
◇第99回関西学生陸上競技対校選手権大会(5月25日~28日/京都・たけびしスタジアム京都)
関西インカレの2日目、関西学生最速の座を決める男女100m決勝が行われ、女子は東京五輪4×100mリレー代表の貫禄を見せた壹岐あいこ(立命大)が11秒95(-1.1)でこの種目初優勝を飾った。男子1部は宮内和哉(関大)が10秒39(-1.2)で初のタイトルを獲得。同2部は、予選で29年ぶり大会新の10秒30(+1.7)を叩き出した野上翼(京教大)が10秒56(-1.9)で制した。
女子は、ライバルと目されていた同じく東京五輪4×100mリレー1走の青山華依(甲南大)が大会前に脚に違和感が出たため、日本選手権を2週間後に控えていることもあって大事を取って棄権。注目を一身に集める中で、壹岐は思うような走りがなかなかできなかった。
予選は11秒84(-0.6)、準決勝は11秒77(-0.7)でいずれも1着通過ながら、力の差を見せつけるほどではない。決勝も前半は、予選で11秒71(+1.3)の自己ベストで走るなど好調だったルーキー・奥野由萌(甲南大)にリードを許す。
しかし、得意の後半で抜け出し、決勝ではただ1人の11秒台でフィニッシュ。「勝ち方もタイムも全然ダメでしたが、優勝しなければいけないレースだったので、最低限それが果たせてよかったです」と、ホッと胸をなでおろした。
200mでは5月の静岡国際で自己新(23秒62/-0.2)を出しているものの、100mでは今季は納得のいくレースができていなかった。「日本選手権前にきっかけをつかんでおきたかった」という今大会も、「流れがうまくつながらずトップスピードに乗れないままフィニッシュしてしまいました」と課題を口にする出来だった。
ただ、4×100mリレーでも45秒14で甲南大の奥野とのアンカー勝負を制し、2冠を獲得。トップスピードに乗せられた時の爆発力は、やはり目を見張るものがある。
最後の関西インカレの個人種目を終え、世界を目指す戦いに目を向ける。「リレーは久々に45秒前半が出て良かったです。調子も少しずつ上がってきているので、日本選手権では100m、200mともに3位以内に入って世界選手権のリレー代表に選ばれるようがんばりたいです」。壹岐は、力強く抱負を語った。
男子は宮内が、4月の日本学生個人選手権100m4位の梶川颯太(立命大)、200m5位の髙木恒(近大)との接戦を制した。前日の予選では後半余裕を残し、自己ベストに0秒06と迫る10秒38(+1.2)をマークする好調さを、決勝でも発揮した。
レース後は感極まり、「先輩の坂井隆一郎さん(大阪ガス)が関西インカレで優勝されたのを見て関大に進みました。ずっと調子が悪く落ち込むこともありましたが、決勝のレースは、入学を決めた当時の初心を思い出し、最後まで集中できたのが良かった。自分もあこがれの先輩たちと同じように関カレのタイトルを取ることができて本当にうれしい」と涙ながらに話した。
その宮内を1走に据えた4×100mリレーで、関大は大学記録を更新する39秒35で制した。2冠に輝いた宮内は、「まだまだ先輩方には及びませんが、同じ舞台で行われる日本インカレでも個人、リレーともに上位を狙いたい」と、関西でつかんだ自信を胸にさらなる飛躍を誓った。
文/花木 雫
◇第99回関西学生陸上競技対校選手権大会(5月25日~28日/京都・たけびしスタジアム京都)関西インカレの2日目、関西学生最速の座を決める男女100m決勝が行われ、女子は東京五輪4×100mリレー代表の貫禄を見せた壹岐あいこ(立命大)が11秒95(-1.1)でこの種目初優勝を飾った。男子1部は宮内和哉(関大)が10秒39(-1.2)で初のタイトルを獲得。同2部は、予選で29年ぶり大会新の10秒30(+1.7)を叩き出した野上翼(京教大)が10秒56(-1.9)で制した。女子は、ライバルと目されていた同じく東京五輪4×100mリレー1走の青山華依(甲南大)が大会前に脚に違和感が出たため、日本選手権を2週間後に控えていることもあって大事を取って棄権。注目を一身に集める中で、壹岐は思うような走りがなかなかできなかった。予選は11秒84(-0.6)、準決勝は11秒77(-0.7)でいずれも1着通過ながら、力の差を見せつけるほどではない。決勝も前半は、予選で11秒71(+1.3)の自己ベストで走るなど好調だったルーキー・奥野由萌(甲南大)にリードを許す。しかし、得意の後半で抜け出し、決勝ではただ1人の11秒台でフィニッシュ。「勝ち方もタイムも全然ダメでしたが、優勝しなければいけないレースだったので、最低限それが果たせてよかったです」と、ホッと胸をなでおろした。200mでは5月の静岡国際で自己新(23秒62/-0.2)を出しているものの、100mでは今季は納得のいくレースができていなかった。「日本選手権前にきっかけをつかんでおきたかった」という今大会も、「流れがうまくつながらずトップスピードに乗れないままフィニッシュしてしまいました」と課題を口にする出来だった。ただ、4×100mリレーでも45秒14で甲南大の奥野とのアンカー勝負を制し、2冠を獲得。トップスピードに乗せられた時の爆発力は、やはり目を見張るものがある。最後の関西インカレの個人種目を終え、世界を目指す戦いに目を向ける。「リレーは久々に45秒前半が出て良かったです。調子も少しずつ上がってきているので、日本選手権では100m、200mともに3位以内に入って世界選手権のリレー代表に選ばれるようがんばりたいです」。壹岐は、力強く抱負を語った。男子は宮内が、4月の日本学生個人選手権100m4位の梶川颯太(立命大)、200m5位の髙木恒(近大)との接戦を制した。前日の予選では後半余裕を残し、自己ベストに0秒06と迫る10秒38(+1.2)をマークする好調さを、決勝でも発揮した。レース後は感極まり、「先輩の坂井隆一郎さん(大阪ガス)が関西インカレで優勝されたのを見て関大に進みました。ずっと調子が悪く落ち込むこともありましたが、決勝のレースは、入学を決めた当時の初心を思い出し、最後まで集中できたのが良かった。自分もあこがれの先輩たちと同じように関カレのタイトルを取ることができて本当にうれしい」と涙ながらに話した。その宮内を1走に据えた4×100mリレーで、関大は大学記録を更新する39秒35で制した。2冠に輝いた宮内は、「まだまだ先輩方には及びませんが、同じ舞台で行われる日本インカレでも個人、リレーともに上位を狙いたい」と、関西でつかんだ自信を胸にさらなる飛躍を誓った。文/花木 雫RECOMMENDED おすすめの記事
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