HOME 国内、日本代表

2026.09.25

諸田実咲が棒高跳アジア女王に!4m55の日本新「今季一番の目標を達成できた」/名古屋アジア大会
諸田実咲が棒高跳アジア女王に!4m55の日本新「今季一番の目標を達成できた」/名古屋アジア大会

諸田実咲(26年名古屋アジア大会)

◇第20回アジア大会・陸上競技(9月23~29日/愛知県名古屋市・パロマ瑞穂スタジアム)3日目

名古屋アジア大会の3日目の午後セッションに女子棒高跳の決勝が行われ、諸田実咲(アットホーム)が日本新の4m55をクリアし、同種目日本勢初の金メダルを獲得した。

広告の下にコンテンツが続きます

「今シーズンは一番の目標にしてきたアジア大会の優勝この大会で優勝を達成できて、すごくうれしい気持ちでいっぱいです」

アジアの新女王は、そう誇らしげに語った。

前回は当時日本新の4m48で銀メダルを獲得していた諸田。跳び始めの4m00は「最初は動きが良くなくて」1度バーを落としたが、「修正していってどんどん良くなってきました」。4m15、4m25はいずれも1回でクリア。この時点で2大会連続のメダルを確定させる。

ここからはアジア記録(4m73)を持つ牛春格(中国)との一騎打ち。諸田は4m35を2度目、4m45を1回で成功。牛春格は4m25、4m40、4m50を悠々と越えていく。

勝負が大きく分けたのが4m55。「とにかく自分に集中していました」という諸田は、助走を中心に徐々に重ねてきた修正の意識がピタリとはまり出す。9月12日の全日本実業団対抗選手権で出したばかりの日本記録4m51を4㎝上回る高さ。これを2回目にクリアした。

この高さをパスしていた牛春格は4m60の跳躍が一変した。明らかにプレッシャーがかかったように高さが出ず、2度失敗。追い詰められた3回目もバーを落とした。

この時点で、諸田の“快挙”が確定。98年バンコク大会から始まったこの種目の中国勢連覇を「7」で止め、歴代優勝者に日本の名を始めて刻んだ。

昨年5月のアジア選手権で、強風にあおられてバランスを崩し、助走路に落下。両手骨折の重傷を負った。それでも、初の世界挑戦だった9月の東京世界選手権のピットに立っている。

大ケガを乗り越え、今季は5月の木南記念で4m50の日本新をマークすると、全日本実業団を含めてこれで今季3度目の日本新。扱うポールのレベルも確実にアップし、「地力がついている」ことを実感している。

優勝が決まった後も、4m61に果敢に挑戦。牛春格「4m60を跳んでくる」と集中力を欠かさなかった面はあるが、クリアはならなかったものの「優勝が決まってからも絶対に跳びに行くという気持で最後まで試合ができました」。

群馬・大泉南中で3m81の当時中学最高をマークし、太田女高、中大と常に同世代のトップを走り続けてきた諸田。アジアの頂点に立ったが、「これ(4m55)をコンスタントに飛んで、自己ベストを4m60オーバーや4m70に乗せないと世界とは戦えません」と満足する様子はない。

