2026.08.18
今秋開催の第20回アジア大会(愛知・名古屋)の東京採火イベントが8月18日、国立競技場で行われた。アスリート側の代表として男子4×100mリレー代表の桐生祥秀(日本生命)や、アジア大会男子ハンマー投で1998年、2002年と2連覇したスポーツ庁前長官の室伏広治氏が出席。トーチを持った桐生が旧国立競技場の炬火台から分火し、約1ヵ月後に開幕するアジアのスポーツの祭典に向けて気運を高めた。
旧国立競技場は日本初開催となった1958年第3回東京アジア大会の会場として、その2ヵ月前に完成。炬火台は聖火を灯すものとして設置され、1964年の東京五輪でも活用された。2019年に現在の国立競技場が完成した後もシンボルとして移設されている。採火イベントは「東京アジア大会のレガシーを受け継ぐ火を愛知・名古屋2026大会に聖火に加えることで想いをともにし、大会への一体感を高める」ことが目的だ。
採火イベントでは大会会長を務める愛知県の大村秀章知事は「アジア大会に向けた象徴的なイベント。アジア最大のスポーツの祭典を成功に導きたい。多くの皆様に見ていただき、選手には交流を深めていただく大会にしたい」とあいさつ。また、小池百合子都知事は東京での2度の五輪や昨年の世界選手権開催を踏まえ、「スポーツは感動を与えてくれる。愛知・名古屋アジア大会の素晴らしい成功を心から祈っている」とし、東京でも水泳(競泳・飛込)と馬術が開催されることに触れ、「トップアスリートのパフォーマンスを各地で応援してほしい」と話した。
桐生は「現役アスリートとして、この場に立てることをとても光栄。1958年アジア大会の炬火台を見て、ここまでの歴史や思いを感じています。バトンをつなぐリレー、聖火をつなぐ聖火リレー、どちらも誰かからの思いを次に託すことは一緒。僕自身も“バトン”を受け継いで、次の世代や子供たちにパワーを与えられるように走っていきたい」と意気込んだ。
室伏氏は、自身の2連覇に加え、ハンマー投で父・重信氏がアジア大会5連覇。妹の由佳氏も2010年に銅メダルを獲得している。「私自身も私の家族も長くご縁を感じている大会。また10年前に愛知・名古屋アジア大会開催が決定する瞬間に立ち合い、今ここに立っていることを踏まえて、不思議な縁を感じる。この炬火台は私自身、2009年から毎年、今に至るまで磨かせていただいている。こういった気持ちやいろいろな人の気持ちをアジア大会につないでいってほしいし、選手は力を存分に発揮してほしい」と期待した。
東京の子供たちから、大村知事と会長代行の広沢一郎・名古屋市長への花束贈呈を挟んで採火セレモニーが行われ、広沢市長からトーチを受け取った桐生が炬火台で分火。室伏氏の点火棒にうつされ、アジア・オリンピック評議会の竹田恒和副会長が持つランタンに納火、ランタンは竹田副会長から、日本オリンピック委員会の橋本聖子会長、小池都知事を経て大村知事に渡った。
桐生は「アジア大会はさまざまな競技が行われる。新たに好きになるスポーツがあるかもしれない。それを見つけてもらえたらうれしいし、その一つが陸上であるように僕自身頑張りたい。4×100mリレーに出る予定なので、しっかり金メダルを取りたい」と自身が3走を務めた2018年ジャカルタ大会以来、2大会ぶりのアジアNo.1へ決意を新たにしていた。
採火イベントは20日に1994年大会が行われた広島市の平和記念公園、22日には名古屋市の名古屋城でも行われ、3会場での採火を一つにして同日から聖火リレーがスタートする。
名古屋アジア大会は9月19日~10月4日の日程で開催され、陸上競技は9月23日~29日。パロマ瑞穂スタジアムをメイン会場に行われる。
【動画】炬火台から採火する桐生祥秀をチェック!
#名古屋アジア大会
— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) August 18, 2026
東京採火イベント#桐生祥秀 選手が旧国立競技場(1958年竣工)時代の炬火台から採火!! pic.twitter.com/u0TWNXynN9
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