2026.08.21
9月に開幕する名古屋アジア大会を独占生放送するTBSは8月21日、同大会の「TBSエグゼクティブアスリートアンバサダー」に男子ハンマー投五輪金メダリストで、元スポーツ庁長官の室伏広治さんが就任したと発表した。
室伏さんはシドシー、アテネ、北京、ロンドンと五輪に4大会に出場し、アテネ大会ではアジア人として投てき種目初の金メダルを獲得。2011年テグ世界選手権でも金メダルを獲得した。また、32年前の広島アジア大会では銀メダルを獲得し、98年バンコク大会、02年釜山大会と2連覇している。室伏さんは中京大出身で、学生時代を愛知県で過ごすなど縁もある。
就任に当たり室伏さんは「アジア大会は異なる環境や文化の中で育まれてきた身体が、スポーツという共通のルールのもとに一堂に会する大会。日本選手はもちろん、広大なアジア各地から集まる選手のみなさんが、それぞれの文化や背景を背負い、どのような身体の可能性とパフォーマンスを見せてくれるのか、今から大変楽しみ」とコメント。レジェンドならではの視点で大会を盛り上げていく。
また、「TBSアスリートアンバサダー」に、女子マラソン・シドニー五輪金メダリストの高橋尚子さんも新たに加わった。高橋さんは開催地・愛知の隣県である岐阜県出身。同局のスポーツキャスターを務める高橋さんは、自身も98年バンコク・アジア大会で当時日本記録を出して優勝。その経験が「自身となりシドニー五輪につながった」とも語る。高橋さんは「次の世代を担う若い選手たちが、アジアの舞台でどんな挑戦を見せてくれるのか楽しみにしています」と期待を寄せている。
同局は32年ぶり自国開催となる名古屋アジア大会を9月16日から10月4日まで独占生中継。これまで「TBSスペシャルアスリートアンバサダー」として卓球の石川佳純さん、「TBSアスリートアンバサダー」として、競泳の入江陵介さん、サッカーの柿谷曜一朗さん、バレーボールの木村沙織さん、サッカーの澤穂希さん、柔道の角田夏実さん、バドミントンの桃田賢斗さんが務めることを発表していたが、高橋さんの他に、日本バレーボール協会会長の川合俊一さん、五輪体操男子金メダリストの萱和磨さん、バスケットボールの馬瓜エブリンさんと宮崎早織さんと橋本竜馬さんが新たに就任した。
室伏広治さんと高橋尚子さんのコメント全文をチェック!
●室伏広治さんコメント アジアは、東アジア、南アジア、東南アジア、西アジア(中東)、中央アジアへと広がり、東の日本から西の中東まで1万1,000km以上、経度にして地球のおよそ45%にも及ぶ広大な地域です。世界人口約83億人のうち、実に半数以上となる約48億人が暮らしています。また気候においても、私たちが暮らす温帯をはじめ、熱帯、乾燥・砂漠、冷帯、寒帯、さらには世界最高峰の山々が連なる高山気候まで、極めて豊かな多様性を持っています。 こうした異なる自然や環境の中で、人々はそれぞれに固有の文化を育み、多様な身体感を創造してきました。『アジア大会』は、そうした異なる環境や文化の中で育まれてきた身体が、スポーツという共通のルールのもとに一堂に会する大会でもあります。同じ競技であっても、身体の使い方や技術、リズム、戦い方には、それぞれの選手が育ってきた環境や文化が表れます。また、この広大で多様な土地だからこそ生まれた、アジアならではの競技種目を見ることができるのも大きな魅力です。 そこに、スポーツが本来持つ幅広さと、人間の身体の多様な可能性を感じることができます。そして、この広大なアジアの中でも、移りゆく自然の情景に寄り添い、不完全なものの中にこそ確かなものを見出す、世界にも類を見ない豊かな心と精神文化を育んしてきたのが日本です。その日本が受け入れてきた「スポーツ」が、どのように日本の文化と交わり、独自の発展を遂げてきたのかを改めて見る機会でもあると思います。 日本で『アジア大会』が開催されることは、私たち日本人が、アジアの中で、そして世界の中でどのような立ち位置にあるのかを改めて見つめる機会にもなるでしょう。日本選手はもちろん、広大なアジア各地から集まる選手の皆さんが、それぞれの文化や背景を背負い、どのような身体の可能性とパフォーマンスを見せてくれるのか、今から大変楽しみにしています。 ●高橋尚子さんコメント 昨年の『東京2025世界陸上』で活躍した選手たちに加え、次の世代を担う若い選手たちが、アジアの舞台でどんな挑戦を見せてくれるのか楽しみにしています。村竹ラシッド選手や三浦龍司選手、北口榛花選手など世界の舞台を経験してきた選手たち、高校生ながら勢いのある後藤大樹選手など、若い選手にも注目です。もちろん、男女のマラソンも楽しみにしています。私自身1998年『アジア大会』での経験が大きな自信となりシドニー五輪につながりました。年々レベルが高まるアジアで勝負する経験を力に変え、一人でも多くの選手が地元日本の声援を力に2028年ロサンゼルス五輪へ羽ばたいてほしいです。RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2026.09.10
-
2026.09.08
-
2026.09.05
Latest articles 最新の記事
2026.09.10
桐生祥秀が全日本実業団の100m欠場を発表「アジア大会で自分の仕事をしっかり果たすために」
男子短距離の桐生祥秀(日本生命)が9月10日、自身のSNSで100mにエントリーしていた全日本実業団対抗選手権(9月11日~13日/京都・西京極)を欠場することを発表した。 9月23日から始まる名古屋アジア大会陸上競技の […]
2026.09.10
世界陸連が公式モバイルアプリをリリース 最新情報、大会速報、優勝者予想などさまざまなコンテンツ
世界陸連は9月9日、公式のモバイルアプリをリリースしたと発表した。 これまで世界陸連は、ウェブサイトやSNSで陸上競技にまつわる情報を発信してきたが、11日から開幕する世界陸上アルティメット選手権を前に、新たなアプリを立 […]
2026.09.10
TBSアジア大会陸上応援サポーターに&TEAMのKが就任!「全力で大会を盛り上げたい」昨年の東京世界陸上でも担当
9月に開幕する名古屋アジア大会を独占生放送するTBSは9月9日、9人組グローバルグループ「&TEAM」のKが、アジア大会の「TBS陸上応援サポーター」に就任したことを発表した。 Kは長距離選手として高校では強豪校の一員と […]
2026.09.10
ソニーが世界アルティメット選手権での活動発表!フィニッシュシーンで革新的映像表現に挑戦
ソニー株式会社と世界陸連(WA)は9月9日、初開催となる世界アルティメット選手権(9月11日~13日/ハンガリー・ブダペスト)において、独自の光学トラッキング技術を活用した、フィニッシュシーンを新たな形で可視化する取り組 […]
2026.09.09
桐生祥秀、多田修平、井戸アビゲイル風果らアジア大会代表集結!世界選手権標準突破の上田百寧も注目/全日本実業団
第74回全日本実業団対抗選手権が9月11日から13日までの3日間、京都市のたけびしスタジアム京都で行われる。名古屋アジア大会(陸上:9月23日~29日)の代表に加え、代表には届かなかったものの、その後、調子を上げてきた選 […]
Latest Issue
最新号
2026年9月号 (8月17日発売)
滋賀IH総特集
山口全中展望
アジア大会代表Close up