世界を見据え、さらなる高いバーに挑んでいく。

◇第20回アジア大会・陸上競技(9月23~29日/愛知県名古屋市・パロマ瑞穂スタジアム)3日目名古屋アジア大会の3日目の午後セッションに女子棒高跳の決勝が行われ、諸田実咲(アットホーム)が日本新の4m55をクリアし、同種目日本勢初の金メダルを獲得した。「今シーズンは一番の目標にしてきたアジア大会の優勝この大会で優勝を達成できて、すごくうれしい気持ちでいっぱいです」アジアの新女王は、そう誇らしげに語った。前回は当時日本新の4m48で銀メダルを獲得していた諸田。跳び始めの4m00は「最初は動きが良くなくて」1度バーを落としたが、「修正していってどんどん良くなってきました」。4m15、4m25はいずれも1回でクリア。この時点で2大会連続のメダルを確定させる。ここからはアジア記録(4m73)を持つ牛春格(中国)との一騎打ち。諸田は4m35を2度目、4m45を1回で成功。牛春格は4m25、4m40、4m50を悠々と越えていく。勝負が大きく分けたのが4m55。「とにかく自分に集中していました」という諸田は、助走を中心に徐々に重ねてきた修正の意識がピタリとはまり出す。9月12日の全日本実業団対抗選手権で出したばかりの日本記録4m51を4㎝上回る高さ。これを2回目にクリアした。この高さをパスしていた牛春格は4m60の跳躍が一変した。明らかにプレッシャーがかかったように高さが出ず、2度失敗。追い詰められた3回目もバーを落とした。この時点で、諸田の“快挙”が確定。98年バンコク大会から始まったこの種目の中国勢連覇を「7」で止め、歴代優勝者に日本の名を始めて刻んだ。昨年5月のアジア選手権で、強風にあおられてバランスを崩し、助走路に落下。両手骨折の重傷を負った。それでも、初の世界挑戦だった9月の東京世界選手権のピットに立っている。大ケガを乗り越え、今季は5月の木南記念で4m50の日本新をマークすると、全日本実業団を含めてこれで今季3度目の日本新。扱うポールのレベルも確実にアップし、「地力がついている」ことを実感している。優勝が決まった後も、4m61に果敢に挑戦。牛春格「4m60を跳んでくる」と集中力を欠かさなかった面はあるが、クリアはならなかったものの「優勝が決まってからも絶対に跳びに行くという気持で最後まで試合ができました」。群馬・大泉南中で3m81の当時中学最高をマークし、太田女高、中大と常に同世代のトップを走り続けてきた諸田。アジアの頂点に立ったが、「これ(4m55)をコンスタントに飛んで、自己ベストを4m60オーバーや4m70に乗せないと世界とは戦えません」と満足する様子はない。世界を見据え、さらなる高いバーに挑んでいく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.10.11

札幌山の手が3年連続男女V!東海大北海道が3年連続地区代表、旭川龍谷が復活/北海道高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた都道府県大会のトップを切って、北海道高校駅伝が10月11日、網走市の網走スポーツトレーニングフィールド特設コースで行われ、男子(7区間42.195km)、女子(5区間21.0975km)ともに […]

NEWS 不屈の女王・ヘンプヒルが5698点 3度目の手術乗り越え「まだ選手として死んでいない」

2026.10.11

不屈の女王・ヘンプヒルが5698点 3度目の手術乗り越え「まだ選手として死んでいない」

長野オータム・トライアル2026が10月10、11日に、長野・松本平広域公園陸上競技場で行われ、女子七種競技でヘンプヒル恵(アトレ)が今季日本リスト2位となる5698点をマークした。 2028年に国民スポーツ大会を控え、 […]

NEWS 女子4×400m・立命大が2連覇!目標の「3冠」達成 4年生・児島柚月が託した「経験」と「思い」/日本選手権リレー

2026.10.11

女子4×400m・立命大が2連覇!目標の「3冠」達成 4年生・児島柚月が託した「経験」と「思い」/日本選手権リレー

◇第110回日本選手権リレー(10月10、11日/東京・国立競技場)2日目 リレー日本一を懸けた第110回日本選手権リレーの2日目に女子4×400mリレー決勝が行われ、立命大が3分36秒12で2連覇を飾った。 広告の下に […]

NEWS 國學院大・前田康弘監督「盤石の区間配置で3連覇に挑戦」 中大は当日変更しない方針/出雲駅伝

2026.10.11

國學院大・前田康弘監督「盤石の区間配置で3連覇に挑戦」 中大は当日変更しない方針/出雲駅伝

◇第38回出雲駅伝(10月12日/6区間45.1km:島根・出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドームフィニッシュ) 学生駅伝シーズンの幕開けを告げる出雲駅伝を翌日に控え、國學院大、早大、中大、駒大、アイビーリーグ選抜の各監 […]

NEWS 【大会結果】第110回日本選手権リレー(2026年10月10日~11日)

2026.10.11

【大会結果】第110回日本選手権リレー(2026年10月10日~11日)

【大会結果】第110回日本選手権リレー(2026年10月10日~11日/東京・国立競技場) ●男子4×100mR 1位 東洋大 38.45=学生タイ、大会新 2位 中大 38.49=大会新 3位 大東大 38.66=大会 […]

    SNS

    Latest Issue 最新号最新号

    2026年10月号 (9月14日発売)

    2026年10月号 (9月14日発売)

    アジア大会総展望
    山口全中&日本インカレ
    サウェ特集

    page top