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3月10日未明、埼玉県さいたま市にある屋外の棒高跳専門施設から出火した。人的被害はなかったものの、施設は全焼し、選手たちが使用していたポールなども焼失した。関係者の話によると、警察や消防の調べでは、何者かが可燃性の液体をまいて放火した疑いが強いという。同施設は、元教員で陸上部顧問を務めていた川上康夫さんら地元の有志が集まり、約15年前から造成してきたもの。近隣の学校などから使わなくなったマットや助走路を譲り受け、ゼロから作り上げた施設だった。トランポリンや鉄棒など棒高跳に必要な器具が整備され、県外からも多くの選手が利用していた。この場所を拠点とする「片柳棒高跳クラブ(KPVC)」は近年、目覚ましい活躍を見せており、全中では23年から所属する選手が3連覇を達成。今年度は大森蒼以と飯塚俊介(ともに片柳中)が相次いで中学記録を更新した。女子でも昨年、中村心葵(三室/現・王寺工高)が中学記録を打ち立てている。川上さんは、「先日、飯塚選手が中学記録を出した際に使用したポールも焼失しました。4月にはインターハイ予選も始まりますが、選手たちが練習できる環境がなくなってしまいました」と肩を落とした。SNSでは支援の声も広がっており、KPVC所属選手で昨年の日本選手権にも出場した宮本嶺は、「子どもたちの練習環境をもう一度作るため、皆さまのお力をお借りしたいです」と投稿。タレントで十種競技の元日本選手権優勝者の武井壮さんも「放火によって子供達の練習場が焼けてしまったそうです。皆さん温かいご支援をよろしくお願いします」と呼びかけている。
【画像】焼失した屋外棒高跳施設
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