◇第110回日本選手権(6月12~14日/愛知・パロマ瑞穂スタジアム)2日目
名古屋アジア大会代表選考会を兼ねた日本選手権の2日目が行われ、多田修平(住友電工)が10秒17(+0.1)で優勝し、アジア大会代表に内定した。西岡尚輝(筑波大)が10秒20で2位に入っている。
予選で10秒12、準決勝では全体トップの10秒09をマークしていた西岡。決勝では0.03秒及ばなかったものの、「自分の今出せるものはすべて出し切ったと思うので、悔いのない良い経験になったと思います」とすがすがしかった。
レースはスタートを得意とする多田が先行し、西岡も少し並ぶように追いかける展開。普段は後半で力みが生じる癖があるが、「レース途中で頭を切り替えて、しっかり肩を落として走る感覚を得られたので、後半もうまくまとめられました」と話す。
大阪・東海大仰星高3年時にはインターハイで大会記録を更新。優勝も飾り、U20世界選手権でも5位に入ったホープだ。
筑波大進学後の昨年は主要大会で準決勝敗退などが続き、「大学に入ってからは自分を疑う時もありました」と吐露する。
それでも腐らずに、今季は走りの上下運動を少し減らし、水平方向への意識を持ってピッチを保つように変更。春先から少しずつキレを取り戻していた。
多田や桐生祥秀(日本生命)といったベテラン勢と渡り合った。特に同じ大阪出身の多田はあこがれてきた存在でもあり、「いつかこの舞台に立ちたいと思っていました。そんな選手たちと一緒に戦えて本当に良かったです」。
苦しんできた高校王者が、また一つシニアの階段を上がった。
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