2026.10.31
全国高校駅伝の出場権を懸けた大阪府高校駅伝が10月30日、長居公園周回道路コースで行われ、女子(5区間21.0975km)は、昨年の全国大会2位・薫英女学院が1時間8分23秒で初制覇から数えて21連覇を達成。男子(7区間42.195km)は興國が2時間6分35秒の大会新記録で2年連続2回目の優勝を果たした。
今大会は男女ともに1位と2位が10秒以内の大激戦となった。薫英女学院の1区(6km)はインターハイ1500mで10年ぶり日本人覇者となった主将の村井和果(3年)。目標の「18分台で後続を1分以上引き離すこと」はできなかったが、19分14秒の区間賞で2位・東大阪大敬愛に27秒リードして流れを作った。
2区(4.0975km)には昨年の全国高校駅伝で5区区間2位の実績がある福本真生(3年)を起用。「2区で勝負を決めたかった」と安田功監督は考えていたが、東大阪大敬愛の谷内七海(2年)が従来の区間記録を2秒更新する13分01秒の快走を見せ、17秒差に迫られる。
東大阪大敬愛に追い上げられるなか、3区(3km)の江口咲妃(2年)と4区(3km)の萩原汐音(1年)が先頭をキープ。18秒差のリードで中継所を飛び出したアンカー(5区5km)・朝日小都子(2年)も「後ろが振り向けないぐらい怖かった」そうだが、プレッシャーに耐え、9秒差で逃げ切った。
フィニッシュ後には安堵の涙を流す選手も。「21連覇の重みがあったので、そこがクリアできたことが大きかったので、ホッとした涙が出たかなと思います」と村井はチームメイトの気持ちを代弁した。
今大会は、主力の田谷玲(3年)が8月のU20世界選手権の3000m障害に出場した際に右大腿骨を疲労骨折した影響で欠場。3区を予定していた都大路経験者の奥野カイア(2年)も体調が優れず、起用できなかった。
田谷も奥野が戦列に復帰すればチーム力はさらに増す。10年ぶり3度目の全国優勝へ、薫英女学院は年末を見据えて最高のチーム状態を目指す。
東大阪大敬愛は1時間8分32秒で2位。2区の谷内に加え、4区の山本留衣(2年)と5区の長谷川莉都(3年)も区間賞を獲得している。3位は1時間10分56秒で大阪桐蔭が入った。
男子は興國と関大北陽のマッチレースに。「逃げたかったです」(鈴木直監督)と1区(10km)の平沼大晴(3年)から先手を奪う作戦だったが、1位の関大北陽と5秒差の3位スタートとなる。
2区(3km)で順位を2位に上げたものの、関大北陽との差は18秒に拡大。「前を捕らえることが最低限の仕事だと思って、何とか追いつけたのは良かったです」と3区(8.1075km)の東海斗(2年)が区間賞の力走で、2位ながら関大北陽と同タイムで中継。しかし、4区(8.0875km)以降は再び関大北陽に先行される展開となった。
6区(5㎞)の主将・西田壮志(3年)からアンカー(7区・5km)の新井田孝介(3年)にタスキが渡った時点で関大北陽とは15秒差。「(優勝は)ちょっとあきらめていました」と西田は言うが、「ラストスパートに関しては絶大な自信を持ってアンカーに据えていました」(鈴木監督)という新井田が奇跡を起こす。
なかなか差は縮まらなかったものの、「自分の力を出し切って終わろうと思いました」と残り500mでラストスパートをかける。800mでインターハイに出場したスピードを発揮すると、残り400mほどで関大北陽を交わして、トップでフィニッシュ。区間タイムは14分31秒と区間記録を20秒も更新する大快走だった。
力を出し切った新井田はレース後、救護室に運ばれるほどの状態に。それでも閉会式後には元気な姿を見せ、「最高に気持ち良かったです」と笑顔を見せた。
初出場だった昨年の都大路では初出場ながら15位と健闘。「2時間3分台で入賞を目指して頑張ります」と西田はさらなる飛躍を誓う。
興國と7秒差で2位の関大北陽も、従来の大会記録を9秒上回る2時間6分42秒でタスキをつないだ。3位は2時間9分58秒で清風。5区の永石翔空(3年)が8分39秒の区間新記録を樹立した。
全国大会は12月20日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に行われる。都道府県代表に加え、地区代表が出場する。
文/馬場遼
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