2026.11.01
◇第58回全日本大学駅伝(11月1日/愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮:8区間106.8km)
駅伝の学生ナンバーワンを決める全日本大学駅伝が行われ、早大が大会記録(5時間6分47秒:駒大、22年)を大きく更新する5時間3分31秒で16年ぶり6度目の優勝を果たした。
花田勝彦監督は「選手たちがすごい走りを見せてくれた。感謝しています」と目を細める。まさに完璧なタスキリレーだった。
1区から3区まで、期待のルーキートリオを並べた早大。1区の本田桜二郎が区間賞にあと2秒の区間2位スタートを切り、「仕掛けどころがわからず、最後は詰めの甘さが出て区間賞を逃したので少し悔しいですが、最低限の走りができた」と語る。
大会前はトラブルもあったというのが2区の増子陽太だが、「ラストスパートを持っている選手ではないので早い段階で引き離そうと思った」と区間新・区間賞で3大駅伝デビューを鮮烈なものとする。ここでトップに立つと、「増子の顔が見えて、自分も頑張らないといけない。前半の2人が良い位置で持ってきてくれたので良い位置でつなぐだけだった」という新妻遼己も区間新・区間賞で続いた。
主将の小平敦之(4年)は「1年生3人が良い位置で持ってきてくれたので区間賞よりも首位を守りきって鈴木に渡すだけ。それができた」と胸を張る。エースの鈴木琉胤(2年)は「どんな展開できても突き放す、見えないところまでいくというのが役割だった」。その言葉通り、後続をグングンと引き離し、花田監督も「ここで少し安心した」と振り返るエースらしい走りで勝負を決めた
堀野正太(2年)、山口竣平(3年)も危なげなくつなぐと、さらに衝撃だったのが工藤慎作(4年)。「前半は少し崩れましたが、そこから立て直せたのは昨年と違うところ」と振り返るように、12km以降で一気にペースアップし、「マラソンを想定してネガティブスプリットで走れた」。昨年の自身の記録を30秒更新する区間賞に「うれしい」と目を細めた。
出雲駅伝に続いて、スピードに強さを備えたチーム力を発揮して2冠を達成した早大。2010年度以来の三冠に王手をかけたが、「箱根駅伝は出雲、全日本のようにはいかない。勢いそのままにここから2ヵ月練習に励みたい」と工藤が言えば、主将の小平も「3冠の挑戦権がある。笑って締めくくりたい」と力強い。
名門・早大が新時代に突入していきそうだ。
◇全日本大学駅伝 早大のVメンバー
1区 本田桜二郎(1年)
2区 増子陽太(1年)
3区 新妻遼己(1年)
4区 小平敦之(4年)
5区 鈴木琉胤(2年)
6区 堀野正太(2年)
7区 山口竣平(3年)
8区 工藤慎作(4年)
補員:吉倉ナヤブ直希(3年)、瀬間元輔(3年)、佐々木哲(2年)、山田晃央(2年)、上杉敦史(1年)
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