス）にそれを許さず、中盤で一気に抜け出す圧勝。9秒91というタイム、レース内容ともに飛び抜けた実力を示しました。</p>
<p>それでも、まだまだギアが上がりそうな感じがあります。現時点でもダイヤモンドリーグのように集中力が高まるトップレベルのレースで走れば、コーチが話す「9秒7台」は間違いないと言える状態を作れているのではないでしょうか。</p>
<p>早めに来日していたので時差調整は問題ないとして、その間にイベントをこなしながらこの大会を迎えています。日本勢としては、世界トップとの差をまざまざと見せつけられたと言えるでしょう。</p>
<p>カーリー選手の走りの特徴として、水平方向に進むためのパワーの使い方が非常にうまいことが挙げられます。スタートからものすごく低い姿勢を保ち、グイグイ前に進んでいく。お尻から太ももにかけて日所に筋肉が発達していて、太ももの厚さでがに股になっているのかもしれませんが、そのパワーをスピードに変換するうまさが際立っています。</p>
<p>世界記録保持者のウサイン・ボルト（ジャマイカ）は脚をコンパクトに、自転車をこぐように回しながら、地面に力を伝えて前へのスピードにつなげるタイプ。ですから、カーリー選手はその真逆の走りと言えるかもしれません。</p>
<p>今回、決勝の10mあたりで1、2歩、ほんの少しスムーズさを欠いたように見えました。それでも、あれだけの走りを見せたということは、世界チャンピオンという称号に、さらに箔をつけるレベルに達しつつあるのではないでしょうか。</p>
<p>日本勢にとっては、坂井選手や小池祐貴選手（住友電工）らがしっかりと序盤でリードを奪う展開に持ち込めればおもしろかったと思いますが、それすらもさせてもらえないほど、実力は一枚も二枚も違ったということです。</p>
<p>これが世界大会のセミファイナルと仮定した場合、2着は着順通過で決勝進出、3着と4着はタイム順で他の組の結果待ちと、天地の差となります。今回、カーリー選手が飛び抜けていますので、やはりロアン・ブラウニング（豪州）には勝つ必要があったと思います。</p>
<p>特に坂井選手は、大舞台で勝ち切るということがこれからの課題になるでしょう。勝ち切るためのレースの組み立て方を、どう作っていくか。今日は予選、決勝と同日に行われましたが、今年の日本選手権も同様の形です。重圧がかかる中で、決勝にピークを合わせるためにどんなアプローチをしていくるか、注目したいと思います。</p>
<p>予選で10秒08（＋1.7）、決勝で10秒10。勢いに乗った昨年とは違って、今年は着実に力をつけていることを示しました。このタイムは本人にとっても、日本のリレーにとっても自信になるものだったのではないでしょうか。</p>
<p>小池選手は米国に練習拠点を移し、これが国内初戦。フォームなどに大きな変化はさほど感じませんでしたが、しっかりと仕上げてきたな、という印象を持ちました。</p>
<p>栁田大輝選手（東洋大）は予選で10秒13の自己新。決勝はスタートのやり直しがあった中で10秒19にまとめたのはさすがですが、欲を言えばもう1つ前で勝負をしてほしかったですね。日本選手権では予選から決勝へ、しっかりとプランを持って組み立ててくるでしょう。</p>
<p>桐生選手のケガは残念でしたが、復帰後の今のコンディションを考えると、木南記念の10秒03は少しキャパオーバーになっていたということかもしれません。一方で、桐生選手が不在となることで、他の選手にとってはチャンスが広がるということ。</p>
<p>オレゴン世界選手権ではサニブラウン・アブデル・ハキーム選手（タンブルウィードＴＣ）が100mで7位に入り、100m、200mでこのほかに3人が準決勝進出。そのステージ以上を目指し、日本のスプリントの目標値は再び上がりつつあります。</p>
<p>その目標を実現させるためには、個々がレベルアップするしかありません。10秒1台の選手は増えてきましたが、そこから何人が10秒0台に入れるか、また10秒0台を連発できる選手が出てくるか。日本選手権では、ハイレベルの勝負を期待したいと思います。</p>
<p>◎高平慎士（たかひら・しんじ）<br />
富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>絶好のコンディションの中で行われたセイコーゴールデングランプリ。その男子100mは、昨年のオレゴン世界選手権王者のフレッド・カーリー（米国）が予選9秒88（＋1.5）、決勝9秒91（＋0.4）で圧勝し、日本のスプリンターたちのその実力をまざまざと見せつけた。2008年北京五輪4×100ｍリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、その男子100mを振り返ってもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>フレッド・カーリー選手は予選、決勝ともに「さすがは世界王者」という走りでした。