HOME 国内

2026.10.23

NEWS
競歩・池田向希の資格停止処分に対する不服申し立てで全面勝訴 無実証明、競技復帰へ
競歩・池田向希の資格停止処分に対する不服申し立てで全面勝訴 無実証明、競技復帰へ

池田向希(旭化成)

スポーツ仲裁裁判所(CAS)は10月23日、男子競歩の池田向希(旭化成)のドーピング規則違反に対する世界陸連(WA)の独立不正調査機関「アスレティックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」への控訴に対して「支持する」と発表した。CASは池田がアンチ・ドーピング規則違反を犯していないと裁定し、ただちに競技活動への復帰を認めると判決を下した。

池田は1998年5月3日生まれ、静岡県出身の28歳。男子20km競歩で東京五輪銀メダルを獲得している。今回の一連の流れは以下の通り。WAの独立不正調査機関AIUが23年6月~8月にかけて実施した血液検査値から、血液ドーピング(事前に採取した自身の血液を大会前に体内に戻すことで赤血球量を増やし、パフォーマンス向上を狙う方法)の疑いがあるとして、24年6月28日に指摘。池田サイドは7月24日にAIUへ弁明書を提出したが、11月1日にアンチ・ドーピング規則違反として正式に立件することと、解決されるまでの間の暫定的資格停止処分を下すと通知。これに対し、池田と旭化成は真っ向から否定し、11月15日には資格停止処分の取り消しを求める申し立てと、WA懲戒委員会の審問を求める書面を提出し、同30日にはアンチ・ドーピング規則違反立件に対する不服申し立てを行った。

広告の下にコンテンツが続きます

それでも、昨年2月の懲戒委員会の審問の結果、AIUの判断を覆すには至らず。2月14日に池田に対して、2023年6月20日以降の成績の取り消しと、2024年11月1日から4年間の資格停止処分という裁定が下り、池田のパリ五輪7位の成績も取り消されていた。

池田サイドは改めて完全否定し、旭化成は池田へのヒアリングと専門家による医学的見地から「池田選手のアンチ・ドーピング規則違反はないものと認識しており、今回の裁定については極めて遺憾です」と表明。昨年3月にCASに不服申し立ての提訴を行った。

当事者間による主張の交換の末、今年5月にスイス・ローザンヌのCAS本部において対面でもヒアリング。その後、両者から提出された主張や専門家の意見などを基に検証した。池田サイドが提出した証拠は「生理学的シナリオはもっともで、個人的な健康状態を含む異常を説明するための要因を立証している」「その説明を裏づける非常に広範囲の証拠が提出された。これは第一審のものよりも豊富かつ具体的であった」とし、池田の控訴が全面的に支持され、AIUの主張、決定が取り消された。これにより、池田の“無罪”と即時競技復帰の裁定が下された。なお、成績取り消しと資格停止処分も覆ることから、パリ五輪7位も維持されることになる。

