2026.10.16
ニューバランスは10月16日、男子中距離のクレイ・アーロン竜波(JAL)とアスリート契約を締結したことを発表した。
同日に開催された「東京レガシーハーフEXPO 2026」内で発表会が行われ、クレイは「ニューバランスとともに世界の舞台を目指していけることが本当にうれしく思いますし、光栄です」と喜びを語った。
この日は同じニューバランスからサポートを受ける女子中長距離の田中希実(豊田自動織機)、長門俊介・順大駅伝監督とのトークセッションにも参加。陸上を始めた中学の頃は同社のシューズを着用していたそうで、契約に至った経緯として「走ることだけじゃなく、それぞれの個性を尊重してくれるイメージが強い」ことを理由に挙げた。
シューズのカラーは「海の近くで育ったので」と青系が好きだと明かし、「踵のがしっかりと安定していることと、指先で地面をつかみたいのでつま先は少し余裕があるほうがいい」とシューズ選びもポイントも口にする。
神奈川・相洋高では800mでインターハイ2連覇、3年だった2019年には日本選手権で1分46秒59の当時高校新をマークし、同種目史上初の高校生優勝を成し遂げた。その後、米国へと渡り、テキサスA&M大、ペンシルベニア州立大大学院に座席して自らを高めるチャレンジを続けている。
イベント内で、田中が海外で経験を積むことの大切さとして「海外選手のギラギラとしたエネルギーに負けるところもある。マイペースを見つけていくことが大事」と話していたが、クレイはそれについて「米国では勝という意識をすごく感じる。その中で、自分もそういう気持ちが強くなってきました」とうなずく。加えて、「身長がすごく高い選手もいるし、ストラインドが非常に大きい選手もいる。いろいろな走り方をする選手たちの中でもまれる経験をして、自信がついてきた」と言葉に力を込めた。
今後はペンシルベニア州立大で指導を受けたライアン・フォスター・コーチに引き続き師事する予定。フォスター・コーチが新たな拠点とするアラバマ州でトレーニングを重ねていくという。
「コロナ禍の中で1人での出国だった」というテキサスA&M大時代は思うような結果が残せず、「陸上競技をやめそうになった」。それでも、「応援してくれる人がいて、あきらめてはダメだと思った。悔いのないようにやろう」と決意したペンシルベニア州立大で、世界室内選手権800m4位、タイムも日本歴代2位の1分44秒32にまで短縮。そして10月にJAL入社、さらに新たなサポートを得て、「陸上を全力でやれるようにサポートしてもらえることが本当にうれしくて、身体が持つまで全力でやりたい」と語る。
来季から、世界を目指して新たな挑戦が始まる。「有酸素トレーニングで土台を作って、1月、2月のインドアやロードレースに向けてスピードを入れながら作っていきたい」とクレイ。ニューバランスが掲げる『Run your way. 見つけよう、あなたの道を』を体現し、「結果も求めるけど、その過程を楽しむことが大切。自分らしく走りたい」と力強く語り、再び米国へと渡る。
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