2026.10.30
◇第58回全日本大学駅伝(11月1日/愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮:8区間106.8km)
第58回全日本大学駅伝は11月1日、愛知・熱田神宮西門前をスタートし、三重・伊勢神宮内宮宇治橋前にフィニッシュする8区間106.8kmで行われる。
計27チームが出場。10月30日には区間エントリーも発表された。開幕戦の出雲駅伝やエントリーを基に、学生駅伝日本一決定戦の行方を展望していく。
大会には前回8位までに入ったシード校の駒大、中大、青学大、國學院大、早大、帝京大、創価大、順大と各地区の予選会を通過した17校、オープン参加の日本学連選抜と東海学連選抜が出場する。
優勝争いは出雲駅伝を16年ぶりに制した早大、同2位の國學院大、スピードランナーがそろう中大、前回優勝の駒大に加え、箱根駅伝4連覇を狙う青学大、ルーキーが強力な創価大あたりを中心に展開されそうだ。
学生三大駅伝開幕戦を制した早大に対し、各校が警戒を強めている。出雲では1区7位発進から2区・本田桜二郎(1年)が区間賞、3区・鈴木琉胤(2年)、4区・新妻遼己(1年)、5区・山口竣平(3年)が圧巻の連続区間新を叩き出し、後続を寄せ付けなかった。
ただ、8区間で総距離が倍以上になる伊勢路では、特に1年生の走りが焦点。1区・本田、2区・増子、3区・吉倉で先頭付近につけられれば、補員に回った鈴木を中盤区間で起用し、7区・山口、前回日本人最速タイムで走破したアンカー・工藤慎作(4年)でそのまま逃げ切りそうだ。
出雲2位の國學院大も初優勝を飾った2年前の再来を狙う。出雲では早大と58秒差の2位。3区で辻原輝(4年)が留学生のハイペースに惑わされ、4区のエース・野中恒亨(同)もまだ状態が上がりきっていなかった。その中でも飯國新太ら3年生が経験値を積み、アンカー・髙石樹(2年)が2人を抜く好走を見せている。
出雲駅伝のレース後に、前田康弘監督が対早大の布陣を示唆。補員に回った野中と辻原の配置が最大の焦点で、持ち味とするつなぎ区間の3年生の走りが鍵を握るだろう。
例年同様に5000mと10000mの持ち記録で他チームを圧倒するのが中大だ。区間オーダーでは4区に柴田大地(4年)、5区に濵口大和(2年)、7区にエース・岡田開成(3年)を置くだけに、1区・簡子傑、2区・栗村凌のルーキーコンビでの出遅れは避けたい。補員に回った藤田大智、本間颯(ともに4年)、三宅悠斗(2年)の10000m27分台3人という勝負手も残している。
前回優勝の駒大も虎視眈々とV2に照準を定めている。出雲では比較的駅伝経験の少ない選手を起用し、1区の競り合いからルーキー・鈴木大翔が区間賞。チームとしては7位にとどまったが、優勝回数最多の17回を誇る伊勢路は得意とする舞台だ。
前回は5区で優勝への決定打を放ち、7、8区は強力な2枚を起用。今回はその勝負区間の5区に安原海晴(4年)、7区にエース格の桑田駿介(3年)、8区に新谷倖生(同)を置いている。補員に村上響(4年)らを残しており、藤田敦史監督はどんなプランを描いているか。
箱根駅伝で4連覇を狙う青学大は、11位と苦戦した出雲からの巻き返しを図る。前回も終盤の長距離区間で巻き返しただけに、2年連続1区の榅山一颯(2年)、2区の石川浩輝(同)とスピードのある2人で序盤の出遅れは避けたい。
そして、じわじわと存在感を高めているのが順大。出雲駅伝でも4位に入るなど、着実に好成績を残している。2区にエースの吉岡大翔(4年)を登録し、終盤の長距離区間にも玉目陸(3年)と小林侑世(4年)の2枚を回した。補員にも山本悠(3年)と井上朋哉(2年)が控えるなど、その戦術は大きく広がっている。
小池莉希望とスティーブン・ムチーニの4年生両エースと強力ルーキーを擁する創価大、出雲駅伝で一時先頭に立つ見せ場を作った日大も強力。箱根駅伝予選会をトップ通過した東洋大、同3位の東海大らは2週間でどこまでリカバリーができているかも見どころの一つだ。
このほか、1区には日本インカレ1500mと5000mの2種目で入賞している立命大・水野颯也(2年)、前回区間賞の志學館大・中村晃斗(4年)、関学大のエース・山下慶馬(同)らが起用されており、関東勢を相手にどんな走りを見せるかも注目だ。
レースは11月1日8時10分スタート。テレビ朝日系で生中継されるほか、Tverでのライブ配信が予定されている。
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