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2026.11.02

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圧勝劇で16年ぶりV早大 3冠王手にも「出雲も全日本もまったく違うレース」/全日本大学駅伝
圧勝劇で16年ぶりV早大 3冠王手にも「出雲も全日本もまったく違うレース」/全日本大学駅伝

16年ぶりの優勝を飾った早大の選手たち(26年全日本大学駅伝)

◇第58回全日本大学駅伝(11月1日/愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮:8区間106.8km)

駅伝の学生ナンバーワンを決める全日本大学駅伝が行われ、早大が5時間3分31秒の大会新記録で16年ぶり6度目の優勝を果たした。

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「優勝するためには大会記録を出さないと勝てないかなと思っています」

レース前日、早大の花田勝彦駅伝監督はこのように話しており、従来の大会記録(5時間6分47秒、2022年駒大)を上回る「5時間6分前後」をターゲットタイムに掲げていた。そして、蓋を開けてみれば、3分超更新する5時間3分31秒の大会新記録を打ち立てて、16年ぶり6回目の優勝を果たした。

全8区間中4区間で区間賞を獲得し、2位の國學院大にも3分34秒もの大差を付ける圧勝劇だった。

“令和の三羽烏”と称される1年生トリオ、本田桜二郎、増子陽太、新妻遼己を1〜3区に並べ、序盤からレースの主導権を握った。

1区を任された本田は、先頭と2秒差で中継。「区間賞を逃して悔しい思いもしたんですけど、優勝への流れを作る第一歩として最低限の走りはできた」と、自身に及第点をつけたように、1区の役割は十分に果たした。

そして、2区では、大学駅伝デビュー戦となった増子も続く。「桜二郎が良い位置で渡してくれたので、良いペースで走ることができました」。帝京大の楠岡由浩(4年)、駒大の鈴木大翔(1年)らと先頭争いを繰り広げながらも、最後は2人を突き放して、先頭を奪った。

直前に体調を崩し「万全な状態ではなかった」と言うが、それにもかかわらず、楠岡と区間賞を分け合っただけでなく、従来の区間記録を10秒も更新した。

そして、先頭でタスキを受けた新妻が、圧巻の走りを見せる。「前の区間と後ろの区間に安心できる選手たちが並んでいたので、いつも同様に安心して自分の走りができました」と振り返る。

快調に飛ばし、5年前にイェゴン・ヴィンセント(東京国際大/現・Honda)が打ち立てた区間記録を1秒上回り、増子に続き区間新記録を樹立。2位との差を1分14秒にまで広げ、独走態勢を築いた。

そして、後を託された“お兄ちゃん”たちも、ルーキーに負けない活躍を見せる。

ライバル校の指揮官たちも警戒していた鈴木琉胤(2年)は当日変更で5区に登場した。「正直差が開き過ぎていて、逆にちょっと怖いというか、どこまで自分が単独で行けるかなっていう気持ちもありました」そんな不安もなんのそのだった。

鈴木は、従来の区間記録を30秒も上回る区間新記録を打ち立てて、区間2位に1分03秒もの大差を付けて、ルーキーたちが作った貯金を倍以上に増やした。

長距離区間も盤石。7区の山口竣平(3年)は日本人トップの区間3位と好走する。

8区の工藤は、「私が走り出す頃には、本当に勝負がついているような段階で、本当に安全運転をするような形ではあったんですけども、後半の度会橋の定点以降で大きくペースアップできた」と、終盤に待ち受ける上り坂もものともせず、自身が昨年打ち立てた同区の日本人最高記録を34秒も更新し、決めポーズで優勝のフィニッシュテープを切った。

関東インカレなどで激戦を繰り広げてきたライバル、山梨学大のブライアン・キピエゴ(4年)のタイムをも上回って区間賞に輝き、「個人としてもチームとしても、ものすごい良い結果で終わることができた」と、自身も納得の走りを見せた。

まさに完勝と言うにふさわしいレースを見せて優勝を飾ったが、実は、1区を予定していた吉倉ナヤブ直希(3年)が出雲後に発熱したため今回は出走を見送るなど、当初の予定通りのオーダーを組めたわけではなかった。

それでも、危なげなく優勝を飾ったのは、4区に起用された小平敦之(4年)や6区の堀野正太(2年)が、きっちりとタスキをつないだことも大きかった。これまで課題としてきた中間層の底上げも、解決しつつあると言っていい。

