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2026.10.23

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編集部コラム「陸上と他競技の横のつながり」

攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム??
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第341回「陸上と他競技の横のつながり」(井上敦)


中学校では部活動からクラブ移行が進んでいます。私の実家がある新潟市でも陸上クラブが増えています。中学校の部活動からクラブに移行したところもあれば、以前から市内全域など広域で集めているクラブもあります。

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多くの子供たちが加入して、陸上選手が増えてほしいと思っていますが、懸念もあります。少子化のなか、本当に陸上を選ぶのなかと。

夏、実家に帰りました。70代の両親が住んでいますが、居間のテレビは午前中はMLBを映し、平日夜はNPBのナイター。午前は大谷翔平選手を中心にドジャーズ(ドジャースと表現するメディアもありますが)戦。夜はG党の2人は巨人戦を食い入るようにテレビ観戦しています。おそらく、今日(10月24日)は巨人の松井秀喜・新監督の就任会見を見ていたでしょう。

帰省時に父が私に言いました。

「陸上選手って年収どのくらいなの?」

実はその言葉、私が陸上をやっていた30年以上前(当時は中学、高校時代)にも言われています。

父からすれば、プロの野球選手の年俸より、アマスポの陸上選手(現在はプロ選手も一部いますが)は低いだろうと……。若い2軍選手はともかく、テレビに出ている野球選手はそりゃ莫大な報酬を得ているでしょう。

知識のない30年前の私は言い返せませんでしたが、この前は東京五輪や昨年の世界選手権で陸上が脚光を浴びることもあり、「高額の選手もいるらしい」などと答えました。

今年はサッカーW杯がありました。サッカーもプロスポーツですから、年俸も高額です。

そのうえ、球技はゲーム性があるので、野球やサッカーを志す子どもたちは多いと思います(それぞれの団体は年々減っていると危惧していますが)。最近はバスケットボールBリーグも人気で、7年前には富樫勇樹選手の年俸1億円が話題になりました。私が別メディアでバスケを担当していた20年前と比べると5倍ほど(当時の実業団リーグと比較して)です。球技はエンターテインメントの面も大きいです。

一方で、「走るのが好き」「跳ぶのが好き」という子ども、大人もいるでしょう。やり甲斐も競技を続ける大事な要素です。

私は幼少時からスポーツがまったく苦手。運動会の徒競走は1年時最下位でしたが、年齢を経て少しずつ速くなって、6年生で1位になったので、陸上部に入りました。人よりちょっと運動ができたのは走るぐらい。

陸上が好きでクラブに入った子どもたちはそのまま、ずっと競技を続けてほしいです。

問題は他競技に、埋もれた陸上の才能を持った選手がいた場合、うまく陸上に“移籍”できる機会が作ることができるか。

学校の部活動では、各運動部の先生同士の話の中で、「サッカー部で足の速い生徒がいるんだけど、ボール扱いがちょっとね……。だから陸上をやったほうがおもしろい気もするな」とか、「うちの野球部に肩が良くて、足の速さも際立つぐらいの生徒がいるけど、うちの部が弱いから、高校の強豪のスカウトから目に止まらない……。個人競技だったらね」なんて会話があって、陸上部に転向した選手も割と多いでしょう。

私の高校時代、同期の中長距離選手が私を含め、4人いましたが、うち2人は中学時代は野球部でした。ちなみに日本にいるやり投の超トップ選手もみなさんご存じのとおり、中学までは別の競技出身です。

スポーツクラブという面で先進的なドイツでは、1つのクラブの中に、さまざまな競技ができ、子どもたちはいろいろやってみて、特性にあった種目を行うと聞きます。もちろん、成長過程で競技が変わる人もいるでしょう。

自治体によっては総合クラブ化に取り組んでいるところもありますが、部活動がなくなって、それぞれの競技単位でクラブ化が増えています。これでは、他競技からの移る機会が減るのではと、感じているのは私だけでしょうか。

他競技のクラブ間で横の連携が頻繁にあっても良いと思いますが、クラブ員の増減は、運営費といった収益に大きく関わってくるので、「囲い込み」が気になります。

それぞれのクラブが、少し広い心で、部員(会員)の能力や本人の意向を踏まえながら、もし他競技で活躍する可能性があるなら移籍を進めていってほしいです。また、クラブ化を進めた行政にも、“横のつながり”の促進を求めたいです(補助金など)。そうしたかたちで陸上を始める人や子どもがいればなと。

ひょっとしたら陸上から他競技に移る選手もいるかもしれませんが、逆に陸上を始めたら、才能が大きく開花したという選手が出てきてほしいと思っています。

井上 敦(いのうえ あつし)
1978年8月生まれ。新潟市江南区出身。横越中→新潟明訓高→某大学(陸上では有名だが、陸上部に入っていないので匿名)。月刊陸上競技編集部には2015年6月中旬から在籍。中学で陸上部に入り最初は100mを始めたものの、ライバルが多く、ある選手(日本を代表するロングスプリンター)の活躍に影響されて400mに転向した。3年夏までメイン種目だったが結果は県大会に届かず。しかし、3年秋の駅伝での爆走やチームの県大会出場をきっかけにまたまた転向を決意。高校は中距離をメインに、2年の県新人戦1500mで6位に入ったのが最高成績だった。

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攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。 暇つぶし程度にご覧ください!

