2020.12.30

第97回箱根駅伝が2021年1月2日に往路、3日に復路と開催される。新型コロナウイルスの影響により、大会の様子は大きく様変わり。どんな対策が取られるのか改めてまとめた。。
主催する関東学連は12月8日に開催に向けた新型コロナウイルス感染防止対策について出場チームに指針を通達。それによると、12月19日以降、新型コロナウイルスに感染した選手、また濃厚接触者として認定された場合は該当者の出場・会場への出入りは認めないとしている。また、大会当日に発熱などカゼの症状がある場合は出場できない。
こうした理由に加え、かねてより議題に挙がっていた体調不良や故障気味でも出走しなければならない状況もあり、選手への負担軽減を目的に、今大会より当日のエントリーのルールを改正。従来は4人まで可能だった交代枠を6人へ増やした。1日に変更できる数は最大4人。このルール改正により、12月29日の区間エントリーはこれまで以上に有力選手が補欠登録に回った印象もある。
大会当日の感染対策はどうだろうか。多くのイベント同様に、関係者の体調管理シートを義務づけるほか、サーモグラフィーや体温計を用いて検温を実施。往路・復路終了後の表彰式は執り行われない。また、出走したランナーは走り終えたらすぐに寮へ戻るように通達している。
競技中(アップ時含む)以外はマスクの着用を義務づけられ、スタート・フィニッシュ地点に入るのは付き添いなど最小限の人数に制限。円陣、胴上げの禁止、そして中継地点(タスキリレー時)やフィニッシュ時の仲間への声かけも禁じられることは、駅伝ファンの間でも大きな話題となった。
ランナーも走る以外にさまざまな場面で神経を使わなければならない。中継時の声かけ禁止に加え、いかなる状況でも「つば・痰」を吐き出すことが禁じられる。給水は原則50m以内に行い、受け取るペットボトルは未開封で、沿道に投げるのではなく給水員に手渡しで戻すことになる。給水時も例外ではなく吐き出す行為は禁止。給水員はマスク、ゴーグル、使い捨て手袋を着用する。
応援についてもこれまでとは違う様子となる。主催者側としては、出場チームの関係者、応援団、OB・OG、保護者の来場、沿道応援について「強く自粛を求める」としているとし、出場校に対し「コース沿道近隣での一切の活動を禁止することを周知してほしい」とした。また、地域の人々や駅伝ファンに向けて「応援のための外出をお控えいただき、観戦や応援行為はご遠慮くださいますようお願い申し上げます」と記している。
沿道を使用する側として強制力はないため、“お願い”ベースであるが、『応援したいから、応援にいかない。』をキャッチフレーズに、ポスターやメディアを使って周知し、テレビやラジオ、インターネット配信などでの観戦をお願いしている。毎年、多くのファンが沿道を埋め尽くし、選手たちへ声援を送っているが、今大会ばかりは駅伝ファンの自制心が求められる。
取材対応も例年とは異なり、会場に入れる人数を大幅に制限。中継所から音声をつなぐなどしてインタビューの時間が設けられることになっている。
一方、学生たちはコロナ禍にあっても好記録を連発。シューズの進化による効果はもちろんあるが、今大会も高速化が予想されている。ただし、多くのロードレースが中止となっていることから、予選会を除いてトラックの記録でのみ戦力分析をしなければいけない状況であり、いわゆる「駅伝力」がどれほどか読めない部分もある。
前回大会は区間新記録が11個誕生。総合記録も優勝した青学大、2位・東海大が大会記録を更新し、10位までが11時間を切ったが、今大会はそれを超える「新記録ラッシュ」となるか。ランナーにとっては、沿道応援が少なく、神経を使う場所が多いなどいつもと違う状況での走りとなるが、多くの選手が口にする「走れることに感謝」という言葉を胸に、2021年の正月も熱いタスキリレーを見せそうだ。
そんな学生たちを全力で応援するためにも、箱根駅伝に関わるすべての人(われわれメディアも含めて)、一人ひとりが自覚を持った行動を心掛けていかなければならない。苦境に立ち向かって走り続けてきた選手たちのために、そして97回続いてきた伝統をこれからの未来へとつなぐために。箱根駅伝スタートまで、あと3日――――。
