2026.07.17
欧州放送連合(EBU)と欧州陸連は、女子種目の中継におけるカメラアングルに関するガイドライン「RAISING THE BAR(レベルの向上)」を策定・公開した。女子選手を尊重した放送を実現するための指針を示している。
策定にあたっては、東京五輪棒高跳銅メダルのH.ブラッドショー(英国)が意見を提出。ブラッドショーは競技中に肌の露出が多く見えるアングルで撮影された映像がSNS上で不適切に拡散された経験を明かしており、その問題提起がガイドライン作成のきっかけの一つとなった。
ブラッドショーは、英BBCの取材に対して、「ソーシャルメディア上で誹謗中傷を受けたり、競技中のスローモーション映像が撮影された不適切な動画がオンラインに流出したりするのを目の当たりにしてきました」とコメント。「多くの女性アスリートは、競技中に自分のパフォーマンスよりもカメラを意識してしまう状況を経験しています」と述べ、女子選手の尊厳を守り、安心して競技に臨める環境づくりの必要性を訴えた。
また、ブダペスト世界選手権走幅跳金メダリストのイバナ・スパノビッチ(セルビア)も助言を行い、選手の視点を反映した内容となっている。
ガイドラインでは、高さを競う跳躍種目でローアングルからの撮影を避けることや、技術的な解説に必要のない過度なスローモーション映像を使用しないことなどを決定。競技性を損なうことなく、女子選手への敬意を持った放送を行うための具体的な考え方が示されている。
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