◇第36回関西学生対校女子駅伝(9月26日/兵庫・神戸しあわせの村)
第44回全日本大学女子駅伝関西地区選考会を兼ねた第36回関西学生対校女子駅伝が6区間36.2kmで行われ、大阪学大が2時間2分33秒で6度目の優勝を大学史上初となる3連覇で飾った。
1区(6.9km)の本田心七海(3年)は先頭の大阪芸大と40秒差の5位とやや出遅れたが、2区(3.3km)の遠藤瑞季(2年)が区間賞の走りで順位を2位に上げ、大阪芸大との差も26秒差に詰める。
「3区で並ぶ、もしくは逆転する」と弘潤一監督は事前にレースプランを思い描いていた。3区(6.5km)には3月の日本学生女子ハーフマラソンを制している実力者の山田祐実(2年)を配置。ここでレースを優位に進めたかったが、区間7位と苦戦して、トップと50秒差の3位に後退する。
4区(6.5km)では水野花音(1年)が区間賞の走りを見せた関大が首位に浮上。大阪学大は佐内瑞希(3年)が区間3位と追い上げることはできず、5区にタスキが渡った時点で関大と1分7秒差がついていた。
アンカーを託された千葉妃華(4年)は「正直、3連覇は厳しいと思っていました」と振り返る。
悪い流れを断ち切ったのが5区(6.5km)の古澤由奈(2年)。「前と差を詰めることだけを意識して、最初から積極的な走りをしました」と追い上げを見せると、大阪芸大をかわして順位を2位に上げる。区間新記録となる21分35秒の快走で、関大との差を16秒にした。
これで主将の千葉も奮起。「突っ込んで、ペースは何も考えずに前だけを追っていこうという風に走りました」と後輩に負けじと果敢な走りで関大を猛追する。
後半に入ったところで関大の新山心友(4年)に追いつくと、「相手より自分の方が動きは良いと感じたので、追い抜かしてそのまま自分のペースでいこうと思いました」と後ろにつくことなく逆転。そのままリードを広げ、3連覇のフィニッシュテープを切った。
「長い距離が走れる層の厚さ」を勝因に挙げた弘監督。昨年から5区の距離が3.3kmから6.5kmに延長され、2区以外は6.5km以上となっている。その中で後半区間にも力のある選手を配置できたことが3連覇につながった。
勝てたことを評価しつつも指揮官は「試合っぷりが大人しい」と選手たちに奮起を促す。全日本では12年連続シード権獲得と安定感を見せているものの、ここ3年はすべて6位。「結果は4番でも5番でも良いですけど、1号車に映るレースをしてほしい。そういう試合を続けていけば、全国を制する時が出てくると思っています」と弘監督は頂点への道筋を思い描く。
「全日本では優勝が目標。最低でも3位以内」と目標を語る千葉。過去最高順位の3位を上回る準備をこれからの1ヵ月で整えていく。
全日本大学女子駅伝はシード権を持つ大阪学大と立命大を除く上位3校に出場権が与えられる。6区途中まで先頭を走った関大は大阪学大と18秒差の2位で19年連続19回目、序盤からレースを引っ張った大阪芸大は2時間3分22秒の3位で2年連続13回目の全日本出場権をそれぞれ獲得した。
一昨年の全日本大会を制している立命大は2時間4分43秒で4位。最終6区で関西外大を逆転した佛教大が2時間5分58秒の5位に滑り込み、4年ぶり22回目の全日本出場を果たした。
第44回全日本大学女子駅伝は10月25日、宮城県仙台市の弘進ゴムアスリートパーク仙台を発着とする6区間38kmで行われる。
文/馬場 遼
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