</p><p>実は前日に、カーリー選手のコーチと話をする機会があったのですが、その際に「いい風が吹いたら9秒7台が出るかもしれない」と話していました。その時は「本当に？」とにわかに信じられませんでしたが、その言葉を証明する結果でしたね。</p><p>予選の9秒88は好条件に後押しされた面はあったと思います。しかし決勝は、2度のスタートやり直しという集中力が切れてもおかしくない状況で、スタートからの加速が持ち味の坂井隆一郎選手（大阪ガス）にそれを許さず、中盤で一気に抜け出す圧勝。9秒91というタイム、レース内容ともに飛び抜けた実力を示しました。</p><p>それでも、まだまだギアが上がりそうな感じがあります。現時点でもダイヤモンドリーグのように集中力が高まるトップレベルのレースで走れば、コーチが話す「9秒7台」は間違いないと言える状態を作れているのではないでしょうか。</p><p>早めに来日していたので時差調整は問題ないとして、その間にイベントをこなしながらこの大会を迎えています。日本勢としては、世界トップとの差をまざまざと見せつけられたと言えるでしょう。</p><p>カーリー選手の走りの特徴として、水平方向に進むためのパワーの使い方が非常にうまいことが挙げられます。スタートからものすごく低い姿勢を保ち、グイグイ前に進んでいく。お尻から太ももにかけて日所に筋肉が発達していて、太ももの厚さでがに股になっているのかもしれませんが、そのパワーをスピードに変換するうまさが際立っています。</p><p>世界記録保持者のウサイン・ボルト（ジャマイカ）は脚をコンパクトに、自転車をこぐように回しながら、地面に力を伝えて前へのスピードにつなげるタイプ。ですから、カーリー選手はその真逆の走りと言えるかもしれません。</p><p>今回、決勝の10mあたりで1、2歩、ほんの少しスムーズさを欠いたように見えました。それでも、あれだけの走りを見せたということは、世界チャンピオンという称号に、さらに箔をつけるレベルに達しつつあるのではないでしょうか。</p><p>日本勢にとっては、坂井選手や小池祐貴選手（住友電工）らがしっかりと序盤でリードを奪う展開に持ち込めればおもしろかったと思いますが、それすらもさせてもらえないほど、実力は一枚も二枚も違ったということです。</p><p>これが世界大会のセミファイナルと仮定した場合、2着は着順通過で決勝進出、3着と4着はタイム順で他の組の結果待ちと、天地の差となります。今回、カーリー選手が飛び抜けていますので、やはりロアン・ブラウニング（豪州）には勝つ必要があったと思います。</p><p>特に坂井選手は、大舞台で勝ち切るということがこれからの課題になるでしょう。勝ち切るためのレースの組み立て方を、どう作っていくか。今日は予選、決勝と同日に行われましたが、今年の日本選手権も同様の形です。重圧がかかる中で、決勝にピークを合わせるためにどんなアプローチをしていくるか、注目したいと思います。</p><p>予選で10秒08（＋1.7）、決勝で10秒10。勢いに乗った昨年とは違って、今年は着実に力をつけていることを示しました。このタイムは本人にとっても、日本のリレーにとっても自信になるものだったのではないでしょうか。</p><p>小池選手は米国に練習拠点を移し、これが国内初戦。フォームなどに大きな変化はさほど感じませんでしたが、しっかりと仕上げてきたな、という印象を持ちました。</p><p>栁田大輝選手（東洋大）は予選で10秒13の自己新。決勝はスタートのやり直しがあった中で10秒19にまとめたのはさすがですが、欲を言えばもう1つ前で勝負をしてほしかったですね。日本選手権では予選から決勝へ、しっかりとプランを持って組み立ててくるでしょう。</p><p>桐生選手のケガは残念でしたが、復帰後の今のコンディションを考えると、木南記念の10秒03は少しキャパオーバーになっていたということかもしれません。一方で、桐生選手が不在となることで、他の選手にとってはチャンスが広がるということ。</p><p>オレゴン世界選手権ではサニブラウン・アブデル・ハキーム選手（タンブルウィードＴＣ）が100mで7位に入り、100m、200mでこのほかに3人が準決勝進出。そのステージ以上を目指し、日本のスプリントの目標値は再び上がりつつあります。</p><p>その目標を実現させるためには、個々がレベルアップするしかありません。10秒1台の選手は増えてきましたが、そこから何人が10秒0台に入れるか、また10秒0台を連発できる選手が出てくるか。日本選手権では、ハイレベルの勝負を期待したいと思います。</p><p>◎高平慎士（たかひら・しんじ）<br />富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</p>]]></content:encoded>


					</item>
		<item>
