◇第20回アジア大会・陸上競技(9月23~29日/愛知県名古屋市・パロマ瑞穂スタジアム)1日目
名古屋アジア大会の1日目に男子ハーフマラソン競歩が行われ、山西利和(愛知製鋼)が1時間28分01秒の2位に入って日本勢のメダル「第1号」となった。
優勝は石升吉(中国)で1時間23分32秒。20km時代を含む中国勢の連勝を「6」に伸ばした。
18年ジャカルタ大会以来、2大会ぶりに臨んだアジア大会。だが、翌年のドーハ世界選手権で金メダルを獲得する上昇気流をつかみつつあった当時とは、実績も立場も違う。2月の日本選手権で1時間20分34秒の世界記録を樹立。2度の世界選手権制覇、東京五輪銅メダルのキャリアを誇る山西にとって、再び獲得した銀メダルに笑顔はなく、「難しいな……」と首をひねる。
12kmあたりで3つ目のベントニーがつき、痛恨のペナルティゾーン行き。2分の待機を課された。昨年の東京世界選手権でもトップに立った終盤に同様の展開に。ただ、「去年に比べればはるかに安定していたと思っている」中で、「難しかったなというのが正直な感想です」。
石升吉と少し間を開けながら追う展開。「練習の状態はすごく良かった」こともあり、「冷静に、焦らずに反応していくこと」を心掛けていたという。その中でレッドカードが2枚つき、「まだ余裕がある」中でもなかなか競り合うところにもっていけない。
終盤は「イエローも結構出ていた」そうで、フィニッシュすることを優先する歩きに。それでも「世界選手権と違ってまだ2番にいたので、とにかくそこをキープするのが私の使命」と前を向き続ける。金メダルには届かなかったが、日本に最初のメダルをもたらす意地は示した。
東京五輪、東京世界選手権に続く自国での主要国際競技会すべてに出場してきた。「現役の間に多くの経験をさせていただいた。恵まれていると思います」と振り返りつつ、「どれも勝ち切れていない」ことに悔しさを隠さない。
22年オレゴン世界選手権以来の頂点に向けて、「金メダルは譲れないというか、まだ未練がある」と山西。今後は「チームと相談して整理したい」としつつも、「そこをもう少し見ていきたい」と思いを言葉に乗せた。
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