第341回「陸上と他競技の横のつながり」(井上敦)

中学校では部活動からクラブ移行が進んでいます。私の実家がある新潟市でも陸上クラブが増えています。中学校の部活動からクラブに移行したところもあれば、以前から市内全域など広域で集めているクラブもあります。多くの子供たちが加入して、陸上選手が増えてほしいと思っていますが、懸念もあります。少子化のなか、本当に陸上を選ぶのなかと。夏、実家に帰りました。70代の両親が住んでいますが、居間のテレビは午前中はMLBを映し、平日夜はNPBのナイター。午前は大谷翔平選手を中心にドジャーズ(ドジャースと表現するメディアもありますが)戦。夜はG党の2人は巨人戦を食い入るようにテレビ観戦しています。おそらく、今日(10月24日)は巨人の松井秀喜・新監督の就任会見を見ていたでしょう。帰省時に父が私に言いました。「陸上選手って年収どのくらいなの?」実はその言葉、私が陸上をやっていた30年以上前(当時は中学、高校時代)にも言われています。父からすれば、プロの野球選手の年俸より、アマスポの陸上選手(現在はプロ選手も一部いますが)は低いだろうと……。若い2軍選手はともかく、テレビに出ている野球選手はそりゃ莫大な報酬を得ているでしょう。知識のない30年前の私は言い返せませんでしたが、この前は東京五輪や昨年の世界選手権で陸上が脚光を浴びることもあり、「高額の選手もいるらしい」などと答えました。今年はサッカーW杯がありました。サッカーもプロスポーツですから、年俸も高額です。そのうえ、球技はゲーム性があるので、野球やサッカーを志す子どもたちは多いと思います(それぞれの団体は年々減っていると危惧していますが)。最近はバスケットボールBリーグも人気で、7年前には富樫勇樹選手の年俸1億円が話題になりました。私が別メディアでバスケを担当していた20年前と比べると5倍ほど(当時の実業団リーグと比較して)です。球技はエンターテインメントの面も大きいです。一方で、「走るのが好き」「跳ぶのが好き」という子ども、大人もいるでしょう。やり甲斐も競技を続ける大事な要素です。私は幼少時からスポーツがまったく苦手。運動会の徒競走は1年時最下位でしたが、年齢を経て少しずつ速くなって、6年生で1位になったので、陸上部に入りました。人よりちょっと運動ができたのは走るぐらい。陸上が好きでクラブに入った子どもたちはそのまま、ずっと競技を続けてほしいです。問題は他競技に、埋もれた陸上の才能を持った選手がいた場合、うまく陸上に“移籍”できる機会が作ることができるか。学校の部活動では、各運動部の先生同士の話の中で、「サッカー部で足の速い生徒がいるんだけど、ボール扱いがちょっとね……。だから陸上をやったほうがおもしろい気もするな」とか、「うちの野球部に肩が良くて、足の速さも際立つぐらいの生徒がいるけど、うちの部が弱いから、高校の強豪のスカウトから目に止まらない……。個人競技だったらね」なんて会話があって、陸上部に転向した選手も割と多いでしょう。私の高校時代、同期の中長距離選手が私を含め、4人いましたが、うち2人は中学時代は野球部でした。ちなみに日本にいるやり投の超トップ選手もみなさんご存じのとおり、中学までは別の競技出身です。スポーツクラブという面で先進的なドイツでは、1つのクラブの中に、さまざまな競技ができ、子どもたちはいろいろやってみて、特性にあった種目を行うと聞きます。もちろん、成長過程で競技が変わる人もいるでしょう。自治体によっては総合クラブ化に取り組んでいるところもありますが、部活動がなくなって、それぞれの競技単位でクラブ化が増えています。これでは、他競技からの移る機会が減るのではと、感じているのは私だけでしょうか。他競技のクラブ間で横の連携が頻繁にあっても良いと思いますが、クラブ員の増減は、運営費といった収益に大きく関わってくるので、「囲い込み」が気になります。それぞれのクラブが、少し広い心で、部員(会員)の能力や本人の意向を踏まえながら、もし他競技で活躍する可能性があるなら移籍を進めていってほしいです。また、クラブ化を進めた行政にも、“横のつながり”の促進を求めたいです(補助金など)。そうしたかたちで陸上を始める人や子どもがいればなと。ひょっとしたら陸上から他競技に移る選手もいるかもしれませんが、逆に陸上を始めたら、才能が大きく開花したという選手が出てきてほしいと思っています。
井上 敦(いのうえ あつし) 1978年8月生まれ。新潟市江南区出身。横越中→新潟明訓高→某大学(陸上では有名だが、陸上部に入っていないので匿名)。月刊陸上競技編集部には2015年6月中旬から在籍。中学で陸上部に入り最初は100mを始めたものの、ライバルが多く、ある選手(日本を代表するロングスプリンター)の活躍に影響されて400mに転向した。3年夏までメイン種目だったが結果は県大会に届かず。しかし、3年秋の駅伝での爆走やチームの県大会出場をきっかけにまたまた転向を決意。高校は中距離をメインに、2年の県新人戦1500mで6位に入ったのが最高成績だった。

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