HOME 高校・中学

2024.03.31

【高校生FOCUS】女子走高跳・髙橋美月(埼玉栄高)技術アップで目標はインターハイ連覇とU20世界選手権
【高校生FOCUS】女子走高跳・髙橋美月(埼玉栄高)技術アップで目標はインターハイ連覇とU20世界選手権

今季は世界を見据える髙橋美月選手(提供写真)

FOCUS! 高校生INTERVIEW
髙橋美月  Takahashi Mizuki
埼玉栄高・埼玉
今季注目高校アスリートを紹介! 今回は女子走高跳の髙橋美月選手(埼玉栄高・埼玉)です。2年生の昨シーズンはインターハイを制すると、鹿児島特別国体でも自己ベストの1m77を跳んで優勝しました。いよいよ明日から新年度。高校ラストシーズンへの思いとは。

1m83を狙えるように

――2023年はどんなシーズンでしたか。
髙橋 インターハイと国体で優勝して2冠を達成できたことは良かったです。ただ、初戦(3月中旬の関東学連春季オープン競技会で1m76=高1歴代4位タイ)と最後の国体でしか記録を出すことができず、1番大切な5月から8月まで記録が全然ダメだったので、全体的に見ればあまり良くなかったと思います。

広告の下にコンテンツが続きます

――どれくらいの記録を意識していましたか。
髙橋 高校2年生で1m80を跳ぶことに価値があると思っていましたが、1m77までしか行けませんでした。昨シーズンは1m80に3回挑戦して、どれも惜しい跳躍ばかりだったので、まだまだツメが甘い部分だなと感じました。

――冬季練習はどんなテーマで取り組んできましたか。
髙橋 まず基礎的な体力をつけながら、新しい技術を取り入れるというか、自分のものにできるように取り組んできました。

――具体的にどんな内容か教えてください。
髙橋 スターティングブロックを使って、短距離の人たちと一緒に走ったりしました。短距離の選手は速いので、何とか追いつこうと走ったので、大会でも必要になってくる「負けたくない」という気持ちの部分で成長できたかなと思います。

――技術面での新しいことというのは。
髙橋 あごが全然下がらなくて身体が反れないことや、踏み切りの時に後ろに重心が残ってしまうことが昨年からずっと課題でした。それを改善できるようにずっとがんばってきました。

――そうした課題は克服できましたか。
髙橋 3月17日の関東学連春季オープン競技会がシーズンインで、練習の一環として出場(1m71)しましたが、まだ自分のものになっていませんでした。これからの課題でもあります。

――課題をクリアできれば、記録はどのくらいまで伸ばしたいですか。
髙橋 昨年は1m80は跳べそうな感覚をつかめたので、今季は1m83を狙える跳躍をしていきたいです。

――そのために、練習ではどんなことを意識していますか。
髙橋 常に1m80は意識しています。バーをかけて跳躍するのはちょっとまだ難しいですが、ゴムバーなら1m80にかけて練習していますし、1m83にかけて助走の練習はしていて、高さへの慣れの感覚は日頃から磨くようにしています。

――今年はインターハイ2連覇が目標ですか。
髙橋 はい。また、8月のU20世界選手権に出られるようにがんばりたいです。昨年8月に日・韓・中ジュニア交流競技会で初めて日本代表として出ることができて、また代表のユニフォームを着て、世界で戦える選手になりたいという強い思いも出てきました。日本代表に選んでもらうためにも、1m80は越えないといけないという気持ちが強いです。

――日・韓・中に出たことで感じたことは。
髙橋 日本代表のユニフォームを着ることで気持ちの部分が普段とは違いましたし、日本開催でしたが、海外の競技場で跳んでみたいと思いました。一緒に出ているメンバーがアジアや世界で戦っている先輩方が多くて、私もそういう舞台で活躍できる選手になりたいですし、1番はみんなと一緒に日本を背負いたいという思いが強くなりました。

――選手として将来的な目標はありますか。
髙橋 記録に関しては、まだ1m80も達成していないので、高い目標ばかり言えませんが、1m80を跳べたら1m85、それを跳べたら1m90という感じで、どんどん上げていければと思っています。

