資生堂ランニングクラブは10月14日、公式サイトを更新し、来年3月末をもって「実業団としての活動を休止」し、休部すると発表した。
発表によると、社会が激しく変化するなか、「グローバルにおいて本業とのシナジー効果が高い領域へ取り組みを集中することで、事業の成長性・収益性の向上を目指しています。発足当時とさまざまな環境が変化するなか、この方針のもと熟考を重ねた結果」と理由を説明している。
資生堂ランニングクラブは1979年9月に発足。85年には東京国際女子マラソンで松田千枝が4位に入った。91年の同大会では谷川真理が優勝している。
また、91年に入社した鈴木(現・弘山)晴美は、その後1500mや3000m、5000mで日本記録を打ち立て、5000mで96年アトランタ五輪、10000mで2000年シドニー五輪、04年アテネ五輪に出場。日本選手権でも3種目で計4回優勝している。
草創期は男子部員も活躍し、弘山勉(現・スターツ監督)が1990年の別府大分毎日マラソンで3位、福岡国際マラソンで2位に入った。96年日本選手権5000mでは大場康成が優勝した。
女子駅伝でも実績を残し、全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)では2003年に3位と初めてトップ3入りすると、06年に初優勝を果たした。その後22年には大会新記録(2時間12分28秒)で16年ぶり2回目の優勝を果たした。昨年のクイーンズ駅伝では5位に入り、今年11月の大会シード権を保持している。
駅伝で実績を挙げるとともに選手も次々と実力を上げ、高島由香(現・ユニクロ)が10000mで2016年リオ五輪、24年パリ五輪に出場。パリ五輪には他にも五島莉乃が10000mで、一山麻緒がマラソンでそれぞれ出場した。五島は今年3月の名古屋ウィメンズマラソンで日本人5番手の7位(2時間24分44秒)に入り、来年10月3日のロサンゼルス五輪代表選考レース、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)への出場権を手にしている。
部員数は五島を含め、現在7名。同社では「所属する選手、スタッフについては、本人の意向を最優先に尊重し、一人ひとりの将来に向けて誠心誠意サポートをしていきます。また、活動休止までの期間、選手、スタッフが安心して最後まで競技に専念できるよう、会社として引き続き支援してまいります」としている。
資生堂 休部についてのコメント全文
日頃より資生堂ランニングクラブを応援いただきありがとうございます。 当クラブは、2027年3月末日をもちまして、実業団としての活動を休止し、休部することになりました。資生堂は今、激しく変化する社会の中、グローバルにおいて本業とのシナジー効果が高い領域へ取り組みを集中することで、事業の成長性・収益性の向上を目指しています。発足当時とさまざまな環境が変化する中、この方針のもと熟考を重ねた結果、今回の決定に至りました。所属する選手、スタッフについては、本人の意向を最優先に尊重し、一人ひとりの将来に向けて誠心誠意サポートをしていきます。また、活動休止までの期間、選手、スタッフが安心して最後まで競技に専念できるよう、会社として引き続き支援してまいります。これまで長年にわたり、当クラブの活動を応援し、支えてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.10.14
DM三井製糖、新スポーツブランド「Zq」を発表! 男子マラソン・鈴木健吾も絶賛
2026.10.14
編集部コラム「大間のマグロ」
2026.10.13
2026.10.12
2026.10.08
走高跳・髙橋渚がデサントとアドバイザリー契約「ともにさらなる高みを目指し、挑戦を続ける」
2026.10.12
2026.10.08
走高跳・髙橋渚がデサントとアドバイザリー契約「ともにさらなる高みを目指し、挑戦を続ける」
2026.10.05
2026.09.18
Latest articles 最新の記事
2026.10.14
DM三井製糖、新スポーツブランド「Zq」を発表! 男子マラソン・鈴木健吾も絶賛
DM三井製糖株式会社は10月14日、持久系スポーツに取り組むアスリートの正しい糖質・エネルギー補給をサポートする、これまでにない新しいスポーツブランド「Zq(ジキュー)」を10月20日に立ち上げることを発表した。 ブラン […]
2026.10.14
資生堂 2027年3月末限りで休部を発表「発足当時とさまざまな環境が変化するなか、熟考を重ねた結果」
資生堂ランニングクラブは10月14日、公式サイトを更新し、来年3月末をもって「実業団としての活動を休止」し、休部すると発表した。 発表によると、社会が激しく変化するなか、「グローバルにおいて本業とのシナジー効果が高い領域 […]
2026.10.14
編集部コラム「大間のマグロ」
攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]
2026.10.13
月刊陸上競技2026年11月号
Contents 名古屋アジア大会 熱闘譜 アジアの頂上決戦 32年ぶり日本開催 男子マイル 有終飾る完勝劇 諸田実咲 殊勲の初金メダル ~ 「まだ限界は見えていない」 三浦龍司 威風堂々 ~ 「ステップアップのための土 […]
2026.10.13
ハンマー投・村上来花ら名古屋アジア大会代表、超高校級の選手たちが青森に集結!/あおもり国スポ
◇第80回国民スポーツ大会・陸上競技(10月15~19日/青森・新青森県総合運動公園陸上競技場) 80回目を迎えた国スポが青森で行われる。陸上競技は10月15日から19日までの5日間で実施。2019年9月に運用が開始され […]
Latest Issue
最新号

2026年11月号 (10月14日発売)
アジア大会総特集
駅伝プレビュー