		<title>【高平慎士の視点】重圧の中で自分のレース徹した坂井隆一郎 桐生の10秒03で雰囲気は一変</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/101209</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 07 May 2023 11:08:44 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[特集]]></category>
		<category><![CDATA[RSS]]></category>
		<category><![CDATA[桐生祥秀]]></category>
		<category><![CDATA[木南記念]]></category>
		<category><![CDATA[日本GPシリーズ]]></category>
		<category><![CDATA[坂井隆一郎]]></category>
		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
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		<gnf:modified>Sun, 07 May 2023 11:08:44 +0900</gnf:modified>
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				<description><![CDATA[<p>終始強い風が吹くコンディションで行われた木南記念。その男子100mは予選で<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/12949" data-internallinksmanager029f6b8e52c="1" title="名鑑桐生">桐生祥秀</a>（日本生命）が10秒03（＋0.7）の大会新を出して盛り上げると、決勝は昨年のオレゴン世界選手権代表・<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75732" data-internallinksmanager029f6b8e52c="14" title="名鑑坂井隆一郎">坂井隆一郎</a>（大阪ガス）が強さを見せて10秒12（－0.3）で優勝と、見応えのあるレースとなった。2008年北京五輪4×100ｍリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、その男子100mを振り返ってもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>静岡国際は200mが盛り上がりましたが、100mは4月29日の織田記念が悪条件に見舞われたこともあり、まだ公認の10秒1台が1人だけという状況でした。その中で、桐生祥秀選手（日本生命）が予選で10秒03を出し、地元・大阪出身の坂井隆一郎選手（大阪ガス）が勝った。大会としては非常に盛り上がりましたね。</p>
<p>決勝の坂井隆一郎選手（大阪ガス）が追われる立場の重圧を感じながらも、しっかりと自分の走りをやり遂げました。スタートは「バッチリ」というところまではいっていませんでしたが、前半の加速から主導権を握る彼らしい走りでしたね。決勝の10秒12というタイムは、今後に向けても好材料だと思います。</p>
<p>肩周りの筋肉の盛り上がりなど、身体が大きくなった印象なので、トレーニングをしっかりと積めたことがうかがえます。ここから試合を重ねて絞れてくれば、さらに上げてくることは間違いないでしょう。自分の身体、心をコントロールすることができていると感じました。</p>
<p>これから一気にタイムを狙っていくことも大事ではありますが、まずは10秒1台あたりを安定して積み重ねて、ピラミッドの土台をしっかりと作ることが大切。そうすれば、9秒台を狙うレースを作り上げることができるようになるでしょう。</p>
<p>あとは昨年の日本選手権決勝で前半先行しながら、サニブラウン・アブデル・ハキーム選手（タンブルウィードTC）に後半逆転されたように、強い選手と相まみえる時に自分のレースをどう構築するか。前半から絶対的なリードを奪う展開が理想だと思うので、今日のようなレースを落ち着いてできるかが、勝負や9秒台へのカギとなるでしょう。</p>
<p>桐生選手は条件が良かったこともあるとはいえ、10秒0台のインパクトはやはりすごいですね。1人の力であれだけ会場も、日本中も沸かせることがでいるのはさすがです。</p>
<p>まだ記録を狙っていない状況で「出ちゃった」部分はあるでしょう。しかし、そのタイムを「出せる」だけの動きができていたということです。</p>