――髙橋選手は2021年の東京五輪で、最終走者の大坂なおみ選手に聖火を手渡す大役を担いました。五輪への思いは。
髙橋 4年後のロサンゼルス五輪を目指したい気持ちはありますが、出たいというだけでは出られません。自己ベストを更新しつつ、安定して記録を出していかないといけないなと。常に新しいことに挑戦して進化を求めていって、いずれはオリンピックが視野に入ってきたらいいと考えています。

FOCUS! 高校生INTERVIEW 髙橋美月  Takahashi Mizuki 埼玉栄高・埼玉 今季注目高校アスリートを紹介! 今回は女子走高跳の髙橋美月選手(埼玉栄高・埼玉)です。2年生の昨シーズンはインターハイを制すると、鹿児島特別国体でも自己ベストの1m77を跳んで優勝しました。いよいよ明日から新年度。高校ラストシーズンへの思いとは。

1m83を狙えるように

――2023年はどんなシーズンでしたか。 髙橋 インターハイと国体で優勝して2冠を達成できたことは良かったです。ただ、初戦(3月中旬の関東学連春季オープン競技会で1m76=高1歴代4位タイ)と最後の国体でしか記録を出すことができず、1番大切な5月から8月まで記録が全然ダメだったので、全体的に見ればあまり良くなかったと思います。――どれくらいの記録を意識していましたか。 髙橋 高校2年生で1m80を跳ぶことに価値があると思っていましたが、1m77までしか行けませんでした。昨シーズンは1m80に3回挑戦して、どれも惜しい跳躍ばかりだったので、まだまだツメが甘い部分だなと感じました。――冬季練習はどんなテーマで取り組んできましたか。 髙橋 まず基礎的な体力をつけながら、新しい技術を取り入れるというか、自分のものにできるように取り組んできました。――具体的にどんな内容か教えてください。 髙橋 スターティングブロックを使って、短距離の人たちと一緒に走ったりしました。短距離の選手は速いので、何とか追いつこうと走ったので、大会でも必要になってくる「負けたくない」という気持ちの部分で成長できたかなと思います。――技術面での新しいことというのは。 髙橋 あごが全然下がらなくて身体が反れないことや、踏み切りの時に後ろに重心が残ってしまうことが昨年からずっと課題でした。それを改善できるようにずっとがんばってきました。――そうした課題は克服できましたか。 髙橋 3月17日の関東学連春季オープン競技会がシーズンインで、練習の一環として出場(1m71)しましたが、まだ自分のものになっていませんでした。これからの課題でもあります。――課題をクリアできれば、記録はどのくらいまで伸ばしたいですか。 髙橋 昨年は1m80は跳べそうな感覚をつかめたので、今季は1m83を狙える跳躍をしていきたいです。――そのために、練習ではどんなことを意識していますか。 髙橋 常に1m80は意識しています。バーをかけて跳躍するのはちょっとまだ難しいですが、ゴムバーなら1m80にかけて練習していますし、1m83にかけて助走の練習はしていて、高さへの慣れの感覚は日頃から磨くようにしています。――今年はインターハイ2連覇が目標ですか。 髙橋 はい。また、8月のU20世界選手権に出られるようにがんばりたいです。昨年8月に日・韓・中ジュニア交流競技会で初めて日本代表として出ることができて、また代表のユニフォームを着て、世界で戦える選手になりたいという強い思いも出てきました。日本代表に選んでもらうためにも、1m80は越えないといけないという気持ちが強いです。――日・韓・中に出たことで感じたことは。 髙橋 日本代表のユニフォームを着ることで気持ちの部分が普段とは違いましたし、日本開催でしたが、海外の競技場で跳んでみたいと思いました。一緒に出ているメンバーがアジアや世界で戦っている先輩方が多くて、私もそういう舞台で活躍できる選手になりたいですし、1番はみんなと一緒に日本を背負いたいという思いが強くなりました。――選手として将来的な目標はありますか。 髙橋 記録に関しては、まだ1m80も達成していないので、高い目標ばかり言えませんが、1m80を跳べたら1m85、それを跳べたら1m90という感じで、どんどん上げていければと思っています。――髙橋選手は2021年の東京五輪で、最終走者の大坂なおみ選手に聖火を手渡す大役を担いました。五輪への思いは。 髙橋 4年後のロサンゼルス五輪を目指したい気持ちはありますが、出たいというだけでは出られません。自己ベストを更新しつつ、安定して記録を出していかないといけないなと。常に新しいことに挑戦して進化を求めていって、いずれはオリンピックが視野に入ってきたらいいと考えています。

