2025.08.03
◇富士北麓ワールドトライアル2025(8月3日/山梨・富士北麓公園「富士山の名水スタジアム」)
富士北麓ワールドトライアルが行われ、タイムレースで実施された男子400mで中島佑気ジョセフ(富士通)が日本歴代3位の44秒84をマークし、東京世界選手権参加標準記録(44秒85)突破を果たした。総合でも優勝を飾っている。
「ここまで長かった」。中島はそう言って、ホッと息をついた。これが自身初の45秒突破。標準突破に、フィニッシュ後はガッツポーズを見せたが、その気持ちが落ち着くと、出せそうで出せなかった「44秒台」にようやく到達した実感が湧いてくる。
23年に45秒前半を連発する抜群の安定感を見せ、その頃に「確実に(45秒を)切れると思っていた」という。だが、「安定しているけど殻を破れない」日々が続いた。
それを打破するべく、その冬から米国を拠点にしたが、「ケガもあったし、うまく合わせられないところもあった」。パリ五輪では個人は準決勝に進めず、4×400mリレーは5位に入賞したものの目標のメダルには届かなかった。
今季もケガがあってシーズンインが遅れ、ほぼぶっつけ本番だった日本選手権は4位にとどまる。だからこそ、「やっと出た」という思いが口をついたが、それだけ「『44秒台』に囚われていたということ」と続ける。
「やっと記録が自分のポテンシャルについてきたんだという思いがあります」
自身の走りを自己分析すると、「記録を出すには前半からいかないと」という気持ちが強すぎ、「逆に前半で力を使い過ぎていました」。今は、「持ち味の後半に勝負すること」につなげるための前半と捉える。
「今日はただ前に乗っていくという意識で、勝手に脚が回る感じでした。その結果、タイムが出たという感覚です」
その感覚を持って、大きく前進した世界選手権に向かっていく。「個人ではファイナル、マイルリレーではメダルを」という目標にブレはない。特にリレーについては、「自分が標準記録を突破することで、マイルチーム全体に勢いがつくと思っていた」。同組2着で総合2位の佐藤風雅(ミズノ)も、今季ベストの45秒16をマーク。「最低でも個人で2人は世界陸上に出場できるようにしないと」と、さらなる奮起を促していた。
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