<p>決勝（10秒26で2位）の走りを見ても、勝負という面ではまだこれからという段階。自分の目指すところと、周りが期待することはまだマッチしていないと感じますので、このあとも試合を重ねて、「自分でコントロールした10秒0台」まで上げてくれば、いよいよ復活と言えるのではないでしょうか。</p>
<p>3位には楊俊瀚選手（台湾）が10秒27で入りましたが、アジア系の選手がこの春は多くの大会に参加してくれています。今年はアジア選手権、アジア大会とあるので、彼らと切磋琢磨して、アジアのレベルを引き上げてほしいです。竹田一平選手（スズキ）、本郷汰樹選手（オノテック）が3位争いをしましたが、そこから抜け出せるかどうかで、日本選手権決勝の盛り上がりが違ってくると感じました。</p>
<p>◎高平慎士（たかひら・しんじ）<br />
富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>終始強い風が吹くコンディションで行われた木南記念。その男子100mは予選で<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/12949" data-internallinksmanager029f6b8e52c="1" title="名鑑桐生">桐生祥秀</a>（日本生命）が10秒03（＋0.7）の大会新を出して盛り上げると、決勝は昨年のオレゴン世界選手権代表・<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75732" data-internallinksmanager029f6b8e52c="14" title="名鑑坂井隆一郎">坂井隆一郎</a>（大阪ガス）が強さを見せて10秒12（－0.3）で優勝と、見応えのあるレースとなった。2008年北京五輪4×100ｍリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、その男子100mを振り返ってもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>静岡国際は200mが盛り上がりましたが、100mは4月29日の織田記念が悪条件に見舞われたこともあり、まだ公認の10秒1台が1人だけという状況でした。その中で、桐生祥秀選手（日本生命）が予選で10秒03を出し、地元・大阪出身の坂井隆一郎選手（大阪ガス）が勝った。大会としては非常に盛り上がりましたね。</p><p>決勝の坂井隆一郎選手（大阪ガス）が追われる立場の重圧を感じながらも、しっかりと自分の走りをやり遂げました。スタートは「バッチリ」というところまではいっていませんでしたが、前半の加速から主導権を握る彼らしい走りでしたね。決勝の10秒12というタイムは、今後に向けても好材料だと思います。</p><p>肩周りの筋肉の盛り上がりなど、身体が大きくなった印象なので、トレーニングをしっかりと積めたことがうかがえます。ここから試合を重ねて絞れてくれば、さらに上げてくることは間違いないでしょう。自分の身体、心をコントロールすることができていると感じました。</p><p>これから一気にタイムを狙っていくことも大事ではありますが、まずは10秒1台あたりを安定して積み重ねて、ピラミッドの土台をしっかりと作ることが大切。そうすれば、9秒台を狙うレースを作り上げることができるようになるでしょう。</p><p>あとは昨年の日本選手権決勝で前半先行しながら、サニブラウン・アブデル・ハキーム選手（タンブルウィードTC）に後半逆転されたように、強い選手と相まみえる時に自分のレースをどう構築するか。前半から絶対的なリードを奪う展開が理想だと思うので、今日のようなレースを落ち着いてできるかが、勝負や9秒台へのカギとなるでしょう。</p><p>桐生選手は条件が良かったこともあるとはいえ、10秒0台のインパクトはやはりすごいですね。1人の力であれだけ会場も、日本中も沸かせることがでいるのはさすがです。</p><p>まだ記録を狙っていない状況で「出ちゃった」部分はあるでしょう。しかし、そのタイムを「出せる」だけの動きができていたということです。</p><p>決勝（10秒26で2位）の走りを見ても、勝負という面ではまだこれからという段階。自分の目指すところと、周りが期待することはまだマッチしていないと感じますので、このあとも試合を重ねて、「自分でコントロールした10秒0台」まで上げてくれば、いよいよ復活と言えるのではないでしょうか。</p><p>3位には楊俊瀚選手（台湾）が10秒27で入りましたが、アジア系の選手がこの春は多くの大会に参加してくれています。今年はアジア選手権、アジア大会とあるので、彼らと切磋琢磨して、アジアのレベルを引き上げてほしいです。竹田一平選手（スズキ）、本郷汰樹選手（オノテック）が3位争いをしましたが、そこから抜け出せるかどうかで、日本選手権決勝の盛り上がりが違ってくると感じました。</p><p>◎高平慎士（たかひら・しんじ）<br />富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</p>]]></content:encoded>


