2026.09.30
高校では悩んだ末に陸上部へ
愛知県愛西市出身。小学4年生から中学3年生までは野球をしていた。その中で中学の特設陸上部に参加し、地元の駅伝大会にも出場したことがあり、陸上とは決して無縁ではなかったという。
本格的に競技を始めたのは津島東高に入学してから。中学時代に顧問の荻久保吉隆先生が指導するクラブチームの練習会に、陸上経験者だった父・嘉久さんに連れられて数回参加したのがきっかけだった。
当時は乗り気ではなく、高校では野球部かバドミントン部に入りたいと思っていたものの、「野球部は坊主にするのが嫌ですし、バドミントン部はなかったので……」。陸上部に入部することになる。ちなみに野球部は水野が入学してから髪型が自由になったそうだ。
津島東高は公立だったが、「顧問の先生がちゃんとした方で、私立のような空気感でやる部活でした」と振り返る。適性を見出され、800mと1500mをメインに取り組むようになった。3年生の時には1500mでインターハイ5位入賞。全国都道府県対抗男子駅伝の愛知県代表にも選ばれ、4区14位の結果を残している。
「自分がインターハイに行く未来もあまり見えていなかったですし、まさか入賞までいけるとは思ってなかったので、顧問の先生がすごいなと感じました。インターハイで入賞してから陸上のモチベーションも上がりました」と自身も驚きの成長を遂げた3年間。1、2年生で土台を作り、3年生でトップ選手に追いつくという荻久保先生の指導方針が水野には合っていた。
「箱根駅伝は夢見ていましたが、自分の得意種目は1500mだと思いました」と、自分の個性を伸ばすために関西の立命大に進学。1500mと5000mをメインに取り組みながら、10000mの距離にも対応できるようになり、ここまで着実に実力を伸ばしている。
全日本大学駅伝は地元への凱旋レースとなる。「知り合いも応援に来やすいところかなと思います」と地元での大会を心待ちにしている。
希望区間は1区。昨年は九州の志學館大・中村晃斗(現4年)が区間賞を獲得しており、その再現を狙う。
「関東以外でも1区で区間賞を取れる可能性を中村さんが見せてくれたので、自分も区間賞を取って、色んな人に見てもらいたいと思っています」
その先に見据えるのが世界の舞台。現時点では1500mで勝負することを考えている。「4年生には世界で戦えるくらいのタイムを出したいと思っています」と、掲げる目標は高い。全日本でその可能性を感じさせる走りを披露してみせる。

9月の日本インカレ5000mで5位に入った水野
◎みずの・そうや/2006年10月17日生まれ、愛知県出身。佐屋中→津島東高→立命大。自己記録1500m3分41秒78、5000m13分57秒28、10000m29分20秒68
文/馬場 遼
立命大の水野颯也[/caption]
学生長距離Close-upインタビュー
水野颯也 Mizuno Soya 立命大2年「月陸Online」限定で大学長距離選手のインタビューをお届けする「学生長距離Close-upインタビュー」。62回目は、立命大の水野颯也(2年)をピックアップする。6月の全日本大学駅伝関西地区選考会では最終4組で1着となり、チームの2年ぶりとなる本戦出場に貢献。9月の日本インカレでは1500m3位、5000m5位と2種目で関東勢を除いた最上位となった。自慢のスピードを武器に関東の有力選手とも遜色ない実力の持ち主。11月の全日本大学駅伝でも快走が期待される水野にこれまでの競技人生の道のりや今後の目標を聞いた。日本インカレで2種目入賞
昨年11月には5000mで13分57秒28をマークしている立命大の水野颯也(2年)だが、今季はさらに飛躍のシーズンとなった。5月の関西インカレでは5000m優勝、1500m2位の好結果を残す。6月の全日本選考会で立命大は苦戦を強いられ、3組を終えた時点で5位。4位まで与えられる本戦出場権を手にするには4組で貯金を作ることが必須だった。「10000mは2回目で緊張というか、不安要素しかなかったですけど、自分が行くしかないという気持ちもあったので、うまく走れたと思います」。序盤からレースを引っ張り、後半からは一人旅に持ち込む。29分20秒68の好タイムで2着の選手に20秒以上の大差をつけ、4位に滑り込む原動力となった。