◇第75回福岡国際マラソン(12月5日/福岡市・平和台陸上競技場発着)
これまで数々の歴史を作ってきた福岡国際マラソン。最後のレースを制したのはマイケル・ギザエ(スズキ)だった。
ギザエはジェームス・ルンガル(中央発條)、高久龍(ヤクルト)、細谷恭平(黒崎播磨)、定方俊樹(三菱重工)、大塚祥平(九電工)らとともに先頭集団を形成。ペースメーカーが離れてギザエ、高久、ルンガルの3人になると、ギザエは35kmで一気にペースを上げて後続を引き離し、最後は苦しみながら逃げ切った。
「暑さもあってチャレンジのレースでしたが、ペースメーカーがいいペースを作ってくれて、30km以降もペースを維持できました」とギザエ。「最後の4kmでスパートをしようと考えていました。いいレースができてとてもうれしいです」と喜びを語る。スズキの藤原新コーチは「終始、冷静なレース運びをしてくれました。最後は苦しみましたが、逃げ切れてよかった。今回は自信を持ってスタートに立ってくれました」と称える。
ケニア出身のギザエは高校時代に来日し、地元・福岡第一高に留学して部活動で走っていた。福岡については「日本のふるさと。大好きな街」。15年から福岡国際に出場し、「毎年大きな挑戦で、失敗もしてきました」と言う。それでも、「今年は秋以降、日本でトレーニングして、100%の状態で迎えられた」と順調にスタートを切った。
福岡国際マラソン最後のチャンピオンが、福岡育ちの留学生というのも何かの縁か。「ケニアから来て、福岡第一高校に通って、スズキで走っている私が、優勝者として歴史に刻まれる。将来、自分の子供にも伝えられると思うとうれしいです」とギザエは誇らしげに語った。
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