◇第80回国民スポーツ大会・陸上競技(10月15~19日/青森・新青森県総合運動公園陸上競技場)2日目
あおもり国民スポーツ大会・陸上競技の2日目に少年男子A100m決勝が行われ、松下碩斗(静岡・静岡高)が大会新、セカンドベストの10秒15(+0.4)で優勝した。
昨年は少年B100mを10秒35の大会新で制覇。松下は、そこからの1年の成長を示すレースを見せた。
「スタートをしっかり入って、そこから中間の走りにつなげることを意識してきました」。その言葉通り、「抜群に決まった」スタートから身体を起こす段階で早くもトップ争い。そこから中間疾走で力強く抜け出した。
そこからは「スタートで地面を押した分をそのまま跳ね返して、加速していくことを考えて走りました」。昨年のインターハイを10秒00の高校新で制した清水空跳(石川・星稜高)、インターハイ2位の片山瑛太(千葉・市船橋高)、同3位の佐藤快衛(埼玉・西武文理高)らの追い上げを許さないどころか、グングンと突き放す。「力みなく、いい走りができました」と松下は振り返った。
これでインターハイ、高校歴代3位タイの10秒11を叩き出したU20日本選手権に続いて、3つ目の高校タイトルを獲得。「インターハイの優勝から始まって、U20で調子をうまく上げることができて、上り調子で来ることができています」と胸を張る。
昨年12月に日本陸連ダイヤモンドリーグNextageに認定された逸材は、「来シーズンに向けてケガをしないように、冬季を頑張りたい」と力強く語った。
フィニッシュ後は、笑顔で清水と抱き合うシーンも見られた。「偉大な記録を出されている清水選手と一緒の走るのは初めて。本当に素晴らしい選手と一緒に走ることができて幸せでした」と松下。今季はケガに苦しんだ清水だが、大記録を打ち立てた昨年の姿に多くの選手たちが刺激を受けた。その1人である1学年下の松下が、今季は大躍進。高校スプリント界は、切磋琢磨の流れが生まれている。
清水も10秒34で2位。日本選手権やU20世界選手権などシニアや世界の舞台を目指したシーズンは苦しい歩みを強いられたが、全国の舞台の決勝をしっかりと走り切り、新たなステージに上がる来季に弾みをつけた。3位は佐藤で10秒38だった。
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