「1500mは中距離系の選手も強いですけど、持久系の選手が良いタイムを持っているので、自分の持久力をしっかり選考会で感じることができました」と、自身の走りに手応えを感じていた。その後も好調をキープする。7月のホクレン・ディスタンスチャレンジ千歳大会では1500mで3分41秒78の自己記録をマーク。「もう少し良いタイムが出たんじゃないかなとは思っていたんですけど、欲張らずに自分の今出せる力を確認できたのは良かったと思います」と手応えを感じていた。そして、9月の日本インカレでも存在感を見せる。優勝を狙っていた1500mは望んでいたハイペースにならなかったが、ペース変動の激しい展開にしっかり対応。5000mでは2000m以降にペースが上がる中で、「大きくペースを落とさずに耐えきることができました」と単独走でも粘り切り、最後まで5位をキープした。「関東の選手とあまり戦う機会がなかったので、自分の勝負強さを2年生の段階で感じられたのは良かったと思います」と振り返った水野。「なぜか練習ではできないことも試合になるとできるのが自分の強みです」と、“天性”の勝負強さを全国の舞台でも証明するかたちとなった。高校では悩んだ末に陸上部へ
愛知県愛西市出身。小学4年生から中学3年生までは野球をしていた。その中で中学の特設陸上部に参加し、地元の駅伝大会にも出場したことがあり、陸上とは決して無縁ではなかったという。本格的に競技を始めたのは津島東高に入学してから。中学時代に顧問の荻久保吉隆先生が指導するクラブチームの練習会に、陸上経験者だった父・嘉久さんに連れられて数回参加したのがきっかけだった。当時は乗り気ではなく、高校では野球部かバドミントン部に入りたいと思っていたものの、「野球部は坊主にするのが嫌ですし、バドミントン部はなかったので……」。陸上部に入部することになる。ちなみに野球部は水野が入学してから髪型が自由になったそうだ。津島東高は公立だったが、「顧問の先生がちゃんとした方で、私立のような空気感でやる部活でした」と振り返る。適性を見出され、800mと1500mをメインに取り組むようになった。3年生の時には1500mでインターハイ5位入賞。全国都道府県対抗男子駅伝の愛知県代表にも選ばれ、4区14位の結果を残している。「自分がインターハイに行く未来もあまり見えていなかったですし、まさか入賞までいけるとは思ってなかったので、顧問の先生がすごいなと感じました。インターハイで入賞してから陸上のモチベーションも上がりました」と自身も驚きの成長を遂げた3年間。1、2年生で土台を作り、3年生でトップ選手に追いつくという荻久保先生の指導方針が水野には合っていた。「箱根駅伝は夢見ていましたが、自分の得意種目は1500mだと思いました」と、自分の個性を伸ばすために関西の立命大に進学。1500mと5000mをメインに取り組みながら、10000mの距離にも対応できるようになり、ここまで着実に実力を伸ばしている。全日本大学駅伝は地元への凱旋レースとなる。「知り合いも応援に来やすいところかなと思います」と地元での大会を心待ちにしている。希望区間は1区。昨年は九州の志學館大・中村晃斗(現4年)が区間賞を獲得しており、その再現を狙う。「関東以外でも1区で区間賞を取れる可能性を中村さんが見せてくれたので、自分も区間賞を取って、色んな人に見てもらいたいと思っています」その先に見据えるのが世界の舞台。現時点では1500mで勝負することを考えている。「4年生には世界で戦えるくらいのタイムを出したいと思っています」と、掲げる目標は高い。全日本でその可能性を感じさせる走りを披露してみせる。[caption id="attachment_131366" align="alignnone" width="800"]
9月の日本インカレ5000mで5位に入った水野[/caption]◎みずの・そうや/2006年10月17日生まれ、愛知県出身。佐屋中→津島東高→立命大。自己記録1500m3分41秒78、5000m13分57秒28、10000m29分20秒68文/馬場 遼RECOMMENDED おすすめの記事
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