2023.06.10
ダイヤモンドリーグ(DL)パリ大会、男子3000m障害で三浦龍司(順大)が自身の日本記録を0.01秒更新する8分09秒91で2位に入った。
昨年のDLファイナルでも4位に入る快挙を成し遂げているが、中長距離種目で2位、しかも日本新記録更新というのは衝撃的な活躍である。
DLとは世界最高峰のリーグ戦。5月5日のドーハ大会を皮切りに、12ヵ国15都市を巡る。各大会ごとに出場できる人数も限られている上に、各種目のポイント上位者のみが9月16、17日のファイナル(米国オレゴン/男女各16種目)に進出できる。
1ヵ国3人までが上限のオリンピックや世界選手権とは異なり、実力があれば出られる仕組み。賞金が懸かっていることもあり、選手や種目によっては上記2大会よりも『本気度』が高い場合もある。
DLに出られるだけでもとてつもないことだが、その中で結果を出し、ファイナルに進出するのは至難の業。やり投の北口榛花(JAL)と三浦は、そうした中で戦っている。
三浦にとって今回は4度目の日本新樹立。そのいずれもが価値の高い大会で出しているところも三浦の特長の一つだ。
最初に出したのは2021年5月のReady Steady TOKYO(国立競技場)。これは東京五輪のプレ大会として5月に開かれたもの。8分17秒45は18年ぶりの日本新だった。
さらに翌月には日本選手権で8分15秒99をマーク。しかも残り1周を前にした水濠で転倒した直後にスピードアップして見せる快レースだった。
その勢いのまま挑んだ東京五輪では、予選で8分09秒92の日本新。この種目で49年ぶりとなる決勝進出を果たした。さらに決勝でも8分16秒90で7位入賞。まさに快挙連発だった。
そして昨年は、3000m障害でのDL初出場だったローザンヌ大会で当時シーズンベストの8分13秒06で4位。DLファイナルでもシーズンベストを更新する8分12秒65で4位に入っている。
これまで大舞台で常に結果を出してきた三浦。これで2年連続でのDLファイナルに大きく近づいたと言える。
ちなみに、三浦は3000m障害で高校記録、U18、U20、学生記録などを次々と塗り替えてきた。
洛南高3時には当時、インターハイ種目で最古だった櫛部静二の高校記録(8分44秒77/1989年)を30年ぶりに更新(※同時に20年ぶりU18日本記録)。後に8分39秒37まで短縮した。
順大進学後、コロナ禍で遅れたデビュー戦は7月のホクレンディスタンスだったが、ここで8分19秒37をマーク。これは37年ぶりのU20日本新(愛敬重之8分31秒27/1983年)、41年ぶりの日本学生新記録(新宅雅也8分25秒8/1979年)だった。
次々と歴史を塗り替えてきた三浦龍司。次はどんな歴史の扉を開いていくのだろうか。
三浦龍司のそれぞれの自己記録は?
1500m3.36.56=日本歴代3位、日本人学生歴代2位 3000m7.47.98=日本歴代6位 5000m13.26.78=U20日本歴代4位 3000m障害8.09.91=日本記録 ハーフ1.01.41=U20日本最高RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.10.25
2026.10.24
2026.10.19
2026.10.17
【大会結果】第103回箱根駅伝予選会/チーム総合(2026年10月17日)
2026.10.08
2026.10.05
2026.10.17
Latest articles 最新の記事
2026.10.25
取り戻した「女王」と「自信」名城大3年ぶりV 原点回帰「勝つために何が必要か」全員が「やるべきこと」徹底/全日本大学女子駅伝
◇第44回全日本大学女子駅伝(10月25日/宮城・弘進ゴムアスリートパーク仙台発着6区間38.0km) 第44回全日本大学女子駅伝が行われ、名城大が2時間2分21秒の大会新で3年ぶり9度目の優勝を果たした。 広告の下にコ […]
2026.10.25
城西大が女王の意地示す3位!前半15位から巻き返し、初采配の佐藤信之監督「また一つの自信にしていい」/全日本大学女子駅伝
◇第44回全日本大学女子駅伝(10月25日/宮城・弘進ゴムアスリートパーク仙台発着6区間38.0km) 第44回全日本大学女子駅伝が行われ、名城大が2時間2分21秒の大会新で3年ぶり9度目の優勝を果たした。 広告の下にコ […]
2026.10.25
大東大が4年連続の準V!悲願にあと一歩「やるべき準備をして力を尽くした結果」/全日本大学女子駅伝
◇第44回全日本大学女子駅伝(10月25日/宮城・弘進ゴムアスリートパーク仙台発着6区間38.0km) 第44回全日本大学女子駅伝が行われ、名城大が2時間2分21秒の大会新で3年ぶり9度目の優勝を果たした。 広告の下にコ […]
2026.10.25
名城大が大会新Vで開学100周年の節目を飾る「負けてまた強くなった」選手は「すごく幸せ」/全日本大学女子駅伝
◇第44回全日本大学女子駅伝(10月25日/宮城・弘進ゴムアスリートパーク仙台発着6区間38.0km) 第44回全日本大学女子駅伝が行われ、名城大が大会新記録の2時間2分21秒で2023年以来9度目の優勝を飾った。 広告 […]
2026.10.25
名城大が3年ぶり女王の座奪還!2区から首位独走、5区のルーキー・木村真桜“決定打”の快走/全日本大学女子駅伝
◇第44回全日本大学女子駅伝(10月25日/宮城・弘進ゴムアスリートパーク仙台発着6区間38.0km) 第44回全日本大学女子駅伝が行われ、名城大が大会新記録の2時間2分21秒で3年ぶり9度目の優勝を飾った。 広告の下に […]
Latest Issue
最新号

2026年11月号 (10月14日発売)
アジア大会総特集
駅伝プレビュー