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		<title>【高平慎士の視点】自分の強み引き出した鵜澤飛羽の20秒10ｗ 上山、飯塚の巻き返しで200ｍも活況へ／静岡国際</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/100813</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 03 May 2023 18:44:31 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[特集]]></category>
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		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
		<category><![CDATA[静岡国際]]></category>
		<category><![CDATA[日本GPシリーズ]]></category>
		<category><![CDATA[鵜澤飛羽]]></category>
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		<gnf:modified>Wed, 03 May 2023 18:51:21 +0900</gnf:modified>
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				<description><![CDATA[<p>好天と追い風、絶好のコンディションに恵まれた静岡国際男子200mは、大学3年の<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/105249" data-internallinksmanager029f6b8e52c="201" title="名鑑鵜澤飛羽">鵜澤飛羽</a>（筑波大）が追い風2.6mの参考記録ながら20秒10の爆走。ブダペスト世界選手権参加標準記録（20秒16）を上回る、日本歴代3位相当の快記録をマークした。そのレースを、2008年北京五輪4×100ｍリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に振り返ってもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>4日前の織田記念とは打って変わって、絶好のコンディションとなりました。予選から見応えのあるレースが続出し、大会を通じて静岡国際らしい盛り上がりが戻ってきたように感じます。</p>
<p>その中でも、男子200mの鵜澤飛羽選手は追い風参考とはいえ世界選手権の参加標準を突破するタイムを出したというのは見事。宮城・築館高2年のインターハイ決勝で20秒36（＋2.1）を出していたということもあり、やっと本領を発揮してきたという印象です。</p>
<p>前半は思ったほどスピードに乗っていない印象でしたが、直線にオレゴン世界選手権代表の上山紘輝選手（住友電工）、飯塚翔太選手（ミズノ）と並んで入りました。その段階で余裕があったのでしょう、特にラスト70mからが良かったですね。あそこからもう一段階ギアを上げ、その爆発力をコントロールしきったことが素晴らしい。フィニッシュに向けて、自分のストロングポイントをうまく引き出す走りだったと感じました。</p>
<p>これまで、日本のトップレースでの実績を残せていなかったので、これで日本選手権での勝負や、さらに上のステージへと挑む自信をつかむことができたのではないでしょうか。今日のように爆発力を出せる一方で、それがケガにつながることが多かったことが課題。この後にもう一度、大きな力がかかるレースで結果を残せるようだと、いいよ楽しみになります。</p>
<p>上山選手と飯塚選手は、条件を見たら実力を発揮できなかったレースと見ていいでしょう。あれだけ離されると、レースの中で挽回するのは難しいものです。</p>
<p>それでも、これで鵜澤選手のレースパターンがわかったと思うので、今後のレースでどう対応してくるかに注目です。前半から圧倒するのか、後半競り合う展開に持ち込むのか。どちらも、ビッグゲームに合わせる力を持っています。</p>
<p>代表争いに関しては、200mを専門、得意とする選手たち同士のハイレベルの争いになりそうです。上記3選手に、サニブラウン・アブデル・ハキーム選手（タンブルウィードＴＣ）、小池祐貴選手（住友電工）、200mにも力を入れる桐生祥秀選手（日本生命）、山縣亮太選手（セイコー）まで参戦するようだと、100mに負けないぐらいに盛り上がりそうですね。</p>
