2026.11.02
◇第58回全日本大学駅伝(11月1日/愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮:8区間106.8km)
駅伝の学生ナンバーワンを決める全日本大学駅伝が行われ、早大が5時間3分31秒の大会新記録で16年ぶり6度目の優勝を果たした。
創価大は全日本大学駅伝で過去最高の3位に入った。前半は流れに乗れなかったものの、後半に底力を発揮。最終8区の山口翔輝(3年)が2人を抜き去り、初の表彰台をつかんだ。
「チームとして過去最高順位(4位)を上回ることが目標でしたので、3位はよく頑張ったと思います」。榎木和貴監督は選手たちの奮闘をたたえた。一方で「前半区間、3区までがうまく流れに乗れなかった。まだまだ修正すべきことがたくさんある」と課題も口にした。
1区の田村幸太(1年)は区間11位。2区の織橋巧(4年)は区間9位、3区の菅野元太(1年)も区間12位と苦戦した。しかし、4区の小池莉希(4年)が区間2位の快走で反撃を開始。出雲駅伝では最終6区で順位を3つ落とした日本人エースが、伊勢路で本来の力を発揮した。
「区間賞を取れなかったので、悔しさはあります。ただ、出雲からはだいぶ軌道修正できました。最後に3位でゴールできたのは、チームとして総合力が上がってきた証拠だと思います」
5区の村上遵世(1年)は区間8位と粘り、6区には榎木監督の甥・凜太朗(3年)が登場した。実はレースの約1週間前、榎木監督の父が亡くなっていた。
「凜太朗は昨年失敗をして、今年もう1回同じ区間でチャレンジしたいという思いで起用しました。おじいちゃんの思いまで背負って走るというところを彼に託したので、しっかりとその思いに応える走りができたと思います」
凜太朗は区間6位と力走。祖父の思いを胸に、粘り強くタスキをつないだ。
7区のスティーブン・ムチーニ(4年)は区間2位の快走を披露。5位まで浮上すると、最終8区の山口が猛烈な追い上げを見せる。
4位の駒大とは27秒差、3位の青学大とは35秒差でのスタート。序盤から駒大・新谷倖生(4年)、青学大・鳥井健太(4年)を上回るペースで押していくと、7.3kmで駒大を、10.1kmで青学大を抜く走りを見せた。
「山口の力であれば3位にギリギリ届くかなと思っていましたが、思いのほか早く抜いてくれました。昨年はシード争いで守りに入ってしまいましたが、今年は最初から攻めの走りをしてくれた」
榎木監督はアンカーの走りを絶賛した。一方で、優勝した早大、2位の國學院大とは依然として差がある。
「早稲田さんには、どんなに完璧に仕上げても勝てないような実力差を見せつけられました。ただ、箱根は別物。10区間、ハーフ以上の距離になりますので、我々の強さを見せられるようにしたい」
小池もライバルへの対抗心を燃やしている。「創価が一つ仕掛けて、早稲田に『ちょっとやばい』と思わせる展開にしたい。必ずその展開を箱根で見せます」そして個人目標を力強く宣言した。「区間賞、区間新、必ず取ります」
過去最高の3位は通過点に過ぎない。箱根駅伝では、「10時間41分58秒(各区間のチーム最高記録の合計タイム)の更新」を目標に掲げている創価大。伊勢路で見せた後半の強さを武器に、今度は優勝争いに切り込んでいく。
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