中2の悔しさが飛躍のきっかけ

――陸上競技を始めたきっかけを教えてください。 髙橋 小1の時に学校のマラソン大会で1位になって、小2でも1位になりたいと思った時に、お母さんからクラブチームを勧められて入りました。クラブではコーチから100mを勧められたので短距離に移りました。――走高跳はいつから。 髙橋 中学に入って1年生の時は短距離や四種競技でしたが、走高跳を専門的に始めたのは2年生からです。中学の男女2人の先輩が県大会で1位となり、先輩たちが東北大会や全国大会を目標にしている姿を見て、私も先輩たちみたいに上の大会に出られるようになりたいと思って始めました。――中3の全中で優勝していますが、当時を振り返ってください。 髙橋 中2の時、コロナ禍で全中の代わりに全国中学生大会がありました。参加標準記録の1m57を跳ぶことができましたが、ターゲットナンバーの30にギリギリ届かない31番。そこですごく悔しい思いをして、1ヵ月後に1m68までベストを伸ばし、「来年は絶対に優勝する」という気持ちで全中に向かっていけました。――高校は埼玉栄高へ。岩手から越境を決めた理由は。 髙橋 埼玉栄出身で、全中とインターハイを勝っている岡野弥幸先輩にあこがれていることと、練習環境も充実していますし、顧問の清田浩伸先生もたくさんのインターハイ優勝者をご指導されているので、そういう高校で陸上がしたいと思ったからです。――普段は寮生活ですか。 髙橋 いえ、お母さんがついてきてくれたので、今は2人で生活しています。――清田先生からよく言われていることは 髙橋 この練習が自分が1m80を跳ぶために必要かどうか、判断してやりなさいと、よく言われています。――埼玉栄を進学した理由に岡野選手へのあこがれを挙げていました。 髙橋 岡野先輩も自分も右脚踏み切りで、初めて「この人みたいな跳躍をしたい」と思ったのが岡野先輩でした。当時はあまり走高跳の選手も知らなくて、海外の選手を動画で見ることもありませんでしたが、初めて調べて見た岡野先輩にあこがれるようになりました。[caption id="attachment_132044" align="alignnone" width="800"] 昨年の北海道インターハイを2年生V[/caption]――髙橋選手が思う走高跳の魅力とは。 髙橋 走ったり投げたりする種目は記録が出るまで待たないといけませんが、走高跳は棒高跳とともに、試技が終わった瞬間に結果が出ます。自分が跳んでバーが残っていた時はすごい気持ちが良いというか、他の種目では味わえないかなと思っています。――競技以外の学校生活の様子も教えてください。 髙橋 埼玉栄は陸上だけじゃなく、いろいろな競技で活躍している人がたくさんいます。世界1位がいたり、大会で表彰されたりするのを身近に感じられるので、自分の意識もどんどん高めていける良い環境だなと感じます。――盛岡への帰省されこともありますか。 髙橋 昨年は1回しか帰れませんでしたが、自分が辛い思いをした時に相談に乗ってくれる友達が地元にいて、ずっと応援してくれています。一緒にインターハイで会おうねとも言い合えているので、地元の友達は自分が力をもらえる存在です。――好きな教科、得意な教科は。 髙橋 文章を読み解いたりする論理国語や文学国語が得意です。――趣味や興味のあること、あるいはリラックス方法は。 髙橋 お母さんとお洋服とかを買い物に行ったり、YouTubeで動物が寝落ちする動画が好きでよく見ています。――オフの日の過ごし方を教えてください。 髙橋 週2回オフがあって、試合が近かったり、疲労が溜まっていると思ったら1日ずっと寝たりもしますが、次の試合まで期間が空いていたり、自分がやりたいことを思いついた時は、学校に行って1人で練習する日もあります。――普段から陸上のことを考えているタイプですか。オフの時はあっさり切り替えますか。 髙橋 普段から結構考えているタイプだと思います。――競技以外での将来の夢を教えてください。 髙橋 自分が目標を達成できて競技が一段落できたら、指導者になりたいという思いはあります。中学時代の強化練習会でコーチだった齊藤儀満先生のお陰で、走高跳を好きになれました。自分も齊藤先生のように、選手に目標を示したいですし、自分が教わったものを指導者の立場になって伝えたいと思っています。 構成/小野哲史