スポーツ仲裁裁判所(CAS)は10月23日、男子競歩の池田向希(旭化成)のドーピング規則違反に対する世界陸連(WA)の独立不正調査機関「アスレティックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」への控訴に対して「支持する」と発表した。CASは池田がアンチ・ドーピング規則違反を犯していないと裁定し、ただちに競技活動への復帰を認めると判決を下した。池田は1998年5月3日生まれ、静岡県出身の28歳。男子20km競歩で東京五輪銀メダルを獲得している。今回の一連の流れは以下の通り。WAの独立不正調査機関AIUが23年6月~8月にかけて実施した血液検査値から、血液ドーピング(事前に採取した自身の血液を大会前に体内に戻すことで赤血球量を増やし、パフォーマンス向上を狙う方法)の疑いがあるとして、24年6月28日に指摘。池田サイドは7月24日にAIUへ弁明書を提出したが、11月1日にアンチ・ドーピング規則違反として正式に立件することと、解決されるまでの間の暫定的資格停止処分を下すと通知。これに対し、池田と旭化成は真っ向から否定し、11月15日には資格停止処分の取り消しを求める申し立てと、WA懲戒委員会の審問を求める書面を提出し、同30日にはアンチ・ドーピング規則違反立件に対する不服申し立てを行った。それでも、昨年2月の懲戒委員会の審問の結果、AIUの判断を覆すには至らず。2月14日に池田に対して、2023年6月20日以降の成績の取り消しと、2024年11月1日から4年間の資格停止処分という裁定が下り、池田のパリ五輪7位の成績も取り消されていた。池田サイドは改めて完全否定し、旭化成は池田へのヒアリングと専門家による医学的見地から「池田選手のアンチ・ドーピング規則違反はないものと認識しており、今回の裁定については極めて遺憾です」と表明。昨年3月にCASに不服申し立ての提訴を行った。当事者間による主張の交換の末、今年5月にスイス・ローザンヌのCAS本部において対面でもヒアリング。その後、両者から提出された主張や専門家の意見などを基に検証した。池田サイドが提出した証拠は「生理学的シナリオはもっともで、個人的な健康状態を含む異常を説明するための要因を立証している」「その説明を裏づける非常に広範囲の証拠が提出された。これは第一審のものよりも豊富かつ具体的であった」とし、池田の控訴が全面的に支持され、AIUの主張、決定が取り消された。これにより、池田の“無罪”と即時競技復帰の裁定が下された。なお、成績取り消しと資格停止処分も覆ることから、パリ五輪7位も維持されることになる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2026.10.23

競歩・池田向希の資格停止処分に対する不服申し立てで全面勝訴 無実証明、競技復帰へ

スポーツ仲裁裁判所(CAS)は10月23日、男子競歩の池田向希(旭化成)のドーピング規則違反に対する世界陸連(WA)の独立不正調査機関「アスレティックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」への控訴に対して「支持する」と […]

NEWS 城西大、大東大、名城大が「3強」形成!地元・東北福祉大、立命大、大阪学大らが虎視眈々/全日本大学女子駅伝

2026.10.23

城西大、大東大、名城大が「3強」形成!地元・東北福祉大、立命大、大阪学大らが虎視眈々/全日本大学女子駅伝

第44回全日本大学女子駅伝は、10月25日(日)に宮城県仙台市の弘進ゴムアスリートパーク仙台(仙台市陸上競技場)をスタート・フィニッシュとする6区間38.0kmで開催される。 前回8位までに入った城西大、大東大、名城大、 […]

    NEWS 連戦なんの!後藤大樹が300mHで今季“6つ目”のタイトル「いつもより突っ込んでみた」/U18大会

    2026.10.23

    連戦なんの!後藤大樹が300mHで今季“6つ目”のタイトル「いつもより突っ込んでみた」/U18大会

    ◇第20回U18・第57回U16陸上競技大会(2026年10月23日~25日/三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場)1日目 U18大会の1日目、男子300mハードルが行われ、400mハードル高校記録保持者の後藤大樹(洛南 […]

    NEWS 全日本大学駅伝中継スペシャルサポーターに&TEAMのKが就任! 「気持ちのリレーが一人で走るレースと違う魅力」

    2026.10.23

    全日本大学駅伝中継スペシャルサポーターに&TEAMのKが就任! 「気持ちのリレーが一人で走るレースと違う魅力」

    テレビ朝日は10月23日、11月1日に生中継する第58回全日本大学駅伝の中継スペシャルサポーターに9人組グローバルグループ「&TEAM」のKが就任すると発表した。 Kは長距離選手として高校では強豪校の一員として活躍。昨年 […]

    NEWS 平田キトゥン奈桜実が150mで驚愕の17秒57!!中学1年生が「今季世界24位」の激走「めっちゃうれしい」/U18・16大会

    2026.10.23

    平田キトゥン奈桜実が150mで驚愕の17秒57!!中学1年生が「今季世界24位」の激走「めっちゃうれしい」/U18・16大会

    ◇第20回U18・第57回U16陸上競技大会(2026年10月23日~25日/三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場) 1日目 U18・U16大会の1日目にU16女子150m決勝が行われ、中1の平田キトゥン奈桜実(大手前丸 […]

      SNS

      Latest Issue 最新号最新号

      2026年11月号 (10月14日発売)

      2026年11月号 (10月14日発売)

      アジア大会総特集
      駅伝プレビュー

      page top