<p>鵜澤選手はワールドランキングのポイントでは厳しい戦いになると思われるので、標準突破が求められるでしょう。日本選手権でそれが実現できるか。ただ、今日のレースで標準記録レベルの走りをしたことは、大きなアドバンテージになるはずです。</p>
<p>日本選手権の勝負という観点では、いかに後半に自信を持った位置で入れるか。そのための前半の作り方が、勝負を分けるポイントになるでしょう。また「19秒台」が視野に入るレベルへ、多くの選手たちの力で押し上げてくれることを期待しています。</p>
<p>◎高平慎士（たかひら・しんじ）<br />
富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>好天と追い風、絶好のコンディションに恵まれた静岡国際男子200mは、大学3年の<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/105249" data-internallinksmanager029f6b8e52c="201" title="名鑑鵜澤飛羽">鵜澤飛羽</a>（筑波大）が追い風2.6mの参考記録ながら20秒10の爆走。ブダペスト世界選手権参加標準記録（20秒16）を上回る、日本歴代3位相当の快記録をマークした。そのレースを、2008年北京五輪4×100ｍリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に振り返ってもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>4日前の織田記念とは打って変わって、絶好のコンディションとなりました。予選から見応えのあるレースが続出し、大会を通じて静岡国際らしい盛り上がりが戻ってきたように感じます。</p><p>その中でも、男子200mの鵜澤飛羽選手は追い風参考とはいえ世界選手権の参加標準を突破するタイムを出したというのは見事。宮城・築館高2年のインターハイ決勝で20秒36（＋2.1）を出していたということもあり、やっと本領を発揮してきたという印象です。</p><p>前半は思ったほどスピードに乗っていない印象でしたが、直線にオレゴン世界選手権代表の上山紘輝選手（住友電工）、飯塚翔太選手（ミズノ）と並んで入りました。その段階で余裕があったのでしょう、特にラスト70mからが良かったですね。あそこからもう一段階ギアを上げ、その爆発力をコントロールしきったことが素晴らしい。フィニッシュに向けて、自分のストロングポイントをうまく引き出す走りだったと感じました。</p><p>これまで、日本のトップレースでの実績を残せていなかったので、これで日本選手権での勝負や、さらに上のステージへと挑む自信をつかむことができたのではないでしょうか。今日のように爆発力を出せる一方で、それがケガにつながることが多かったことが課題。この後にもう一度、大きな力がかかるレースで結果を残せるようだと、いいよ楽しみになります。</p><p>上山選手と飯塚選手は、条件を見たら実力を発揮できなかったレースと見ていいでしょう。あれだけ離されると、レースの中で挽回するのは難しいものです。</p><p>それでも、これで鵜澤選手のレースパターンがわかったと思うので、今後のレースでどう対応してくるかに注目です。前半から圧倒するのか、後半競り合う展開に持ち込むのか。どちらも、ビッグゲームに合わせる力を持っています。</p><p>代表争いに関しては、200mを専門、得意とする選手たち同士のハイレベルの争いになりそうです。上記3選手に、サニブラウン・アブデル・ハキーム選手（タンブルウィードＴＣ）、小池祐貴選手（住友電工）、200mにも力を入れる桐生祥秀選手（日本生命）、山縣亮太選手（セイコー）まで参戦するようだと、100mに負けないぐらいに盛り上がりそうですね。</p><p>鵜澤選手はワールドランキングのポイントでは厳しい戦いになると思われるので、標準突破が求められるでしょう。日本選手権でそれが実現できるか。ただ、今日のレースで標準記録レベルの走りをしたことは、大きなアドバンテージになるはずです。</p><p>日本選手権の勝負という観点では、いかに後半に自信を持った位置で入れるか。そのための前半の作り方が、勝負を分けるポイントになるでしょう。また「19秒台」が視野に入るレベルへ、多くの選手たちの力で押し上げてくれることを期待しています。</p><p>◎高平慎士（たかひら・しんじ）<br />富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</p>]]></content:encoded>


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		<item>
		<title>【高平慎士の視点】悪条件下で示した栁田大輝の成長 重要大会での「強さ」を再認識すべき／織田記念</title>
