◇第20回アジア大会・陸上競技(9月23~29日/愛知県名古屋市・パロマ瑞穂スタジアム)4日目
名古屋アジア大会の4日目の午後セッションに男子400m決勝が行われ、中島佑気ジョセフ(富士通)が45秒22で銅メダルを獲得した。
日本勢としては、前回銀の佐藤拳太郎(富士通)に続いて2大会連続のメダル獲得。だが、中島に笑顔はない。
「悔しいというか、ちょっと情けない気持ちでいっぱいです」
目指していたのは1986年の髙野進以来、日本勢40年ぶりの金メダルを「当たり前に取ること」と、自身の日本記録44秒44を更新すること。「その理想には程遠い結果になってしまいました」と肩を落とした。
それでも、アクシデントの中で立て直し、つかんだ価値あるメダルでもある。前日の予選は45秒53の2着通過。だが、その時点で体調不良があったという。決勝も、前半から動きにキレを欠いていた。
だが、昨年の東京世界選手権に続いての自国でのビッグゲームに、「スタジアムに入場した時など、本当にものすごい歓声をいただき、パワーをいただきました」。地元の応援を力に変え、持ち味の終盤でメダル争いに割って入り、世界選手権6位入賞者としての意地を示した。
今季は6月の日本選手権で2年ぶり3回目の優勝を飾り、8月にはダイヤモンドリーグ・チューリヒ大会(ノンDL種目)でサードベストタイの44秒62をマークするなどさらに力をつけた。初開催の世界アルティメット選手権にも出場。「日本記録を更新できれば間違いなく勝てる」と自信を持って臨んだはずだった。
この悔しさは、世界の舞台で返す。「いい結果が続く年ではなかったけど、この反省を踏まえて来年に向けて全力を尽くしたい」。中島はそう言葉に力を込めた。
林申雅(筑波大)も45秒77で6位に入った。
9月の日本インカレで右ふくらはぎを痛めた中だったというが、「自分はスピードを生かして後半に粘るスタイル」と9レーンから積極的に飛ばす。
「後半は全然動かなかった」と振り返るものの、初のアジア大会で入賞。今季は6月に日本人5人目の44秒台(44秒98)をマークするなど成長を遂げ、アジアの舞台で奮闘した。
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