第97回箱根駅伝が2021年1月2日に往路、3日に復路と開催される。新型コロナウイルスの影響により、大会の様子は大きく様変わり。どんな対策が取られるのか改めてまとめた。。主催する関東学連は12月8日に開催に向けた新型コロナウイルス感染防止対策について出場チームに指針を通達。それによると、12月19日以降、新型コロナウイルスに感染した選手、また濃厚接触者として認定された場合は該当者の出場・会場への出入りは認めないとしている。また、大会当日に発熱などカゼの症状がある場合は出場できない。こうした理由に加え、かねてより議題に挙がっていた体調不良や故障気味でも出走しなければならない状況もあり、選手への負担軽減を目的に、今大会より当日のエントリーのルールを改正。従来は4人まで可能だった交代枠を6人へ増やした。1日に変更できる数は最大4人。このルール改正により、12月29日の区間エントリーはこれまで以上に有力選手が補欠登録に回った印象もある。大会当日の感染対策はどうだろうか。多くのイベント同様に、関係者の体調管理シートを義務づけるほか、サーモグラフィーや体温計を用いて検温を実施。往路・復路終了後の表彰式は執り行われない。また、出走したランナーは走り終えたらすぐに寮へ戻るように通達している。競技中(アップ時含む)以外はマスクの着用を義務づけられ、スタート・フィニッシュ地点に入るのは付き添いなど最小限の人数に制限。円陣、胴上げの禁止、そして中継地点(タスキリレー時)やフィニッシュ時の仲間への声かけも禁じられることは、駅伝ファンの間でも大きな話題となった。ランナーも走る以外にさまざまな場面で神経を使わなければならない。中継時の声かけ禁止に加え、いかなる状況でも「つば・痰」を吐き出すことが禁じられる。給水は原則50m以内に行い、受け取るペットボトルは未開封で、沿道に投げるのではなく給水員に手渡しで戻すことになる。給水時も例外ではなく吐き出す行為は禁止。給水員はマスク、ゴーグル、使い捨て手袋を着用する。応援についてもこれまでとは違う様子となる。主催者側としては、出場チームの関係者、応援団、OB・OG、保護者の来場、沿道応援について「強く自粛を求める」としているとし、出場校に対し「コース沿道近隣での一切の活動を禁止することを周知してほしい」とした。また、地域の人々や駅伝ファンに向けて「応援のための外出をお控えいただき、観戦や応援行為はご遠慮くださいますようお願い申し上げます」と記している。沿道を使用する側として強制力はないため、“お願い”ベースであるが、『応援したいから、応援にいかない。』をキャッチフレーズに、ポスターやメディアを使って周知し、テレビやラジオ、インターネット配信などでの観戦をお願いしている。毎年、多くのファンが沿道を埋め尽くし、選手たちへ声援を送っているが、今大会ばかりは駅伝ファンの自制心が求められる。取材対応も例年とは異なり、会場に入れる人数を大幅に制限。中継所から音声をつなぐなどしてインタビューの時間が設けられることになっている。一方、学生たちはコロナ禍にあっても好記録を連発。シューズの進化による効果はもちろんあるが、今大会も高速化が予想されている。ただし、多くのロードレースが中止となっていることから、予選会を除いてトラックの記録でのみ戦力分析をしなければいけない状況であり、いわゆる「駅伝力」がどれほどか読めない部分もある。前回大会は区間新記録が11個誕生。総合記録も優勝した青学大、2位・東海大が大会記録を更新し、10位までが11時間を切ったが、今大会はそれを超える「新記録ラッシュ」となるか。ランナーにとっては、沿道応援が少なく、神経を使う場所が多いなどいつもと違う状況での走りとなるが、多くの選手が口にする「走れることに感謝」という言葉を胸に、2021年の正月も熱いタスキリレーを見せそうだ。そんな学生たちを全力で応援するためにも、箱根駅伝に関わるすべての人(われわれメディアも含めて)、一人ひとりが自覚を持った行動を心掛けていかなければならない。苦境に立ち向かって走り続けてきた選手たちのために、そして97回続いてきた伝統をこれからの未来へとつなぐために。箱根駅伝スタートまで、あと3日――――。箱根駅伝2021全チーム選手名鑑RECOMMENDED おすすめの記事
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