◇第20回アジア大会・陸上競技(9月23~29日/愛知県名古屋市・パロマ瑞穂スタジアム)4日目
名古屋アジア大会の4日目の午後セッションに男子三段跳が行われ、宮尾真仁(東洋大)が日本歴代9位の16m77(+0.9)で日本勢24年ぶりのメダルとなる銀メダルを獲得した。
雨中のスタジアムに爽やかな笑顔が弾けた。今季好調を維持してきた宮尾が、大舞台で大きな輝きを放った。
「17mを出して優勝したい」と臨んだ試合。今季、ずっと課題としていた1回目はファウルで「少し焦りましたが、ここは冷静にしないといけない」と動じない。
2回目で16m04(-0.1)と記録を残すと、迎えた3回目は「助走は良かったですが、跳躍自体はあまり行った感じはしませんでした」と振り返るも16m77(+0.9)をマーク。「自己ベストまで行ってると思いませんでした」と結果を知ると、飛び跳ねて喜んだ。
4回目は直前で3位の選手が試技を終えて途中棄権。宮尾は以降をパスし、銀メダルが舞い込んできた。しかし、4回目以降はケイレンもあったといい、「トップ8の舞台で勝負できなかったことが悔しいです」と複雑な胸中を明かす。
京都・洛南高では16m13の高校記録をマークし、ポテンシャルを秘める大器として大学1年時にはU20アジア選手権で金メダルも獲得。しかし、その後は記録が伸びない苦しい期間が続き、大学3年目には「陸上が楽しくない」と思う期間も続いた。
しかし、昨年10月にアレックス・スチュワート氏が東洋大のコーチに就任。三段跳に特化したトレーニングを重ねたことで止まっていた時間が動き出す。
今季は4月の日本学生個人選手権で3年ぶり自己記録を1cm更新する16m39をマークすると、初優勝した日本選手権16m64まで飛躍。初のシニア代表でも揺るがずに、自己ベストでメダルを獲得したことに価値がある。
「本当に自分の飛躍の年になったので、無駄にせずに来年以降につなげられたらと思います」。長いトンネルを抜けた22歳が、ここからさらなる進化を遂げていく。
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