2026.08.22
◇第53回全日本中学校選手権(8月20日~23日/山口・維新みらいふスタジアム)3日目
中学日本一を懸けた山口全中の3日目が行われ、女子四種競技で新井凛生(ペンタスAC/3東京)が中学新記録の3395点で優勝した。
従来の中学記録を99点も更新。7月下旬の東京都中学総体で出したこれまでの自己ベスト(3280点)と比較しても115点も上回り、「全国大会で自己ベスト更新できて良かったです。全力を出し切れました」と声を弾ませた。
前日の1種目めから好調ぶりを発揮。100mハードルでこれまでの自己記録14秒14を0.30秒も更新する13秒84(-0.1/1001点)をマーク。「気持ちだけで走りました」。
8月上旬の関東大会では3134点を出しながらも、3208点の柴田麻央(深川五3東京)に敗れていた新井。柴田がハードルを得意としていることから、新井は「意識していました」と振り返る。同じ組で走った柴田には先着を許したが0.02秒差で食らいついた。
続く走高跳では長い競技時間となった。17時30分頃から始まったが終わった頃には照明だけの明るさで辺りは真っ暗。「集中力がどんどん切れてきて大変でした」。しかし、「次の日もあるので、エネルギーを使い切らないように」と臨み、1m66は成功。次の自己記録の1m68を1cm上回る1m69は跳べなかったが、806点を加え、1807点でトップに立ち、初日を終えた。
今日は2種目に惜しみなく力をぶつけた。砲丸投では2投目に11m96(658点)をプット。1投目は9m55にとどまったが、「全然足が使えていなかったです。経験的に焦って早く投げようとするともう終わる(記録を出せない)と思っていましたし、中学新を出しに来たのに元も子もない」と冷静に立て直した。結果的に自己記録を66cmも更新した。
3種目終了時で2465点とし、迎えた最終種目の200m。100mで今季11秒78(中学歴代7位)を出し、この種目でも24秒79の自己ベストを持っている。ここ最近の大会では「200mの調子が良くなく、力を出し切れなかった」そうだが、関東大会後から走力を見直し、スプリント力を磨いてきた。
「自分を信じて走りました」と新井。24秒53(-0.2)で駆け抜け、930点を獲得した。
この種目史上初の3300点台、それも3400点に迫る得点で栄冠に輝いた新井。ただあと5点でさらなる大台に届いていただけに「切りの良い数字を出したかったです」とも話していた。
父・智之さん(明星学園高教員、陸上競技部顧問)は、2003年ユニバーシアード4×100mリレー金メダリスト。凛生も、元々はスプリンターとして実績を積んできた。全国小学生交流大会100mでは6年時に優勝。全中では1年時から出場して6位に入り、2年生だった前回も4位と2年連続入賞をしている。
だが、最後の全中は四種競技で出場。「小学校から100mをやってきて、葛藤というか本当は100mに出たかったです」。だが「100mを速くするために」四種競技に挑戦した。
「四種競技は中学しかありませんし、100mはチャンスがありますから」と新井。今大会を振り返り「良い経験ができたので、今後は100mにつなげたいです」と明るい声で話していた。
なお、2位は3191点で柴田。新井と柴田は2009年に藤本奈那(福崎東3兵庫)が出した大会記録(3133点)を17年ぶりに更新した。
女子四種競技 中学歴代10傑をチェック!
3395 新井凛生(ペンタスAC/3東京) 2026. 8.22 3296 岡田紗和(豊野3埼玉) 2024. 6. 8 3233 林美希(翔南3愛知) 2020.10.17 3208 柴田麻央(深川五3東京) 2026. 8. 7 3172 藤森菜那(入野3静岡) 2012. 7.21 3133 藤本奈那(福崎東3兵庫) 2009. 8.23 3124 石原南菜(足利二3栃木) 2023. 7. 2 3110 岡部ソフィ満有子(宮川3山形) 2006. 8.21 3102 浜野りえ(美浜3福井) 2005. 8.20 3098 藤原かれん(神河3兵庫) 2019. 7.26RECOMMENDED おすすめの記事
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