2021.08.20
2019年の夏から始まったAthlete Night Games in FUKUIが今年も8月27日、28日の2日間にわたって、福井市の福井県営陸上競技場で開催される。
日本陸上界初と言えるクラウドファンディングを利用して福井陸協が立ち上げたこの大会。1回目となった2019年は「伝説の夜」として語り継がれている。走幅跳で橋岡優輝(富士通/当時・日大)と城山正太郎(ゼンリン)が日本記録の応酬を見せ、110mハードルの高山峻野(ゼンリン)、100mハードルの寺田明日香(ジャパンクリエイト/当時・パソナグループ)が日本記録樹立と大盛り上がり。締めくくりはこの競技場の愛称「9.98スタジアム」がつくきっかけとなった桐生祥秀(日本生命)が10秒0台をマークして100mを優勝で花を添えた。
福井で開催された2017年の日本インカレで、当時東洋大4年だった桐生が日本人初の9秒台となる100m9秒98をマーク。その盛り上がりを見た福井陸協の人々が「こんなに陸上競技で盛り上がるのか」「また何かやりたい」という思いを抱いてプロジェクトを立ち上げた。
選手たちからもアイディアを募り、コンセプトは「海外のナイター競技会」。開催は午後から夜まで、実施種目を絞り、トラックや走幅跳の砂場の近くまで観客を入れる。スタジアムDJが盛り上げ、音楽を鳴らす。運営資金の一部をクラウドファンディングで集められ、集まった資金は選手の一部を招待費に充て、それ以外はすべて招待レース上位選手への『競技活動支援金』=『賞金』として使われた。
選手、観客が一体となって作り上げる雰囲気は大きな反響を集め、2回目となった昨年の大会は出場者や支援金も増えた。コロナ禍にあって開催まで大変なことも多かったが、昨年7月に競技会が再開されて以降、初めて「有観客」で実施された大規模大会も成功裏に終わった。
東京五輪を終えたばかりの今年も、豪華な顔ぶれが集結する。実施種目は男女100m、110(100m)ハードル、男子200m、同走幅跳。100mにはもちろん桐生祥秀と、五輪代表の多田修平(住友電工)、高校生でリレー代表補欠に入った栁田大輝(東農大二高・群馬)らが出場を予定している。200mには小池祐貴(住友電工)、山下潤(ANA)と代表選手がエントリー。スプリントハードルも豪華で、110mハードルは五輪代表・高山峻野のほか、若手のホープ・村竹ラシッド(順大)、石川周平(富士通)、野本周成(愛媛陸協)らの名が。100mハードルには日本記録保持者で五輪代表の青木益未(七十七銀行)、鈴木美帆(長谷川体育施設)、清山ちさと(いちご)、地元福井の大久保有梨(ユティック)らが出場する見込み。
男子走幅跳は津波響樹(大塚製薬)と城山正太郎の五輪代表、今年8mを跳んだ伊藤陸(近大高専)がエントリー。予選からの登場となるが8m14をマークした前回Vの吉田弘道(立命大)も楽しみだ。注目は110mハードルで五輪準決勝進出の泉谷駿介(順大)。自己記録7m92を持つマルチアスリートが久しぶりの走幅跳でどんな記録を出すか。
女子100mでは五輪4×100mリレー代表の鶴田玲美(南九州ファミリーマート)、青山華依(甲南大)、齋藤愛美(大阪成蹊大)、石川優(青学大)が激突。御家瀬緑(住友電工)や壹岐あいこ(立命大)ら次の代表入りを目指す選手との戦いも見逃せない。
来年のユージン世界選手権の参加標準記録の有効期間内で、五輪を終えたばかりだが次の『日本代表』を目指す戦いはもう始まっている。
すでにクラウドファンディングのリターンとなして設定されている「SPECIAL観戦シート」と100名限定の「フィールド内観戦【指定席(1〜3列目)】」は完売。フィールド内観戦4列目以降はあとわずか。スタンドの一般席はチケットぴあで前売り券が発売中で当日券の販売はなし。当日はYouTubeでのライブ配信も予定されている。
夕方からは絶好の追い風が吹くこのスタジアム。東京五輪の熱狂が冷めやらぬ3度目の夏も、「伝説の夜」となるか――。
ドキュメント/「あの熱狂をもう一度」福井陸協の情熱が創り出した伝説の夜
【ドキュメント】「福井の奇跡」再び―笑顔が溢れた夏の終わり/Athlete Night Games
大会公式サイト
チケットぴあ
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