髙橋美月 PROFILE

◎たかはし・みづき/2006年12月18日生まれ。岩手県出身。盛岡城西中(岩手)―埼玉栄高(埼玉)。中2の時は全国大会(2020年全国中学生大会)に惜しくも届かなかったが、11月にマークした1m69はその年の中学ランキング2位。翌年の中3シーズンは7月に1m72をマークすると、8月の全中、10月のU16大会と全国大会2冠を達成した。高1シーズンだった22年はインターハイ7位、国体少年共通3位、U18大会4位タイとルーキーながら安定した成績を残している。また、記録面でも4月に1m73、8月に1m75、2年生に進級直前の23年3月には高1歴代4位タイの1m76をマーク。高2シーズンはインターハイと国体(少年共通)で2冠を果たした。主な自己ベストは走高跳1m77(23年)[caption id="attachment_132045" align="alignnone" width="800"] 23年10月の国体少年共通では自己ベストの1m77を跳んで優勝[/caption]

次ページ:

ページ: 1 2 3

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2026.11.05

川崎橘&東海大相模が激戦制す 八千代松陰と拓大一も名乗り 東洋大牛久2時間4分台、山梨学院男女16連覇/高校駅伝都道府県大会

全国高校駅伝の出場権を懸けた茨城県、群馬県、千葉県、山梨県の各高校駅伝が10月31日、東京都、神奈川県の両高校駅伝が11月3日に行われた。 日産フィールド小机及び付設ハーフマラソンコースで行われた神奈川県大会(男子7区間 […]

NEWS 高知農が50回目の都大路切符、山田は“皆勤”継続!英明男子が初、聖カタリナが初Vで2度目の全国切符/高校駅伝都道府県大会

2026.11.05

高知農が50回目の都大路切符、山田は“皆勤”継続!英明男子が初、聖カタリナが初Vで2度目の全国切符/高校駅伝都道府県大会

全国高校駅伝の出場権を懸けた香川県、徳島県、愛媛県、高知県の各高校駅伝が11月1日に男子7区間42.195km、女子5区間21.0975kmで行われた。 高知市東部総合運動場周回コースで行われた高知県大会の男子は、高知農 […]

NEWS クイーンズ駅伝のエントリー発表!エディオンは連覇へ矢田みくにら登録 積水化学は新谷、山本、久保、豊田自動織機に田中希実

2026.11.04

クイーンズ駅伝のエントリー発表!エディオンは連覇へ矢田みくにら登録 積水化学は新谷、山本、久保、豊田自動織機に田中希実

日本実業団連合は11月4日、第46回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝/11月22日)のエントリー選手を発表した。 前回大会で出場32回目にして初優勝を飾ったエディオンは、9月の名古屋アジア大会マラソン銅メダルの矢 […]

NEWS ミズノが第103回箱根駅伝オフィシャルグッズの予約を開始 全24アイテムで関東学生連合チームも登場!

2026.11.04

ミズノが第103回箱根駅伝オフィシャルグッズの予約を開始 全24アイテムで関東学生連合チームも登場!

ミズノは11月4日、スポンサー契約に基づき、第103回箱根駅伝オフィシャルグッズの販売予約を開始したと発表した。 今回は毎年扱っている大会記念Tシャツに加え、出場21チームのタスキをデザインした応援マフラータオルやキーホ […]

NEWS エハンマー 28年ロス五輪までは走幅跳に専念 「金メダル獲得のため全力を注ぐ」

2026.11.04

エハンマー 28年ロス五輪までは走幅跳に専念 「金メダル獲得のため全力を注ぐ」

世界室内男子七種競技金メダリストで、走幅跳でも活躍するS.エハンマー(スイス)が自身のSNSを更新し、2028年ロサンゼルス五輪に向けて走幅跳へ専念する意向を発表した。 エハンマーは男子七種競技(ショートトラック)の世界 […]

    SNS

    Latest Issue 最新号最新号

    2026年11月号 (10月14日発売)

    2026年11月号 (10月14日発売)

    アジア大会総特集
    駅伝プレビュー

    page top