		<gnf:category>sports</gnf:category>
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		<link>https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/100311</link>

		
		<dc:creator><![CDATA[月陸編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 29 Apr 2023 21:05:38 +0900</pubDate>
				<category><![CDATA[特集]]></category>
		<category><![CDATA[RSS]]></category>
		<category><![CDATA[栁田大輝]]></category>
		<category><![CDATA[織田記念]]></category>
		<category><![CDATA[日本GPシリーズ]]></category>
		<category><![CDATA[高平慎士]]></category>
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		<gnf:modified>Wed, 03 May 2023 18:41:58 +0900</gnf:modified>
		<oa:lastPubDate>Wed, 03 May 2023 18:41:58 +0900</oa:lastPubDate>

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				<description><![CDATA[<p>冷たい雨が降りしきる中で行われた織田記念男子100mは、大外8レーンから抜け出した19歳・<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75768" data-internallinksmanager029f6b8e52c="15" title="名鑑栁田大輝">栁田大輝</a>（東洋大）が10秒25（＋0.5）で制した。2008年北京五輪4×100ｍリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ってもらった。</p>
<p>◇　◇　◇</p>
<p>ダウンジャケットを着ないと震えるような寒さの中でしたが、それでも春の重要大会に位置づけられる織田記念らしいパフォーマンスが、各種目で出ていたのではないでしょうか。</p>
<p>その中で、男子100mについては天候を考えればまずまずと言えますが、近年のこの種目の盛り上がりを考えれば、やはりもう一息。期待値の高い種目で、タイムのことを当たり前のように求められるという点で競技する側は大変かもしれませんが、予選でいい走りをして、決勝で真ん中のレーンに入った選手が振るわなかったことを考えると、「強さ」という点では課題の残るものだった言えます。</p>
<p>ただ、そういったレースを8レーンから制した栁田大輝選手（東洋大）の成長には、目を引くものがありました。予選の出来がそこまで良くなくとも、決勝でしっかりとアジャストできることが、彼の強さの一端。決勝は10秒1台、自己記録（10秒15）も視野に入る走りだったと思います。今後はさらに一歩進んで、予選から差を見せつける「王者」のレースができる強さを身につけていってほしいと思います。</p>
<p>一方で、代表実績のある選手たちは、「復帰」という点で注目を集めた桐生祥秀選手（日本生命）と山縣亮太選手（セイコー）、多田修平選手（住友電工）は、まだまだこれからという段階でしょう。</p>
<p>桐生選手は、予選で持ち味の中盤の加速力を見せていたましたが、メンタルがパフォーマンスに大きく影響する選手なので、長年のライバル・山縣選手と隣になって気合が入ったのかもしれませんね。逆に、決勝はそこまで気持ちが盛り上がり切らなかったのか、中盤の迫力は見られませんでした。それでも、予選と同じ10秒29にまとめたので、これからトップスピードが上がってくれば楽しみです。</p>
<p>山縣選手は、良くて10秒3台と思っていたので、条件を考えれば10秒48は妥当なところ。まずは復帰レースを元気に走れたことが、何よりの収穫なのではないでしょうか。多田選手もベースができてくれば、本来の走りを取り戻してくるでしょう。</p>
<p>彼らは６月上旬の日本選手権に向けて、自分の感覚、技術をしっかりと合わせる術を知っています。昨年から今年にかけて10秒１～２を出している選手たちが何人も出ていて、実績のある選手たちを脅かすような層の厚さが出てきてはいますが、まだまだ力の差を感じます。</p>
