2026.11.02
全国高校駅伝の出場権を懸けた兵庫県高校駅伝が11月1日、丹波篠山市高校駅伝コースで行われ、須磨学園が3年ぶり5度目の男女優勝を果たした。男子(7区間42.195km)は2時間5分15秒で3年ぶり7度目、女子(5区間21.0975km)は1時間10分20秒で4連覇(28回目)を飾っている。
ともに1区前半から後続に影を踏ませず、男女2位の西脇工とは男子が3分18秒差、女子が1分06秒差という圧巻のタスキリレーを披露した。
男子の1区は梅田大陸(3年)。10月の国民スポーツ大会少年男子A5000m3位の実力者だ。序盤3kmを「8分30秒台後半で」と想定していたが、実際は「15秒ほど速かった」と言う。それでもあせらず、ひるまず、強気を貫き、29分17秒で区間賞。2位に59秒差をつけ、「自分の区間で後ろを切る」(梅田)走りで、流れを決めた。
梅田は夏のインターハイでは1500m5位など中距離のスピードに秀でる印象が強いが、昨年の都大路は4区。「チーム事情もあり、走らざるを得なかった」と振り返るが、その経験をきっかけに“長距離区間を走る”という意識が芽生え、「朝練の距離を少し増やしたり、その積み重ね」(梅田)で、1区を走るエースに成長した。山口哲監督もこの日の梅田に、「単独走にも耐えられる力がつきましたね」と信頼を大きくした。
エースの走りに応え、3区の森貞翔太(3年)や4区の大柿司(3年)ら2~6区も連続区間賞。第6中継では2位の西脇工との差がこの日最大の3分43秒に広がっていた。7区も区間賞でとはいかなかったが、梅田は「チームとしてもまだまだ課題のあるレースだったと思いますし、それはある意味、自分たちらしいというか、都大路に向けて上げていける部分があるということ」と話し、快勝してなお発奮材料を得たことを強調していた。
女子は伊藤彩由奈(2年)が2位に46秒差をつける20分04秒の区間賞で好発進した。昨年の全国1区4位の池野絵莉(現・青学大1年)の2年時のタイム(19分51秒)とペースが目標だったが、「20分切りができなくて悔しい」と伊藤。入りの1km3分05秒想定が3分01秒(伊藤手元計時)だったことなど、序盤の突っ込みが後半に響いた。
2区と5区は区間2位に甘んじたが、3区の脇坂梨王南(2年)と4区の福井詩(1年)が連続区間賞と、“駅伝新戦力”の台頭は価値のある収穫だったと言える。「飛び抜けたエースがいないぶん、平均を上げて、強い土台を作っていきたい。(都大路では)16人全員で駅伝をすることが目標です」と話したのは5区を走った西村美羽菜(3年)。
濱本憲秀監督は「私たちは前回(全国)8番で、上には7ついます。上のチームに挑戦し、一つでも頂に届くようにチームを作っていければと思います」と、出場30回目となる都大路を見据える。
今季のチーム全体の状態について、男女の指揮官は「まだ駅伝らしい駅伝をしていない」(男子・山口監督)、「成長していく部分が大きい、楽しみなチーム」(女子・濱本監督)と話す。それぞれが都大路でどんな覚醒を見せるか。
文・写真/月陸編集部
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