パリ五輪代表選考会を兼ねた第108回日本選手権(6月27~30日)の大会翌日の7月1日、新潟市内で日本代表内定会見が開かれ、今大会でパリ五輪代表に内定した選手の中から、女子中長距離の田中希実(New Balance)が登壇した。
大会前にブダペスト世界選手権で8位入賞している5000mで早期内定を得ていた田中。今大会は1500mで参加標準記録を突破し、優勝して代表に内定した。1500mと5000mの2冠は3年連続となる。
会見に出席した田中は五輪で着用予定のユニフォームに袖を通し、「次に袖を通す時は本番で緊張して着るのだろうなと思います」と笑顔を見せる。1500mでも内定を得たことで、「ポイント(ワールドランキング)を待つことなく自分で2種目の権利を勝ち取れた」と安堵と充実の表情を浮かべた。
東京五輪では1500mで8位入賞。その後は22年オレゴン世界選手権で800mを含めて3種目に出場し、昨年のブダペスト世界選手権で5000m入賞を経て、パリ五輪は「また違った道に向かっていかないといけない」と言う。そのチャレンジは、「1年1年が違った道へ飛び込んでいるので、経験は誰よりもあると思う。今までやってきたことを信じて飛び込みたい」と強い気持ちをのぞかせる。
一方で「怖さ」もある。「(こういう場で)ネガティブな発言は良くないかも」と前置きした上で、「具体的な数字を口にするのが怖いくらい世界のレベルは上がっている」のも理解している。それでも、「日本人では無理だろう」という境地に挑み、到達し、また挑んでを繰り返している。
「世界と戦う数字を示すなら1500mは3分55秒以内、5000mは14分20秒を切る」と明確にイメージし、この1ヵ月は欧州をベースとしつつダイヤモンドリーグ・モナコで実戦を積み「勝負するためのラップタイムは頭に入っているので、できるかどうかは別として、それを見据えてトレーニングしていきたい」と今後のプランを語る。
自身2度目の五輪。「2種目で決勝に進んで、どちらか入賞、できれば両方入賞したい。2種目走れる幸せを感じる大会にしたいです」とまっすぐと視線を向けた。
パリ五輪の陸上競技は8月1日から11日、サン=ドニのスタッド・ド・フランスを舞台に行われる。
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