2026.11.03
◇第63回九州実業団毎日駅伝(11月3日/大分・佐伯中央病院陸上競技場~佐伯市屋内運動広場特設コース:7区間89.3km)
ニューイヤー駅伝の出場権を懸けた第63回九州実業団毎日駅伝が行われ、旭化成が4時間18分46秒の大会新記録で2年ぶり49回目の優勝を飾った。
就任2年目を迎えた三木弘監督は「まずはしっかりと勝てたことが収穫です」とうなずく。前半で主導権を握り、分厚い選手層をもって中盤以降で他を圧倒する。まさに“王者”たる継走を見せた選手たちに目を細めた。
勝因として挙げたのが、前半の若手たちだ。「4区の外国人選手も含め、入社1~3年目の選手たちがしっかりと流れを作ってくれました」(三木監督)
1区、2区は広島・世羅高の同期で、明大卒の森下翔太、青学大卒の塩出翔太のルーキーコンビが担当。森下がトップ・クラフティアと3秒差の2位でタスキをつなぐと、塩出がクラフティア、ひらまつ病院、西鉄との競り合いを抜け出し、トップに立った。最長18.3kmを区間2位。青学大で箱根駅伝3年連続8区区間賞に輝き、総合3連覇をけん引した実力を示した。
そして、入社2年目の山本歩夢が3区区間新の快走でリードを3秒から11秒に拡大。これを三木監督は「勝負を決めるような走りだった」と高く評価する。
4区のチェラル・ロジャース・キプロティッチは首位の座を死守し、15.5kmの5区では入社3年目の亀田仁一路が45分07秒の区間新。ここで2位との差を1分08秒とし、独走態勢を築き上げた。
残り2区間は茂木圭次郎、大六野秀畝のベテラン勢が締めくくり、盤石の継走で2年ぶりの九州王者に君臨。「ラスト3kmをしっかり走って、1秒でも後ろを離す」というテーマもきっちりと果たした。
2024年パリ五輪10000m代表の葛西潤、2週間前の東京レガシーハーフマラソンで1時間0分26秒の自己新を出した相澤晃、昨年の日本選手権5000m王者の井川龍人らも控える陣容は、実業団屈指を誇る。
来年正月のニューイヤー駅伝でも、狙うはもちろん「優勝です」と三木監督。最多26度の優勝を誇る名門として、「強いチームはたくさんありますが、力を伸ばせるように努力をして、万全に状態で当日に臨む。それに尽きます」と、2年ぶり日本一奪還を思い描いていた。
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