2026.06.22
◇インタ-ハイ北信越地区大会(6月18日~21日/石川県金沢市・西部緑地公園陸上競技場)
滋賀インタ-ハイの出場を懸けた北信越大会が4日間にわたって行われた。
2日目に行われた女子100mハ-ドルは、藤田紗季(敦賀2福井)が13秒20(+1.8)の高校新記録で走破。石原南菜(白鴎大足利3栃木)と二階堂咲(神戸山手3兵庫)が持つ従来の記録を0.09秒更新するとともに、U20日本歴代2位、U18日本最高記録を叩き出した。
絶好の追い風に恵まれた好条件で自己ベストを0.18秒も更新。圧巻のパフォ-マンスに藤田は「すごくうれしいです。この大会で高校記録の更新を狙っていました。私が一番強い!という自信を持って、レ-ス中はいつもより速いという感覚があったので、(高校記録更新は)『絶対行ける』と確信しました」と興奮気味に声を弾ませた。
アプロ-チから2台目までの局面がポイントとなった。そこで、スピードが上がり切れない課題があったが、予選(13秒44/+1.9)、準決勝(13秒41/+1.0)、決勝とラウンドの間に動きの修正を繰り返し、決勝は「完璧にスム-ズに加速」できたという。また、2位の阪真琴(佐久長聖3長野)も高校歴代11位の13秒41の好記録で駆け抜け、従来の大会記録(13秒62)を上回った。
藤田はこの日、100mハードルだけではなかった。レース直後には走幅跳に出場して5m83(+2.0)で2冠を達成。100mハードル予選前には4×100mリレー準決勝でチームの3走を務め、組2着で決勝進出に貢献。この日最後となる決勝でもチームの4位とインターハイ出場に貢献した。
100mハードルでは2年前の全中で3位、昨年はU16大会(U18規格)で2位に入っている。また走幅跳では昨年の国民スポーツ大会少年Bで4位の実績を持っている。
昨年に続いて出場権を得たインターハイ。「両種目で自己ベスト更新を狙い、2冠を達成したいです」とさらなる飛躍を力強く誓った。
そのほか、女子は短距離種目は佐久長聖3年生が奮闘。中村波南は100mで11秒84(+0.8)の大会新で2連覇。宮澤希は400mで54秒59の自己新で優勝を遂げた。阪は100mハードルは2位だったが、400mハ-ドルで59秒09の自己新で2年連続V。そこに、鎌倉梨々華を加えた両リレーは4×100mが46秒17、4×400mは3分45秒55でそれぞれ2年連続制覇を果たし、中村、宮澤、阪の3人は3種目で優勝した。
200mは自己ベスト24秒19の橋本蒼衣(金沢泉丘2石川)が強い向かい風(-6.2)のなか、25秒00で1位。800mでは堤海遥(新潟第一2新潟)が2分11秒76で2年連続優勝を飾り、1500m(4分25秒09)との2冠を獲得した。
また、3000mは川上南海(長野東3長野)が9分22秒23、棒高跳は篭田心優(松本国際3長野)が3m50、ハンマ-投は山本莉里(敦賀3)が51m25でそれぞれ2連覇を達成した。
男子は400mハ-ドルで高野徳之(上伊那農3)が土砂降りの中でも52秒55で優勝。自己ベストの50秒92には届かなかったが悪天候の中でも強さを発揮した。3000m障害は8分台の自己ベスト(8分54秒86)を持つ、石川出身の赤坂直人(佐久長聖3)が、ラスト300m付近から猛スパ-トをかけて9分07秒01で“地元V”。5000m競歩は5月のアジア選手権銅メダリスト・小幡千尋(飯田3)がスタ-トから独歩態勢を整えて最後まで先頭を譲らず、大会新の20分26秒96で制した。
4×100m、4×400mの両リレ-は地元の星稜(石川)がいずれも制覇。100m高校記録(10秒00)保持者で、今季故障のため、レースに出ていなかった清水空跳(3年)が両種目に出場。4×100mは決勝でアンカーを務め、40秒66で逆転に成功。4×400mは準決勝から3走に入り、決勝は3分17秒15で優勝に貢献した
清水は「(両脚の)ケガ明けの初戦ということで8~9割の力で走ることが絶対条件でした。どういうかたちであれ、(2種目で)チ-ムの優勝に貢献でき、ケガなく終えたことは良かったです」と安堵の表情を浮かべた。
走高跳は西村凛一(東京学館新潟3新潟)が自己新の2m06で2連覇。宮川瑛士(七尾3石川)が走幅跳で7m19(+3.5)、三段跳は14m51(+1.1)で跳躍2冠を果たした。
砲丸投は門田育知(星稜3)も自己新の16m13で制覇。ハンマ-投は64m07の北信越高校記録を持つ帆刈暖登(新津工3新潟)が大会新の63m87でV。やり投は自己ベスト64m67の内藤馨(長野日大通3)がセカンドベストの64m47で頂点に立った。
学校対抗は、男子が78点を挙げた星稜が2年連続8度目、女子は佐久長聖が91点で3年連続3度目の総合優勝を果たした。
インターハイは7月30日から8月5日まで滋賀県彦根市の平和堂HATOスタジアム(彦根総合スポーツ公園陸上競技場)で行われる。近年の酷暑を考慮して、例年よりも2日間多い日程で全競技のナイター開催が発表されており、各地区大会上位6名まで出場する。(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
文・撮影/永田真樹
インターハイ北信越大会優勝者一覧をチェック!
