◇第20回アジア大会・陸上競技(9月23~29日/愛知県名古屋市・パロマ瑞穂スタジアム)3日目
名古屋アジア大会の3日目の午後セッションに男子10000mが行われ、吉居大和(トヨタ自動車)が29分06秒64で5位入賞を果たした。5000mのアジア記録(12分47秒73)を持つビルハヌ・バレウ(バーレーン)が2連覇を飾っている。
チームの同期・鈴木芽吹がインフルエンザの影響で欠場となるなか、スローな入りから、1000mを過ぎて敢然とトップに立った吉居。だが、「中途半端に前に出ない」というプランからは外れる流れとなった。
前回王者のバレウ、昨年のアジア選手権2冠のガルビア・シン(インド)、アルバート・キプトゥー(バーレーン)、王文傑(中国)の4人が吉居の背後につく。5000mは14分31秒で通過。ゆったりとしたペースながら、「結果として気持ちだけ前に行って、身体がついてこなかった」と振り返る。
5300m付近で王文傑が先頭に立つと集団の後方に下がり、やや離れる場面も。集団のペースが落ちて最後尾につくことができたが、それが精一杯だった。
8500mから全体のペースが上がり始めると、耐えきれずに後退。終盤のメダル争いには加われなかった。中大時代の23年に世界ロードランニング選手権(5km)に出場した経験はあるが、トラックで初めて経験した国際レースの激しい順位争いに「対応できなかった」と唇を噛む。
それでも、大声援が吉居の背中を押し続けた。愛知県田原市出身、所属のトヨタ自動車としても“お膝元”。「苦しくなったところでたくさんの応援を感じて、本当にうれしかった」と感謝の言葉を残すとともに、決意も示す。
「今回はみなさんの前でいい走りができなかったけど、大きな舞台でいい走りができるようにがんばっていかないと」
社会人3年目の24歳。世界に向けての、これが第一歩だ。
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