◇第20回アジア大会・陸上競技(9月23~29日/愛知県名古屋市・パロマ瑞穂スタジアム)5日目
名古屋アジア大会の5日目に男子十種競技後半が行われ、丸山優真(住友電工)がセカンドベストの8123点をマークし、日本勢2大会ぶり金メダルに輝いた。
「優勝だけを考えてやってきたので、達成できて本当にうれしく思います」。前回は銅メダルだった丸山にとっては念願。日本勢としては14年インチョン大会、18年ジャカルタ大会を連覇した右代啓祐以来、史上6人目の「キング・オブ・アスリート」の称号を手にし、誇らしげに胸を張った。
当初は、自身が今年4月に出した日本記録(8321点)の更新も目標に置いていた。だが、右肘を痛めた影響で勝負に徹した。
初日を4188点の3位で折り返した丸山。2日目は110mHを14秒00で滑り出すと、円盤投44m21を経て、棒高跳で5m10をクリア。ここで941点を獲得し、待望の首位に立つ。特に、雨の中での棒高跳自己タイは「良い収穫でした」。
やり投は「やっぱり痛い」と47m29にとどまったが、「最低限抑えられたので良かった」。最終種目の1500mは大声援の中で駆け抜けた。「集中していたけど耳に入るぐらいの大歓声の中で走れたのは、すごくうれしく思います」。4分33秒92の2着でフィニッシュし、追いすがる陳興華(中国)を111点差で振り切った。
大阪・信太高では八種競技でインターハイ優勝、高校記録樹立。日大では胸椎分離症をわずらって長くリハビリ生活を送ったが、それを乗り越え、23年にアジア選手権優勝、ブダペスト世界選手権出場を果たした。
初の8000点超えは2024年(8021点)。その後も記録を伸ばし、今年ついに日本記録保持者となった。アジアの頂点に立ち、次は世界へと視線を上げる。「しっかりと準備して、来シーズンを迎えたい」と気持ちを新たにしていた。
奥田啓祐(ウィザス)は7230点で7位。長年、脛に疲労骨折の影響を抱えていたが、棒高跳の試技中に「(脛の部分が)へこんでしまった」という。その状態でも最後まで競技を続け、「悔しいけど、日本のみなさんのお陰で2日間やり抜くことができました」と振り返った。
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