●男子 100m 酒井凛(飯山3長野) 10秒71(±0) 200m 村下綾星(福井工大3福井) 21秒98(+0.6) 400m 前山壱太(新潟第一3新潟) 48秒64 800m 大森友敬(七尾3石川) 1分54秒36 1500m 椿瑠偉音(開志国際3新潟) 3分49秒42 5000m 西澤惟定(諏訪二葉3長野) 14分23秒12 110mH 櫻井友貴(六日町2新潟) 14秒29(+1.6) 400mH 高野徳之(上伊那農3長野) 52秒55 3000m障害 赤坂直人(佐久長聖3長野) 9分07秒01 5000m競歩 小幡千尋(飯田3長野) 20分26秒96=大会新 4×100mR 星稜(石川) 40秒66 4×400mR 星稜(石川) 3分17秒15 走高跳 西村凛一(東京学館新潟3新潟) 2m06 棒高跳 髙橋輝(開志国際3新潟) 4m70 走幅跳 宮川瑛士(七尾3石川) 7m19(+3.5) 三段跳 宮川瑛士(七尾3石川) 14m51(+1.1) 砲丸投 門田育知(星稜3石川) 16m13 円盤投 齊藤朱璃(上越総合技術3新潟) 43m27 ハンマー投 帆刈暖登(新津工3新潟) 63m87=大会新 やり投 内藤馨(長野日大通3長野) 64m47 八種競技 片瀬聖(長野日大3長野) 5283点 学校対抗 星稜(石川)78点 [adinserter block="4"] ●女子 100m 中村波南(佐久長聖3長野) 11秒84(+0.8)=大会新 200m 橋本蒼衣(金沢泉丘2石川) 25秒00(-6.2) 400m 宮澤希(佐久長聖3長野) 54秒59 800m 堤海遥(新潟第一2新潟) 2分11秒76 1500m 堤海遥(新潟第一2新潟) 4分25秒09 3000m 川上南海(長野東3長野) 9分22秒23 100mH 藤田紗季(敦賀2福井) 13秒20(+1.8)=高校新、大会新 400mH 阪真琴(佐久長聖3長野) 59秒09 5000m競歩 大浦真歩(金沢学大附3石川) 24分39秒53 4×100mR 佐久長聖(長野) 46秒17 4×400mR 佐久長聖(長野) 3分45秒55 走高跳 市川凜子(松本国際3長野) 1m67 棒高跳 篭田心優(松本国際3長野) 3m50 走幅跳 藤田紗季(敦賀2福井) 5m83(+2.0) 三段跳 佐々木悠陽(敦賀2福井) 12m05(+4.2) 砲丸投 南緋佳里(高岡向陵3富山) 11m30 円盤投 岩野愛花(開志国際3新潟) 39m00 ハンマー投 山本莉里(敦賀3福井) 51m25 やり投 岩野愛花(開志国際3新潟) 40m92 七種競技 高城咲夢(富山北部3富山) 4413点 学校対抗 佐久長聖(長野) 91点RECOMMENDED おすすめの記事
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