<p>彼らと勝負するには、やはり織田記念のような重要な大会で結果を残すことが大切。現状は、昨年のオレゴン世界選手権100mで7位に入賞したサニブラウン・アブデル・ハキーム選手（タンブルウィードＴＣ）の「一強」と言えます。日本選手権で戦う強さ、さらには世界で戦う強さを身につけるためには、これからの大会でレベルの高い勝負を何度も繰り広げ、高め合う必要があるでしょう。</p>
<p>5月3日の静岡国際200m、5月6日～7日の木南記念100m、200mでそういった選手がどれだけ出てくるかに注目です。</p>
<p>◎高平慎士（たかひら・しんじ）<br />
富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</p>]]></description>
		<content:encoded><![CDATA[<p>冷たい雨が降りしきる中で行われた織田記念男子100mは、大外8レーンから抜け出した19歳・<a href="https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/75768" data-internallinksmanager029f6b8e52c="15" title="名鑑栁田大輝">栁田大輝</a>（東洋大）が10秒25（＋0.5）で制した。2008年北京五輪4×100ｍリレー銀メダリストの高平慎士さん（富士通一般種目ブロック長）に、レースを振り返ってもらった。</p><p>◇　◇　◇</p><p>ダウンジャケットを着ないと震えるような寒さの中でしたが、それでも春の重要大会に位置づけられる織田記念らしいパフォーマンスが、各種目で出ていたのではないでしょうか。</p><p>その中で、男子100mについては天候を考えればまずまずと言えますが、近年のこの種目の盛り上がりを考えれば、やはりもう一息。期待値の高い種目で、タイムのことを当たり前のように求められるという点で競技する側は大変かもしれませんが、予選でいい走りをして、決勝で真ん中のレーンに入った選手が振るわなかったことを考えると、「強さ」という点では課題の残るものだった言えます。</p><p>ただ、そういったレースを8レーンから制した栁田大輝選手（東洋大）の成長には、目を引くものがありました。予選の出来がそこまで良くなくとも、決勝でしっかりとアジャストできることが、彼の強さの一端。決勝は10秒1台、自己記録（10秒15）も視野に入る走りだったと思います。今後はさらに一歩進んで、予選から差を見せつける「王者」のレースができる強さを身につけていってほしいと思います。</p><p>一方で、代表実績のある選手たちは、「復帰」という点で注目を集めた桐生祥秀選手（日本生命）と山縣亮太選手（セイコー）、多田修平選手（住友電工）は、まだまだこれからという段階でしょう。</p><p>桐生選手は、予選で持ち味の中盤の加速力を見せていたましたが、メンタルがパフォーマンスに大きく影響する選手なので、長年のライバル・山縣選手と隣になって気合が入ったのかもしれませんね。逆に、決勝はそこまで気持ちが盛り上がり切らなかったのか、中盤の迫力は見られませんでした。それでも、予選と同じ10秒29にまとめたので、これからトップスピードが上がってくれば楽しみです。</p><p>山縣選手は、良くて10秒3台と思っていたので、条件を考えれば10秒48は妥当なところ。まずは復帰レースを元気に走れたことが、何よりの収穫なのではないでしょうか。多田選手もベースができてくれば、本来の走りを取り戻してくるでしょう。</p><p>彼らは６月上旬の日本選手権に向けて、自分の感覚、技術をしっかりと合わせる術を知っています。昨年から今年にかけて10秒１～２を出している選手たちが何人も出ていて、実績のある選手たちを脅かすような層の厚さが出てきてはいますが、まだまだ力の差を感じます。</p><p>彼らと勝負するには、やはり織田記念のような重要な大会で結果を残すことが大切。現状は、昨年のオレゴン世界選手権100mで7位に入賞したサニブラウン・アブデル・ハキーム選手（タンブルウィードＴＣ）の「一強」と言えます。日本選手権で戦う強さ、さらには世界で戦う強さを身につけるためには、これからの大会でレベルの高い勝負を何度も繰り広げ、高め合う必要があるでしょう。</p><p>5月3日の静岡国際200m、5月6日～7日の木南記念100m、200mでそういった選手がどれだけ出てくるかに注目です。</p><p>◎高平慎士（たかひら・しんじ）<br />富士通陸上競技部一般種目ブロック長。五輪に3大会連続（2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン）で出場し、北京大会では4×100mリレーで銀メダルに輝いた（3走）。自己ベストは100m10秒20、200m20秒22（日本歴代7位）</p>]]></content:encoded>


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