これで、出雲に続き、学生三大駅伝2冠を果たした。

「世間的には“3冠”と言われていますけど、出雲も全日本も(箱根とは)まったく違うレースなので、そこはあまり意識していません」と花田監督は口にしているが、箱根も優勝争いの軸になるのは間違いないだろう。

文/和田悟志

◇第58回全日本大学駅伝(11月1日/愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮:8区間106.8km)駅伝の学生ナンバーワンを決める全日本大学駅伝が行われ、早大が5時間3分31秒の大会新記録で16年ぶり6度目の優勝を果たした。「優勝するためには大会記録を出さないと勝てないかなと思っています」レース前日、早大の花田勝彦駅伝監督はこのように話しており、従来の大会記録(5時間6分47秒、2022年駒大)を上回る「5時間6分前後」をターゲットタイムに掲げていた。そして、蓋を開けてみれば、3分超更新する5時間3分31秒の大会新記録を打ち立てて、16年ぶり6回目の優勝を果たした。全8区間中4区間で区間賞を獲得し、2位の國學院大にも3分34秒もの大差を付ける圧勝劇だった。“令和の三羽烏”と称される1年生トリオ、本田桜二郎、増子陽太、新妻遼己を1〜3区に並べ、序盤からレースの主導権を握った。1区を任された本田は、先頭と2秒差で中継。「区間賞を逃して悔しい思いもしたんですけど、優勝への流れを作る第一歩として最低限の走りはできた」と、自身に及第点をつけたように、1区の役割は十分に果たした。そして、2区では、大学駅伝デビュー戦となった増子も続く。「桜二郎が良い位置で渡してくれたので、良いペースで走ることができました」。帝京大の楠岡由浩(4年)、駒大の鈴木大翔(1年)らと先頭争いを繰り広げながらも、最後は2人を突き放して、先頭を奪った。直前に体調を崩し「万全な状態ではなかった」と言うが、それにもかかわらず、楠岡と区間賞を分け合っただけでなく、従来の区間記録を10秒も更新した。そして、先頭でタスキを受けた新妻が、圧巻の走りを見せる。「前の区間と後ろの区間に安心できる選手たちが並んでいたので、いつも同様に安心して自分の走りができました」と振り返る。快調に飛ばし、5年前にイェゴン・ヴィンセント(東京国際大/現・Honda)が打ち立てた区間記録を1秒上回り、増子に続き区間新記録を樹立。2位との差を1分14秒にまで広げ、独走態勢を築いた。そして、後を託された“お兄ちゃん”たちも、ルーキーに負けない活躍を見せる。ライバル校の指揮官たちも警戒していた鈴木琉胤(2年)は当日変更で5区に登場した。「正直差が開き過ぎていて、逆にちょっと怖いというか、どこまで自分が単独で行けるかなっていう気持ちもありました」そんな不安もなんのそのだった。鈴木は、従来の区間記録を30秒も上回る区間新記録を打ち立てて、区間2位に1分03秒もの大差を付けて、ルーキーたちが作った貯金を倍以上に増やした。長距離区間も盤石。7区の山口竣平(3年)は日本人トップの区間3位と好走する。8区の工藤は、「私が走り出す頃には、本当に勝負がついているような段階で、本当に安全運転をするような形ではあったんですけども、後半の度会橋の定点以降で大きくペースアップできた」と、終盤に待ち受ける上り坂もものともせず、自身が昨年打ち立てた同区の日本人最高記録を34秒も更新し、決めポーズで優勝のフィニッシュテープを切った。関東インカレなどで激戦を繰り広げてきたライバル、山梨学大のブライアン・キピエゴ(4年)のタイムをも上回って区間賞に輝き、「個人としてもチームとしても、ものすごい良い結果で終わることができた」と、自身も納得の走りを見せた。まさに完勝と言うにふさわしいレースを見せて優勝を飾ったが、実は、1区を予定していた吉倉ナヤブ直希(3年)が出雲後に発熱したため今回は出走を見送るなど、当初の予定通りのオーダーを組めたわけではなかった。それでも、危なげなく優勝を飾ったのは、4区に起用された小平敦之(4年)や6区の堀野正太(2年)が、きっちりとタスキをつないだことも大きかった。これまで課題としてきた中間層の底上げも、解決しつつあると言っていい。これで、出雲に続き、学生三大駅伝2冠を果たした。「世間的には“3冠”と言われていますけど、出雲も全日本も(箱根とは)まったく違うレースなので、そこはあまり意識していません」と花田監督は口にしているが、箱根も優勝争いの軸になるのは間違いないだろう。文/和田悟志

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